「特定の病気ではないけれど、なんとなく体調が良くない」「パソコン作業をすると眼精疲労や肩こり、頭痛などが起こりやすい」など、慢性的な体調不良に悩まされている方におすすめのツボ押しによるセルフケア。
体にはツボが多数ありますが、そのなかでも外出先など人目に触れやすい場所でも気軽に行えるのが、「手・指」のツボ押しではないでしょうか。
そこで、多くの方が抱えている体のトラブル改善に役立つ、セルフで簡単にケアできる手・指のツボをご紹介します!
ツボ押しの注意点
まず、どのツボでもやみくもに強く押せば良いという訳ではありません。以下に、ご注意していただきたい基本のツボ押し方法を挙げます。
【ツボ押しの注意点】
1.反対側の手の親指の腹を使います。※ツボによっては異なる場合もあります。
2.3秒かけてじんわりとツボを押し、3秒かけて戻します。※痛みが激しい場合は中止しましょう。
3.ツボを押している時は、息をお腹から吐きます。戻す時は息を吸います。
4.1つのツボを押す回数は3、4回程度。やり過ぎないように注意しましょう。
セルフケアしやすい手・指のツボ紹介
次に、セルフケアに活用しやすい手・指のツボをご紹介します。
【後渓(こうけい)】
■対象トラブル:肩こり、首こり、眼精疲労、多汗
■場所:小指の付け根の下の側面にある、手相の感情線の端部分
筋肉の緊張を緩和するツボ「後渓(こうけい)」。手を軽く握ると、小指側の側面にポコッと出っ張りができるかと思います。その部分が後渓です。垂直方向に押しましょう。
【中衝(ちゅうしょう)】
■対象トラブル:眠気、イライラ
■場所:中指の爪の人差し指側の根元の2㎜下
眠気覚ましの効果が有名なツボ「中衝(ちゅうしょう)」。中指の爪の人差し指側の下あたりにあるため、反対側の手の親指と人差し指で挟むと押しやすくなります。
【合谷(ごうこく)】
■対象トラブル:肩こり、頭痛、眼精疲労、生理痛、胃腸の不調、イライラ、歯痛など痛み・ストレスに万能
■場所:手の甲側、親指と人差し指の骨が交差する点から、少しだけ人差し指の骨に沿って上がった部分
ほとんどの痛みや精神的ストレスに効果があるため「万能のツボ」と言われている「合谷(ごうこく)」。
手の甲側にあり、反対側の手と繋ぐようにすれば押すことができるため、さり気なくどこでもツボ押しでき、活用範囲の広い便利なツボです。
【労宮(ろうきゅう)】
■対象トラブル:緊張、疲労
■場所:手を握った時に、手の平につく中指と人差し指の間
血行促進作用と自律神経を整える作用によって、緊張や疲労を緩和させるツボ「労宮(ろうきゅう)」。
手を握った時に、手の平につく中指と人差し指の間にあるため、合谷と同じくさり気なく、手の平をマッサージしているように押すことができます。
【中渚(ちゅうしゃ)】
■対象トラブル:耳鳴り、めまい、偏頭痛、肩こり、首こり
■場所:手の甲側、小指と薬指の関節の間
手を握ると小指と薬指の関節の間にできるくぼみが「中渚(ちゅうしゃ)」。腕から肩、耳へと繋がっているツボのため、耳鳴りやめまいなどの頭部周辺の不調に効果的です。
【神門(しんもん)】
■対象トラブル:不眠、緊張、動悸
■場所:手首の横ジワの小指側のくぼみ
脾臓の働きを活性化するツボ「神門(しんもん)」。ストレスから引き起こされる不眠や緊張状態をほぐす効果があります。
眠れない時やストレスで動悸が止まらない時に、深呼吸をしながら押すようにしましょう。
ツボ押しでいつでもセルフケアを!
手・指のツボはいつでもどこでも押すことができるため、いくつか覚えておくと便利です。
ツボ押しを習慣づけし、ちょっとした不調はセルフケアできるようにしておけば、いざという時の不安解消にもなるため、ぜひツボ押しを活用してくださいね。