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ささくれしやすい人は手元が冷えている?ささくれを治したい時の改善策と対処方法


爪の根元やサイドにできるささくれ。小さいながら違和感や痛みがあり、ついつい無理に引っ張ったり剝いたりして炎症が悪化……、ということはありませんか。

ささくれを治す方法

ささくれは乾燥時期にできやすいですが、手洗いや消毒の機会が多い昨今、シーズンに関係なくできやすくなる傾向に。また、乾燥以外にもささくれができる原因が考えられます。

そこでここでは、ささくれができやすい原因と改善策、できてからの対処方法についてご説明します。

ささくれ(さかむけ)とは

「ささくれ」(もしくは「さかむけ」)とは、爪周辺の皮膚が細かく裂けたりめくれたりする症状を指します。また、爪の横側に飛び出している硬いささくれは、皮膚ではなく爪の一部です。

爪と皮膚の境目にできるため、無理に引き抜こうと引っ張ったり剝いたりすると、傷口が広がって雑菌が入り込み、化膿を伴う感染症になることもあります。

ささくれの原因

ささくれの原因として、主に以下の要因が挙げられます。

【原因1.乾燥】

乾燥によって肌内部の水分が蒸発することで、肌内部から肌表面に上がる未熟でもろい角質細胞が育ってしまいます。すると、ちょっとした刺激や摩擦で剥けてしまい、ささくれになってしまうのです。

■指先の乾燥の主な原因■
・空気中の湿度の低下
・手洗い
・家事、水仕事
・シャンプー
・パソコン、スマートフォン操作
・紙類、衣類・布類を頻繁に扱う
・爪を噛む
・(アセトン入り)ネイルリムーバー

【改善策】

手洗いや水仕事などの後は、水分と一緒に皮膚内の水分まで蒸発しないように、手を良く拭いましょう。また、家事中だけでなく、シャンプー時にもゴム手袋をするようにすれば、手肌全体をいたわることになります。

さらに、乾燥の原因になる行動をした後はもちろんのこと、普段からこまめにハンドクリームやネイルオイル、キューティクルオイルを指先まで塗りこみ、保湿ケアを徹底することをおすすめします。

ささくれを治す方法

【原因2.栄養不足】

栄養の偏った食生活や過度なダイエットなどによる栄養不足によって、指先にまで十分に栄養が運ばれていない場合、健康な皮膚や爪を作ることができず、ささくれができやすくなります。

【改善策】

皮膚と爪を作っているのは、主にタンパク質です。そのため、タンパク質を多く含む「肉類・魚類・大豆・大豆製品・乳製品・卵」などを摂るようにしましょう。

また、皮膚の新陳代謝を活性化させるビタミンAを多く含む「レバー、うなぎの蒲焼、ニンジン、カボチャ、ホウレンソウ」や、皮膚の健康を保つビタミンCを多く含む「果物類、緑黄色野菜、イモ類」などを積極的に摂取するようにしましょう。

なお、次の「原因3.血行不良」の改善策にもなるビタミンE(血管の老化を抑え、血流を良くする)を含む「ナッツ類、カボチャ、アボカド、サーモン、タラコ、イワシ、ゴマ、ひまわり油、ベニバナ油」などもおすすめです。

【原因3.血行不良】

「原因2.栄養不足」と関連し、血行不良もささくれの原因に。というのも、酸素や栄養素は血流に乗って各細胞に運ばれるため、手先の血行が悪くなっていると栄養不足になり、健康な細胞が育たなくなるからです。

【改善策】

身体の一番先端にある指先は、血行不良で冷えやすい部位です。そのため、手の冷えを感じる時は意識的に手元の運動を行いましょう。たとえば、数回グーパーを繰り返したり、手首をぶらぶらさせたりするだけでも血行促進効果が期待できます。

また、指先1本1本の爪の両サイドつまんではパッと離すマッサージもおすすめです。

ささくれの対処方法

ささくれがすでに出来ている時は、傷口を広げないために、以下のような対処方法を行いましょう。

ささくれを治す方法

①お風呂上がり、もしくはぬるま湯に指先を10分程度浸して、ささくれを柔らかくします。
②キューティクルニッパーで、ささくれを根元から切ります。健康な皮膚や爪を切らないように注意しましょう。
③ネイルオイル、キューティクルオイルを塗りこみ、保湿ケアをします

ささくれは指先からのSOS

「たかがささくれ」と軽く見ていると、ひどい感染症になってから後悔するかもしれません!

ささくれは乾燥や栄養不足・血行不良のサインと捉え直して、酷使する部位だからこそ毎日保湿ケアをするようにしましょう。