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ささくれを改善・予防する方法|ささくれがすぐにできる原因を知って予防ケアしましょう!


どれだけすらりとした指をしていたり、キレイなネイルアートを施していたりとオシャレに気を使っていても、ふとした瞬間に残念な印象になってしまうのが「ささくれ」(もしくは「さかむけ」)。

ささくれ

ささくれは見た目にも清潔感がダウンしてしまいがち。ですが、ちょっとした時に痛みを感じてしまい、悪化すれば雑菌によって化膿してしまうこともあるため、意外にも軽視できない皮膚疾患なのです!

そこでここでは、ささくれができやすくなる原因とその対策方法をご紹介します。

ささくれとは?

ささくれとは、新しく作られた爪を保護・固定する役目があり、爪の根元部分を覆っている「後爪郭(こうそうかく)」(「ネイルフォルド」とも言う)の表皮がめくれてしまうことを指します。

なお、ささくれと聞くと「手の爪」のイメージがありますが、足の爪にも起こることがあります。

ささくれの原因と改善・予防対策

ささくれは誰にでも簡単にできやすい皮膚疾患です。ではどのようなことが原因として考えらえるのか、見ていきましょう。

【ささくれの原因1:乾燥】

最も多い原因に「指先の肌の乾燥」が挙げられます。

指先は日常生活において頻繁に使用する箇所であり、すぐに皮膚の水分・油分(皮脂)が失われてしまいます。

たとえば水仕事を行う場合、ゴム手袋をせずに洗剤やお湯に指先をさらすことはよくあります。また手洗い時においても汚れ以外に、肌に必要な皮脂や水分までが流れ落ちてしまうのです。

そのほかには、シャンプー、(外出時の)エアータオル、手洗い後に濡れたままにしている、PCやスマホ操作、などの日常的な行為によって、指先の乾燥リスクは高まっています。

手洗いや水仕事の後は必ずこまめにハンドクリームを指先まで塗り込み、爪周りまで保湿対策を行うようにしましょう! またゴム手袋や(すでにささくれや傷がある場合は)防水ばんそうこうなどを使用する習慣をつけて、皮膚疾患を事前に防ぐことをおすすめします。

また女性の場合、ささくれの原因として考えられるのが、「ネイル(ジェルネイル、マニキュア)」をオフする際に使用する除光液・リムーバーやエタノール、アルコール類による乾燥です。

これらもまた、肌に必要な皮脂までも取り去ってしまう行為のため、施術後はきちんとネイルオイルなどでネイル周りのケアをするように注意しましょう!

【ささくれの原因2:栄養不足】

肌を作るための栄養素が不足すると、指先まで栄養が十分に回らずにささくれができやすくなります。

■不足が懸念される主な栄養素と働き

・タンパク質・・・皮膚の構成成分
・ビタミンA・・・皮膚や粘膜の正常化、健康維持
・ビタミンB2・・・皮膚や粘膜の健康維持
・ビタミンB6・・・皮膚や粘膜の健康維持
・ビタミンC・・・皮膚や粘膜の健康維持(コラーゲンの生産)
・ビタミンD・・・ビタミンAの吸収促進
・ビタミンE・・・細胞膜の酸化防止
・ミネラル類・・・皮膚や粘膜の正常化、健康維持

そのため、上記の栄養素不足が懸念される場合は、食事から十分に栄養素を摂取し、足りない分はサプリメントを活用することをおすすめします。

※特定の栄養素だけを過剰に摂取するのは止めましょう。栄養素はバランス良く、できる限り食材から取り入れるようにしてくださいね。

■代表的な食材例

・タンパク質・・・卵、肉類、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、サケ、サバなど
・ビタミンA・・・チーズ、レバー、ウナギ、卵、緑黄色野菜など
・ビタミンB2・・・レバー、ウナギ、卵、納豆、乳製品、葉菜類など
・ビタミンB6・・・レバー、カツオ、マグロ、肉類、バナナなど
・ビタミンC・・・果物類(柑橘系、イチゴなど)、緑黄色野菜、イモ類など
・ビタミンD・・・魚介類、卵、キノコ類など
・ビタミンE・・・ナッツ類(アーモンドなど)、ウナギ、タラコ、カボチャ、アボカド、モロヘイヤなど

肌に良い栄養素を含む食材

【ささくれの原因3:血行不良】

「末端冷え性」という言葉があるように、手足の指先は心臓から遠いために、元々血行不良になりやすい部位です。

そのため運動不足や栄養不足、不規則な生活、睡眠不足、喫煙、ストレスなどにより毛細血管が収縮していたり血行不良状態になっていたりすると、爪周辺の血液循環が滞り、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が正常に行われにくくなり、ささくれとなることがあります。

全身の適度な運動エクササイズを行い、血行を良くするように心がけてみましょう!

さらにはハンドクリームやオイルを塗布して、手全体から指先までのマッサージを毎日行い、手を冷やさないようにしてください。日中、手のグーパー運動を繰り返し行うことも、血行促進には効果的ですよ。

すでにささくれが出来ている場合

すでにささくれが出来ている場合、決して指で引っ張ってちぎろうとはしないでください! 爪周りの皮膚は縦方向のため裂けやすく、引っ張るほどに傷口が広がるリスクがあります。出血することも!

ささくれを除去する際はネイルニッパーや、先の細いアイブロウ用のハサミなどの使用がおすすめです。その時はハサミ先端を消毒し、雑菌・ばい菌が傷口から内部に入り込まないようにご注意ください。

【爪周囲炎】

ささくれや深爪などから雑菌が入ることで指先が化膿する疾患を総称して「爪周囲炎」と言います。また、指先の腹側の化膿は「ひょう疽」と呼びます。

症状としては、赤く腫れあがり、ずきずきと傷みます。症状が進むと膿が爪の下にたまることもあります。

初期症状の段階では、化膿止めの塗り薬や抗生物質の飲み薬、また冷シップで熱を取ります。ですが膿がたまってしまった場合は皮膚科医や整形外科医を受診し、切開してもらう必要があります。

ひどい場合には爪の一部を切除する必要も出てくるため、早めに専門医を受診しましょう!

ささくれがあまりにひどい場合は

ささくれは軽く見られがちな皮膚疾患ですが、手肌の乾燥以外にも、なんらかの別の疾患からくる体調不良のサイン、ということもあり得ます。

ケアをした手

あまりに頻繁にささくれができたり、すぐに化膿したりすることが多い場合は、迅速に病院を受診することをおすすめします。