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手作りハンドクリームで好きな香りを楽しもう!精油を使った自家製ハンドクリームで潤い手元を!


せっかくお気に入りのジェルネイルを施しても、手がカサカサしていては魅力半減! ネイルを長持ちさせるためにも、季節を問わずに毎日ハンドクリームで乾燥対策をするのは、オシャレに気を配る女性なら欠かせません。

ハンドクリームイメージ

とはいえ「市販のハンドクリームではテクスチャーや成分、香りがいまいち気に入らなくて……」というハンドクリームジプシーの方は珍しくありません。

そんな方にオススメしたいのが、手づくりのハンドクリームです。保湿効果はもちろんのこと、手作りならお好きなアロマの香りをプラスできるため、香りで癒される、というメリットもあります!

ではさっそく、手作りハンドクリームの作り方をご紹介します。

手作りハンドクリームの道具・材料

家でハンドクリームを作る、と聞くとなんだか大変そうですが、道具と材料さえそろえれば意外と簡単に理想の自家製ハンドクリームが完成します!

道具はお料理用でも大丈夫なのですが、何度もハンドクリームを作る予定があるならば、ハンドクリーム専用にしてしまった方がよいでしょう。

【必要な道具】

1.耐熱容器(材料を入れて湯煎します) ※一度に作る量によって大きさは調整しましょう。
2.鍋(湯煎用)
3.出来上がったハンドクリームを入れる容器 ※ガラス製の場合、煮沸消毒をすれば繰り返し使用可
4.かき混ぜる用の棒(ガラス棒が良いが、なければ割りばしでも良い)

【材料(一番シンプルな「ミツロウのアロマハンドクリーム」の場合)】

※後ほど各々の詳細を説明します。

1.ミツロウ(蜜ろう、Bees wax)・・・4g
2.キャリアオイル ・・・20ml
3.精油・・・4~5滴

※やわらかいテクスチャーがお好みの場合は、ミツロウを少なくして、キャリアオイルの量を増やしましょう。

ミツロウってなに?

ミツロウとは、漢字で書くと「蜜蠟」、英語では「ビーワックス “Bees wax”」――つまりミツバチ(蜜蜂)が自身の体(お腹の蠟腺)から分泌するロウ(蠟)を指します。ミツバチはこのミツロウと花粉などを使ってハチの巣を作っているのです!

そのためミツロウは、ハチの巣を加熱し採取する物質であり、食べても問題ありません(ただしおいしくはないです!)。

市販のミツロウにはシート状や粒状、棒状(ブロック状)になっているものなどがありますが、ハンドクリームの材料としては「粒状(これを「ペレット状」と呼ぶ)」が扱いやすくオススメします。

ミツロウ

またミツロウの色には「黄色(茶色などもあり)」と「ホワイト」があります。黄色は未精製のモノであり、ホワイトは精製(漂白)されたモノです。

黄色の未精製のミツロウは不純物のみを取り除いたモノであり、色・香りが残っており、若干甘味があります。また精製済みのホワイトと比べてミツロウ本来の有効成分が残っています。

しかしその分、花粉アレルギーなどがある方は、アレルギー反応が出る可能性があります。

ホワイトは不純物のほかに色・香りも除去されています。またアレルギー反応の心配はほぼありません。

以上から、「精油の香りのみを楽しみたい」という方は精製済みのホワイトのミツロウをご使用になられることをオススメします。

反対にミツロウの有効成分を目いっぱい取り込みたい方は、未精製の黄色いミツロウをご使用になられてみてはいかがでしょうか。

【ミツロウの効果・作用】
・保湿、保水効果
・肌を柔らかくする効果
・他の配合成分を安定させる作用
・乳化作用

キャリアオイルってなに?

キャリアオイルとは、植物由来のオイルの総称のこと。「キャリアオイル」という名前のオイルがあるのではありません。

後述する精油は、そのまま直接肌に乗せると刺激が強いために、このキャリアオイルと混ぜて使用します。

【キャリアオイルにオススメな代表例】
1.ホホバオイル・・・酸化しにくく長期保存に適したオイル。保湿力が高い。ほぼ無臭。
2.アーモンドオイル・・・抗酸化作用が高い。美肌成分ビタミンEが豊富。エイジングケアに◎。
3.オリーブオイル・・・肌なじみがよく、保湿力が高い。
4.アプリコットカーネルオイル・・・アプリコット(あんず)種子のオイル。潤いがあり、肌を柔らかくする。
5.ココナッツオイル・・・ビタミンE豊富で保湿力◎。
6.ローズヒップオイル・・・ビタミンAが豊富、抗炎症作用がある。

精油ってなに?

精油(「エッセンシャルオイル」とも呼ぶ)は、植物(花や葉、皮、根など)から抽出した香り成分を指します。多量の植物から少量しか採取できない貴重な成分です。

香りや効能は多種多様なため、お気に入りの精油を選んでハンドクリームの香りづけに使用してみては? 以下に代表的な精油を挙げます。

精油

【初心者でも使いやすい精油とその効果例】
1.ラベンダー・・・リラックス効果、免疫力向上効果、安眠効果、抗炎症・鎮痛作用
2.ゼラニウム・・・血行促進効果、自律神経のバランス調整効果、シミ予防効果、虫よけ効果
3.ローズ・・・女性ホルモンの調整効果、抗ストレス効果、抗炎症効果
4.フランキンセンス・・・免疫力向上効果、鎮静・鎮痛効果、抗ストレス効果、皮膚細胞再生活性効果
5.イランイラン・・・リラックス効果、安眠効果、女性ホルモンの調整効果、皮脂バランス調整効果

手作りハンドクリームの作り方

ここからは「ミツロウ」「キャリアオイル」「精油」の3点のみを使用したハンドクリームの作り方をご紹介します。

1.ミツロウ、お好みのキャリアオイルを耐熱容器に入れて、湯煎します。しっかりと混ぜましょう。
2.完全に混ざったら、すぐにハンドクリーム用容器に移し替えます。
3.しばらくすると、表面にうすく膜が張ります。
4.お好みの精油を加え、棒でかき混ぜます。途中で容器の底をトントンと叩くと、中の空気が抜けます。
5.常温である程度冷ましてから、フタをして冷蔵庫で固めます。目安は1時間程度。

これだけでお好みの香りのハンドクリームが完成です。

※ミツロウ自体は殺菌効果が高く長期保存ができますが、ハンドクリームにした場合は半年以内に使い切りましょう。

【注意点】
溶かして余ったミツロウを流しに捨てると、管のなかで固まる恐れがあります。流しには決して捨てないようにしましょう!

手作りハンドクリームで美しい手元を!

材料さえそろえれば、想像よりも簡単に作れるハンドクリーム。さらに保湿力を高めるなら、キャリアオイルの分量を減らして、シアバターやワセリンをプラスするのもオススメです。

手作りハンドクリーム

気分やシーズンに合わせて精油の香りを替えてみたりしてみても、飽きがこなくて愛用できます。

手作りハンドクリームとお気に入りのジェルネイルで、いつまでも美しい手元をアピールしてみてくださいね。