ファッショナブルなネイルデザインが施された手元を見ると、思わず見入ってしまいませんか。
特に、スラリと長い、「スカルプチュアネイル」(略して「スカルプネイル」とも呼ばれる)は、自分ではなかなかできないと思い、憧れのままで挑戦していない方も多いかと思います。
ですが実は、ネイルサロンでのプロの施術を受けなくても、セルフでスカルプチュアネイルを楽しむことは意外と簡単なのです!
そこで、セルフジェルネイルのように自宅でできる、スカルプチュアネイルの施術方法をご紹介します。
スカルプチュアネイルとは
そもそも、「スカルプチュア」(英語で“sculpture”)とは、人工爪全般を指す言葉です。そのため、本来は通常のジェルネイルも「スカルプチュアネイル」に含まれます。
ですが現在では、「スカルプチュアネイル」と言えば、(通常のジェルネイルではなく)以下にご説明する、「ミクスチャーもしくはジェルを使用して自爪以上の長さを出す『アクリリックネイル』」のみを指すようになっています。
つまり、今では「スカルプチュアネイル」と「アクリリックネイル」は、同じ意味となっているのです!
ちなみに、主にプラスチックで作られているネイルチップと、スカルプチュアネイルは別物。両面テープで貼るタイプのネイルチップは、簡単に取り外し可能なため、休日だけデザインや長さのあるネイルを楽しみたい方にぴったりです。
ですがネイルチップのデメリットとして、実際に自爪と接着している訳ではないため、剥がれやすい点が挙げられます。
ジェルネイルやスカルプチュアネイルは、爪が弱い方への医療施術を発展させた技術のため、自爪の補強という側面があり、さらには当然ながら、ネイルチップのように剥がれる心配はありません。
そのため、一定期間、長さもデザイン性も楽しみたい方は、スカルプチュアネイルがおすすめなのです!
ミクスチャーとは
ではセルフでスカルプチュアネイルを施す際には、どのようにすればよいのでしょうか。
先述したように、スカルプチュアネイルで自爪以上に長さを出すには、「ミクスチャー」もしくは「ジェル」を使用します。
ミクスチャーとは、「アクリルリキッド」と「アクリルパウダー」を混ぜ合わせた(ミックスさせた)クリーム状の物質を指します。なお、ミクスチャーは自然に固まります。
ジェルで長さを出すのに比べ、ミクスチャーのほうが強度はあるものの、ニオイや自爪への負担の大きさ、扱いにくさなどのデメリットにより、今ではジェルで長さを出すケースが多い傾向にあります。
とはいえ、ミクスチャーを使って長さを出すこともあり、また立体的な装飾を施す際にはミクスチャーが使用されるため、以下にミクスチャーの作り方をご紹介します!
【ミクスチャーの作り方】
①適度な太さの筆に、ダッペンディッシュ(アクリルリキッドの容器)に入ったアクリルリキッドを含ませます。
②ダッペンディッシュのフチを使って、余分なアクリルリキッドを落とします。
③②の筆の先に、アクリルパウダーを付けます。するとそのパウダーを含んだ部分がミクスチャーとなります。
※注意点:筆からミクスチャーが垂れる場合は、「柔らかすぎる」と判断できます。その場合はおそらくリキッドの量が多すぎるため、再度作りなおす必要があります。反対にミクスチャーが硬く、変形しにくい場合は、リキッドが少なすぎるため、やはり再度作り直しましょう!
スカルプチュアネイル施術&オフ方法
ミクスチャーの作り方が分かったところで、ここからはスカルプチュアネイルの施術方法とオフ(落とす)方法をご紹介します。
※以下でご紹介する方法は、ミクスチャーを使用した、ベーシックな方法の一例です。
【スカルプチュアネイルの作り方】
①消毒液・エタノールを含ませたワイプで、自爪表面の汚れや油分を取ります。
②スカルプチュアネイル用のフォーム付けます。フォームは自爪と同じ幅にし、あまり先細りにならないように付けるのがポイントです。
③プライマーを自爪に塗ります。
※プライマー不要の製品もあるため、ご確認ください。
④筆でミクスチャーを作ります。※上述の「ミクスチャーの作り方」参照
⑤④で作ったミクスチャーを、自爪とフォームの境目あたりに乗せます。
⑥筆でミクスチャーを、希望の長さまで伸ばします。
※後ほど長さや形を整えるため、おおよそで大丈夫です。
⑦自爪にもミクスチャーを乗せ、フォーム上のミクスチャーとつなげていきます。
⑧ミクスチャーが固まったのを確認し、指でカーブを形成します。
⑨フォームを外し、ファイルで長さ・形を整え、表面をキレイに磨けば完成です。
※ジェルを使って長さを出す場合は、その都度ライトで硬化させましょう。
【スカルプチュアネイルのオフ(落とす)方法】
①ネイルの表面をファイルで削ります。
②スカルプチュアネイルのオフ用リムーバーのアセトンを、コットンに浸み込ませ、ネイルを包むように置き、その上からアルミホイルを乗せて、指先全体を包みます。10~15分ほど放置します。
③アルミホイル・コットンを外し、スカルプチュアネイルが柔らかくなっているのを確認します。十分ふやけたような状態になっていれば、ウッドスティックで優しく取り除いていきます。
理想のスカルプチュアネイルを叶えて!
憧れのスカルプチュアネイルをセルフでできるようになれば、さらに気分が上がること間違いなし!
最初のうちは、フォームの取り付けだけでも難しいかもしれませんが、繰り返しトライして理想のスカルプチュアネイルを作れるようになってくださいね。