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爪の色・へこみで分かる健康状態!ストレス過多や貧血、内臓疾患まで影響する爪の異常をチェック


パソコンやスマートフォンを操作している時や、食事をしたり何か物をつかんだり手渡したりする時、頻繁に目に入ってくる「爪」。

ネイルケア

自分自身はもちろん、他人の目にも触れやすい指先は、少しでも気になることがあると心配になりますよね。

「爪は健康のバロメーター」とも言われるように、体全体の状態が表に出てくるパーツでもあります。そのため、爪の状態について気になることがないかどうか、以下でチェックしてみましょう!

爪の色で分かる疾患

まずは自爪の色を確認してください。毛細血管が透けて「薄いピンク色」になっているなら、正常な状態です。

ですが、次のような色になっている場合、何らかの問題が体の中で起こっている可能性があります。

全体的に白っぽい:鉄欠乏性貧血、肝硬変などの肝臓病、糖尿病
根元部分は白っぽく、先端部分は赤褐色:腎臓病
全体的に赤褐色:心筋梗塞、脳血栓
全体的に濃紫っぽい:腎臓病、肝臓病、心臓病、肺病、重度の貧血、など
全体的に黄色っぽい:爪白癬、爪甲剥離症、黄色爪症候群、カロチン血症
全体的に緑色っぽい:細菌感染症

爪の色に上述したような気になる点がある場合は、単なる爪の変色と軽く考えずに、病院を受診するようにしましょう。

爪の形・異常で分かる疾患

では次に、爪の形について見ていきましょう。

指先・爪が丸く大きく盛り上がり、太鼓のばち状になっている「ばち指」:肺がんなどの肺疾患、先天性の心臓疾患 ※爪にまで酸素が十分に行き渡っていない

爪の先が上方向に反り返り、中央部分はへこんでいる「スプーン爪」:鉄欠乏性貧血、甲状腺機能亢進症

爪表面が薄く剥がれる「爪甲剥離症(二枚爪)」:鉄欠乏性貧血、栄養不足、乾燥(除光液、洗剤などによる)

これらのような爪の状態になっている場合もまた、根本的な原因が存在します。特に「ばち指」「スプーン爪」の方は、別の症状が進行している可能性があるため、病院を受診するようにしましょう。

爪のへこみで分かる疾患

次に、爪表面に現れるへこみや溝・筋について見ていきます。

※ぶつけたりドアに挟んだりなど、明らかに爪に衝撃を与えた場合を除きます。

【縦方向に溝・筋が入っている「爪甲縦溝」(そうこうじゅうこう)】

30代以降から爪に縦方向の溝や筋が現れ出した場合、加齢による新陳代謝の衰え、乾燥、胃腸機能の衰えなどが原因として挙げられます。

爪もまた、肌と同じくタンパク質でできており、毛細血管から栄養分や酸素を取り込んでいるパーツです。そのため、加齢によってホルモン分泌量が低下したり、内臓機能が低下したりするに伴い、肌にシワができるように、爪にも縦ジワができると考えられるのです。

そのため、爪の縦方向の溝は特に問題なく、爪やその周辺のマッサージを行ったり、キューティクルオイル(ネイルオイル)で保湿ケアをしたりするなど、基本的なネイルケアで対策することをおすすめします。

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ただし、もしも10~20代の方で爪甲縦溝が見られる場合は、生活習慣・食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスなどが原因かもしれません。そのため、心当たりがある場合は生活習慣の見直しをし、体調を整えるようにしましょう。

【横方向に溝・筋が入っている「爪甲横溝」(そうこうおうこう)】

縦方向ではなく、「横」方向に溝・筋が現れている場合、身体的な疾患の可能性が高くあります。

考えられる疾患は、気管支疾患、神経疾患、溶連菌感染症などがあり、溝が深い場合には糖尿病や血管系疾患、亜鉛欠乏症なども挙げられます。

横方向の溝が爪の根元部分に近いほど、最近作られた爪に異常が現れているため、疾患も最近になって症状が出始めたと判断できます。

横方向の溝ができた際は、放置せず、早めに病院を受診しましょう。

【点状の細かなへこみが多数ある「爪甲点状陥凹」(そうこうてんじょうかんおう)】

爪の表面に、まるで針で刺したようにポツポツとした細かなへこみがある場合、ストレス過多の可能性が高いと言われています。

ストレス解消対策をしつつ、病院を受診することをおすすめします。

【爪表面が凸凹と波打つ「爪異栄養症」(そういえいようしょう)】

表面にボコボコと波打つようなへこみが多数ある場合、「爪甲点状陥凹」同様、ストレス過多の可能性が高いと言われています。

また、栄養不足や乾燥でも起こりえます。

ストレス解消対策をしつつ、病院を受診することをおすすめします。

自爪チェックの習慣をつけよう!

爪は体の末端部分にあるため、身体的に異常があると、すぐに表面に何らかの症状が現れやすくなるパーツです。

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常日頃からジェルネイルやマニキュアなどで、ネイルカラーを楽しんでいる方も、時には自爪の色や状態を健康管理のためにチェックする習慣をつけることをおすすめします!

また、もしも疾患ではなく、爪自体の乾燥や血行不良の場合は、日中から就寝前まで、リラックス効果も期待して爪周辺のマッサージや保湿ケアを心掛けてくださいね。