ネイルチップが非常に多くの種類が販売されているように、自爪のサイズや形は人それぞれ。そしてもちろん、爪の厚みも人それぞれです!
ジェルネイルは自爪が薄い人にとって補強する役割もありますが、あまりに自爪が薄く柔らかいと逆効果になることもあります。そこでここでは、自爪が薄くなる原因とそのトラブル対策についてご紹介します。
爪はどんなふうにできている?
爪は3つの層からできています。一番上の層を「背爪(トッププレート)」、中間の層を「中爪(ミドルプレート)」、一番肌に近い層を「腹爪(アンダープレート)」と呼びます。
爪の主成分はタンパク質(なかでもケラチン)で、背爪と腹爪は薄く、中爪が分厚い構造になっています。
爪を薄くしてしまう原因とは?
ジェルネイルにおける、自爪を薄くしてしまう主な原因について見ていきましょう。
【間違ったサンディング】
ベースジェルを塗布する際に、ジェルの密着度を高めるために爪表面を削って細かな溝を作る作業を「サンディング」といいます。
これを必要以上にやりすぎてしまうと、背爪が薄くなる原因になります。
【アセトンの使い過ぎ】
ジェルネイルをオフする際、一般的にアセトンが配合されているリムーバーを使います。
ですがアセトンは揮発性が高く、使いすぎると爪の周りの水分や油分を必要以上に奪ってしまう場合があります。これが原因で、自爪にダメージが蓄積されて薄くなることがあります。
【強引なネイルオフ】
ジェルネイルの施術が不完全な際に起こりがちなのが「リフト」。自爪とジェルネイルの間に隙間が生じ、そこに水分が入り込むとカビが生えるなどのトラブルに発展します。
とはいえ、リフトを見つけても力まかせにジェルネイルを剥がすのは大変危険です。ベースジェルと一緒に背爪も剥がれてしまうことで、自爪が薄くなる原因になります。
爪が薄いことで起きるトラブル
では、自爪が薄いとどのような弊害が起きやすいのか、見ていきましょう。
【ジェルネイルが浮く】
ジェルネイルは、樹脂を液状にしたもので、硬化することでぷっくりとツヤのあるネイルを実現します。素材が樹脂であることから、(マニキュアと比較して)素材の強度が高いと言えます。
そのため、自爪が薄くてジェルネイルの強度に負けてしまうと、自爪が曲がったり割れてしまったりする場合があります。その際に自爪とジェルネイルの間に隙間ができてしまい「リフト」が発生します。
先述したように、リフトが発生するとそこに水分が流れ込みカビが発生する(=グリーンネイル)などの要因となります。
■グリーンネイルについて詳しくはこちら
『グリーンネイル(自爪が緑色)の原因と対処法|リフトしたジェルネイルで菌が繁殖する!?』
【二枚爪(爪甲層状分裂症)】
爪は三層構造になっているのは先述のとおりですが、最上層の背爪がウロコ状に剥がれてしまうことがあります。特に冬など乾燥している時期に発生しやすいと言われています。
■二枚爪について詳しくはこちら
『二枚爪は改善する?原因は?二枚爪になりやすい原因を知って正しくネイルケアしよう!』
【爪甲軟化症】
爪が薄くなると爪全体が柔らかくなり、爪の先端が欠けやすくなります。これは体の水分バランスが崩れていたり栄養が不足していたりするときにも発生します。
爪を健康に保つには
では、自爪が薄くならないようにするには、どうすればよいのか見ていきましょう。
【栄養補給】
薄くなってしまった爪を回復させるのは栄養補給が効果的です。爪に必要な主な栄養素は、ビタミンA、タンパク質、ビタミンE、そして爪にツヤを出すのはビタミンB2です。
これらの栄養素を含む主な食材は次の通りです。
◯ビタミンA:ニンジン、鶏レバー、ほうれん草、他
◯タンパク質:鶏ささみ、大豆食品、他
◯ビタミンE:カボチャ、ほうれん草、卵、他
◯ビタミンB2:アーモンド、豚レバー、牛レバー、他
【ネイルを休む】
頻繁なジェルネイルの付け替えなどにより、爪を酷使しすぎたときはネイルを休むのも選択肢のひとつです。
栄養状態に問題がなければ手の爪は1日に0.1ミリ、足の爪は0.05ミリ伸びると言われているので、自分の爪の長さを測って、何日間休むかを計算してみると良いでしょう。
【ネイリストにリペアを依頼する】
爪が割れてしまい、応急処置が必要な場合、プロのネイリストにリペアを依頼してみましょう。
自身で対処できる場合は、亀裂が入った箇所にプライマーを塗り、水分や油分を取り除きます。次に亀裂部分にグルーを塗って固めます。乾燥したらスポンジバッファーで凹凸を削って整えます。
土台となる自爪を健やかに育てて!
美しく手元を彩るジェルネイルは、その魅力を知ってしまうとずっと楽しみたいものです。
ですが、美しいネイルデザインも自爪が健康であってこそ。ネイルを楽しむためには、土台となる自爪を健やかに育てるようにしましょう。