一日中座り仕事や立ち仕事をしていると、夕方には脚がむくんでパンパンに。中にはむくみがひどくて靴がきつくなることも……。
そんな脚のむくみが気になる方は、筋肉量が少ない、または生活習慣によって減っているのかもしれません!
そこでここでは、特に女性に多い脚のむくみの原因とその改善方法についてご説明します。
むくみと筋肉の関係って?
脚のむくみに悩んでいる方の大半は、女性です。その理由として下半身の筋肉量が少ないことが挙げられます。
特にふくらはぎの筋肉は、下半身を巡る血液を心臓に戻すためのポンプとして作用しているため、このふくらはぎの筋肉が弱っていると下半身の血液循環が悪くなり、むくみを誘発させる原因となるのです。
では、なぜふくらはぎの筋肉が弱って血液循環が悪くなると、むくみを誘発するのでしょうか。
人間の体は、約60%が水分でできています。そしてそのうちの20%は、「細胞外液」という細胞の外側にある水分として毛細血管内を流れており、細胞に栄養を運び、余分な水分や老廃物を回収する役割を担っています。
ですが脚(ふくらはぎ)の筋肉が弱ることでスムーズに血液が流れていないと、この細胞外液の働きがうまく働かず、余分な水分が血管から染み出し、細胞間に溜まっていきます。これがむくみのメカニズムなのです。
脚のむくみ改善・予防対策
いつでも簡単にセルフでできる、脚のむくみを改善・予防するための対策を見ていきましょう。
【座ってできるむくみ改善・予防対策】
①イスに座った状態で、両足裏を床に付けます。
②両足のカカトを、同時に上げた後、再度床につけます。
③以上のカカトの上げ下げを10回行います。
④片足裏を床につけたままで、もう片方の足を前にまっすぐに伸ばします。
⑤伸ばしたほうの足の爪先を真上にし、5秒キープします。
⑥⑤で真上にした爪先を、前方に曲げます。5秒キープします。
⑦ ⑤~⑥を3回繰り返し、反対側の足も同様に行います。
【座ってできるむくみ改善・予防対策(ツボ)】
次に、むくみ改善・予防に効果があるとされる、代表的な足のツボを見ていきましょう。
■湧泉(ゆうせん)
場所:足裏の、土踏まずの少し上にあるツボ。足をグーの形にした時にへこむ箇所
■三陰交(さんいんこう)
場所:内くるぶしの一番上から指4本分上がった、骨と筋肉の間の箇所
■足三里(あしさんり)
場所:スネの外側、ヒザのお皿の下にあるくぼみから指4本分下がった箇所
■陰陵泉(いんりょうせん)
場所:ヒザの内側にある、ヒザ下のくぼみから指4本分下がった箇所
■太谿(たいけい)
場所:内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ
これらのツボを、肌を傷つけないように指の腹を使って、優しく押しほぐしましょう。一日の終わり、お風呂上がりの血行が良くなっている時がおすすめですが、日中でもむくみが気になる時はツボをグっと押してみてくださいね。
下半身は冷やさず締め付けず筋力アップを!
以上のケアの他、ふくらはぎの筋肉をつけるためにウォーキングをしたり、スクワットをしたりするのもおすすめです。また、下半身の血行不良を避けるために、下半身を締め付けるような下着や服装はしないようにしましょう。
筋力の低下や血行不良は、むくみだけではなく、慢性的な冷えや冷えによる弊害を招く要因となります。たかがむくみと侮らずに、むくみ解消・予防対策を毎日続けるようにしてください。