鼻の横から口元に伸びるほうれい線は、加齢の印象を与えるエイジングサインとして、大きな割合を占めています。そのため、ほうれい線を気にされる方は少なくありません!
そこでここでは、多くの方の悩みのひとつであるほうれい線の予防ケア方法についてご紹介します。
ほうれい線とは?
ほうれい線とは、小鼻の脇から口元にかけてカーブするしわのことです。
若いうちは、表情を動かしたときにだけ現れますが、年齢と共に、深く長く伸びていき、40代以降になると定着していきます。
ほうれい線ができる原因
【加齢による皮膚のたるみ】
年齢が進むと、皮膚の中にある真皮層に含まれているコラーゲンとエラスチンの量が減るため、肌のハリや弾力性が失われてしまい、皮膚がたるみがちになります。
さらに肌の入れ替わりサイクルであるターンオーバー(新陳代謝)の周期が長くなるため、古くなった角質細胞が残りやすくなり、これもほうれい線を作る原因になります。
【表情筋の衰え】
口の動きを支える口輪筋や、口角を上げる動きをするときに使う頬骨筋などの機能が低下すると重力によって垂れ下がり、ほうれい線ができる原因になります。
【乾燥】
睡眠不足や栄養不足によって肌が乾燥すると、動いた皮膚の跡が付き、戻りにくくなります。
また、紫外線を浴びることでも表皮にある細胞がダメージを受け、しわとして定着します。
【長時間のスマートフォン使用】
近年、特に原因として挙げられるのが、スマートフォンの使い過ぎです。下を向いたまま長時間姿勢が固定されるので顔の肉が下にさがり、たるみます。
【長時間のマスク着用】
マスクを多用する人は、マスクの触れている部分で摩擦が起きて肌が乾燥します。
また、マスクをしていることで無表情になりやすくなり、その影響で口元を動かす表情筋が衰えていきます。
ほうれい線対策
1.スキンケア
ほうれい線対策の基本は保湿ケアです。肌の乾燥を防ぐために、徹底した保湿を心がけましょう。
乳液やクリームで、肌に油分の膜を形成することで水分の消失を防ぎ、ハリと潤いをキープしましょう。
2.紫外線対策
人間の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つから構成されていますが、紫外線に含まれるUV-B波は肌表面にダメージをあたえ、UV-A波は肌奥の真皮層まで届き、ハリ・弾力を担うコラーゲンなどを破壊します。
これら紫外線を防ぐ日焼け止めとして、UV-B波の防止力には「SPF」の値が、UV-A波の防止力には「PA」という値が目安として記載されています。
使用する状況や肌との相性を見ながら、日焼け止めアイテムのSPF/PA値をチェックするようにしましょう。
3.フェイスマッサージとエクササイズ
【リフトアップマッサージ】
顎からこめかみに向かって、指先で小さな円を描きながら徐々に上がっていきます。マッサージクリームやスキンケアクリームを手につけてからやると、さらに効果的です。
【リンパマッサージ】
体中を流れるリンパを刺激し、流れを促進することで余分な水分を排出し、しわやたるみの予防に繋げます。
・目、口の周り、頬などを両手で左右対称にマッサージ
・顔の中心から外に向かって両手で押し出すようにマッサージ
・耳の下から首筋を通って鎖骨まで押し流すようにマッサージ
【側頭部マッサージ】
側頭部にある側頭筋をほぐすことで、ほうれい線予防になります。
両手の掌を使って耳の上部分をゆっくりと、痛いと気持ちいの中間程度の力加減で、2~3秒かけて押し上げます。それを3回繰り返しましょう。
【舌エクササイズ】
舌を前歯と唇の間に入れ、ほうれい線ができるあたりを目指して円を描きます。口は開かないようにしましょう。1周3秒程度を目安に右回りで10回、左回りで10回行いましょう。
【頬エクササイズ】
頬の表情筋を鍛えるエクササイズです。
・頬を力いっぱい膨らませて5秒キープ
・口を「ロ」の字に開いて5秒キープ
・鼻の下に空気をためて5秒キープ
【ほうれい線ケアに良いとされているツボ1「迎香(げいこう)」】
小鼻の両脇にあるツボです。丸く細い棒(箸やボールペンの後ろなど)を使って、刺激すると老廃物の排出を促すことができます。1回につき10秒を目安にして、4セット行います。
【ほうれい線ケアに良いとされているツボ2「巨りょう(こりょう)」】
目の中心から真っ直ぐ下におりて、小鼻の脇と交わるポイントにあります。
別名「笑顔のツボ」とも呼ばれ、上唇を引っ張る筋肉を刺激します。指の腹をつかって5秒程度押し、5セット繰り返しましょう。
ライフスタイル
「肌の大敵は睡眠不足と栄養不足」などとよく言われていますが、やはり日々の生活習慣が体に及ぼす影響は無視できません。
体に必要な栄養素と呼ばれるタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6種類をバランスよく食事に織り交ぜ、毎日決まった時間に就寝することが大切です。
日々のほうれい線ケアで見た目年齢をキープ!
加齢は誰しも等しく訪れますが、見た目年齢は日々のケアで変えることができます。
積極的にエクササイズやマッサージ、栄養バランスの取れた食事を摂るなど、ポジティブな行動で若々しさをキープしていきましょう。