お気に入りのジェルネイルが、知らない間に黄ばんでしまったり色が変わったり……。その原因と解決法をご存じですか?
セルフジェルネイルは、自宅で簡単にプロの仕上がりが楽しめる便利なアイテム。しかし、「塗りたては綺麗だったのに、数日後には変色してしまった」という声も少なくありません。
そこでここでは、ジェルネイルが変色してしまう原因を解説するとともに、簡単に実践できる対策と予防法をご紹介します!
ジェルネイルの変色が起きやすい理由
ジェルネイルは、その美しい仕上がりともちの良さが人気。ですが、変色しやすいという特性を持っています。
この変色は、ジェルネイルの構造や使用方法、さらには日常生活での外的要因が複雑に絡み合うことで引き起こされます。まずは、ジェルネイルの基本構造と変色しやすさに影響を与える要因を見ていきましょう。
【ジェルネイルの基本構造】
ジェルネイルは、以下の3層で構成されています。
1.ベースジェル
自爪とカラージェルを密着させるための土台となる部分です。この層が剥がれやすいと変色の原因になります。
2.カラージェル
ネイルの色味を決める層で、顔料が含まれています。この顔料が紫外線や化学物質に反応して変色することがあります。
3.トップジェル
最も外側に塗られる層で、ツヤを出すだけでなく、外部からのダメージを防ぐ役割も果たします。しかし、このトップジェルが経年劣化や汚れを吸収しやすく、変色が目立つ原因になることがあります。
【変色のしやすさに影響する要因】
ジェルネイルの変色に大きく影響するのは以下の要素です。
•淡いカラーほど変色が目立つ
パステルカラーやヌードカラーは、顔料の配合が少ないため、紫外線や化学物質の影響を受けると変色が顕著になります。一方、濃い色は顔料が多いため変色が目立ちにくいという特徴があります。
•紫外線によるダメージ
紫外線に敏感なジェルネイルは、日光を浴びることで色がくすんだり、黄ばんで見えたりすることがあります。特にUVライトで硬化させる性質上、紫外線との反応性が高くなります。
•化学物質との反応
洗剤や漂白剤などの化学物質がジェルネイルに付着すると、化学反応を起こし、色が変化することがあります。特に家事をする際には注意が必要です。
ジェルネイル変色の主な原因と具体例
ジェルネイルが変色してしまう原因には、日常生活の中で発生する外的要因や、使用する製品に起因する内部的要因、さらには紫外線など環境要因が絡み合っています。
それぞれの具体例を見ていきましょう。
【日常生活の影響】
1.タバコのヤニ
タバコを吸う習慣がある人は、指先に直接触れるタバコのヤニがジェルネイルに付着し、黄ばみや変色の原因となります。特定の指だけ変色する場合、この可能性が高いでしょう。
2.デニムや濃色の衣類からの色移り
ジェルネイルは合成樹脂でできているため、濃色の衣類やデニムなどとの摩擦によって色移りが起こることがあります。特に新しいデニムや染料が濃い衣類を扱う際は注意が必要です。
3.洗剤や温泉成分による化学反応
家庭用洗剤や温泉成分に含まれる化学物質は、ジェルネイルと化学反応を起こし、色が変わることがあります。特に硫黄を含む温泉では黄ばみが発生しやすいため、事前に防水手袋を用意するなどの対策が必要です。
【使用ジェルネイル製品の問題】
1.トップジェルの黄ばみ
クリアなトップジェルのはずが、実際にはわずかに黄みを帯びている場合があります。この黄ばみが淡いカラーのジェルネイルに重なると、目立つ原因となります。
2.古いジェルの劣化
使用期限を過ぎたジェルや、開封後に時間が経過したジェルは、劣化により変色しやすくなります。セルフネイルで特に見落としがちな点ですが、定期的なジェルの入れ替えが必要です。
3.異なるメーカーのジェル同士の相性問題
異なるメーカーのベースジェル、カラージェル、トップジェルを組み合わせることで成分の相性が悪くなり、化学反応を起こして変色が発生することがあります。同一メーカーの製品で統一するのが理想的です。
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『ジェルネイルの正しい保管方法!使ってはいけないジェルの見分け方のポイントまとめ』
【紫外線や環境要因】
1.紫外線による日焼け
ジェルネイルはUVライトで硬化させる性質があるため、紫外線に敏感です。
日光を長時間浴びることで色素が分解され、黄ばみや変色が生じることがあります。特に夏場は紫外線対策が不可欠です。
2.外的な汚れや空気中の粒子の影響
空気中のホコリや汚れがジェルネイルに付着し、長時間放置することで表面がくすむ場合があります。屋外での作業が多い場合、ネイルの保護を心掛けることが大切です。
これらの原因を知って変色のリスクに注意すれば、美しいジェルネイルを長く楽しむことができます!
ジェルネイルの変色を防ぐための対策
ジェルネイルの美しい仕上がりを保つためには、正しい対策を講じることが重要です。ここでは、ジェルネイル製品の選び方や日常的なケア、適切なメンテナンスの頻度について具体的に解説します。
【製品選び】
1.UVカット効果のあるトップジェルを選ぶ
ジェルネイルの黄ばみの原因のひとつは紫外線です。
UVカット効果を持つトップジェルを使用することで、紫外線からジェルネイルを保護し、変色のリスクを軽減できます。特に外出が多い方や淡いカラーを使用する方にはおすすめです。
2.濃いカラーで変色を目立たなくする
パステルカラーやクリアジェルは変色が目立ちやすい特性があります。
一方で、濃いめのカラージェル(ブラック、ネイビー、ボルドーなど)は変色が目立ちにくく、長期間美しい仕上がりを保てます。変色が心配な方は濃いカラーを選択するのも一つの方法です。
【日常ケア】
1.家事や洗髪時には手袋を活用
洗剤や漂白剤などの化学物質との接触を避けるため、家事を行う際にはゴム手袋を着用しましょう。
また、髪染め後の洗髪時にも手袋を使用することで、変色や色移りのリスクを大幅に減らすことができます。
2.外出時の紫外線対策を徹底
紫外線はジェルネイルの変色を引き起こす主要な要因のひとつです。外出時はUVカット効果のある手袋を着用したり、ネイル専用の日焼け止めを塗布して紫外線をカットしたりすることで、ジェルの劣化を防ぎます。
【適切なネイルケアの頻度】
・3~4週間ごとに付け替える
ジェルネイルは長期間つけたままにしておくと、変色や劣化が目立ちやすくなります。
3~4週間ごとに新しいジェルに付け替えることで、変色を防ぐだけでなく、自爪の健康状態も保つことができます。セルフケアの場合も、必ず古いジェルをオフし、清潔にした状態で新しいデザインを楽しみましょう。
変色が起きたときの簡単な対処法
ジェルネイルが変色してしまった場合でも、適切な方法で対処することで、美しい仕上がりを取り戻すことができます。軽度の変色から頑固な変色まで、具体的な対処法をご紹介します。
【軽度の変色への対処】
1.アセトンフリーの除光液で拭き取る
ジェルネイルに軽い黄ばみや汚れがついてしまった場合は、アセトンフリーの除光液を使用して表面を拭き取ると効果的です。
除光液をコットンに染み込ませて、優しく拭き取ることで変色部分を取り除けます。アセトンフリータイプを選ぶことで、ジェルの光沢や質感を損なわずにお手入れできます。
2.消毒用エタノールの使用
除光液が手元にない場合は、消毒用エタノールも代替品として使用可能です。エタノールを使う場合も、コットンに少量を含ませて、変色部分を優しく拭き取るようにしましょう。
【頑固な変色への対処】
1.ネイルファイルで表面を削る
軽度の対処法で効果が見られない場合、ネイルファイルを使って変色部分を削り落とすのが有効です。
100G程度のやや粗めのネイルファイルを使い、トップジェルの表面だけを慎重に削ります。削った後はダストを取り除き、エタノールで表面を清潔にしてから新しいトップジェルを塗布し硬化させましょう。
2.深刻な場合はネイルオフ後に再施術
トップジェルだけでなく、カラージェルやベースジェルまで変色している場合は、ネイル全体をオフする必要があります。
オフした後は、自爪のケアをしっかり行った上で、新しいジェルを塗布するのがおすすめです。これにより、変色を完全にリセットできます。
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『ジェルネイルのオフのやり方!必要な道具と落とす際の注意点まとめ』
長持ちするジェルネイルの選び方と使用時の注意点
ジェルネイルの美しさを長期間保つためには、高品質な製品選びや正しい使用方法が欠かせません。ここでは、セルフネイルで失敗を防ぐためのポイントと、長持ちさせるためのコツを解説します。
【高品質なジェルの選び方】
1.口コミや専門店での購入を重視
ジェルネイルは品質によって持ちや仕上がりに大きな差が出ます。口コミで評価の高い製品や、信頼できる専門店で販売されているジェルを選びましょう。
2.成分に注目する
UVカット効果や黄ばみ防止成分が配合されたジェルは、変色を防ぎやすく、セルフネイル初心者にもおすすめです。特にトップジェルは、長持ちのカギとなるため、品質を最優先に選びましょう。
【セルフネイルで避けるべきポイント】
1.異なるメーカーのジェルを混ぜない
ベースジェル、カラージェル、トップジェルを異なるメーカーで揃えると、成分の相性が悪くなる場合があります。これが変色や剥がれの原因になることもあるため、同一メーカーの製品で統一することが推奨されます。
2.古いジェルの使用を避ける
使用期限が過ぎたジェルは劣化が進んでおり、変色しやすくなります。開封後は1年以内を目安に使い切るように心掛けましょう。
【こまめなメンテナンスの重要性】
1.自爪のケアを忘れない
ジェルネイルの持ちを良くするには、自爪の健康が重要です。ネイルを付け替える際には、自爪を清潔に保ち、乾燥を防ぐためにオイルケアを行いましょう。
2.定期的な付け替えで劣化を防ぐ
ジェルネイルは3~4週間ごとに付け替えることで、劣化や変色を防ぐことができます。
長期間付けっぱなしにすると、ジェルだけでなく自爪にも負担がかかるため、定期的なオフとリフレッシュを心掛けてください。
高品質な製品選びや適切な使用方法を取り入れることで、ジェルネイルの美しい仕上がりを長持ちさせることができますよ!
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『セルフジェルネイルの持ちを良くする方法!リフトしやすい原因と対策』
原因と対策方法を知ってジェルネイルの変色を防ごう!
適切なケア方法を実践し、高品質なジェルネイル製品を選ぶことで、変色のリスクを最小限に抑え、美しい仕上がりを長く楽しむことができます。
特に、UVカット効果のあるトップジェルや変色しにくい濃いカラーを選び、こまめにメンテナンスを行うことで、セルフネイルでもプロ級の仕上がりをキープできます。
ジェルネイルの変色に悩んでいる方は、ぜひご紹介した対策を取り入れてみてください。セルフネイルをもっと快適に、長く楽しむための第一歩となるはずです!