ここ数年で一般的な認知度がかなり上がったアロマオイル。ですがまだアロマオイルを自分でうまく活用する方法がよく分からなくて……、というアロマオイル初心者の方はたくさんいらっしゃいます。
ご自分の体質に合ったアロマオイルを上手に使ってマッサージをすれば、すっきりとしたボディラインだけではなく、自律神経のバランスを整える効果や血行促進による冷え性改善など、女性に多い不調にアプローチして上向きにする効果が期待できます。
そこでここでは、アロマオイルについての簡単なご説明の後、アロマオイルを使ったマッサージ方法についてご紹介します!
※以下にアロマオイルとエッセンシャルオイルの違いをご説明しますが、一般的には「アロマオイル」の呼称が広まっているため、冒頭ではエッセンシャルオイルを指して「アロマオイル」と表記しています。
アロマオイルとエッセンシャルオイル(精油)の違い
アロマオイルと一括りに呼ぶことが多いものの、厳密には「エッセンシャルオイル(精油)」と「アロマオイル」は別のものを指しています。
エッセンシャルオイル(日本語で「精油」)とは植物の葉や花、果皮、樹皮、根、種子などといったパーツから抽出した「天然素材」の液体であり、必ず「100%天然」でなくてはいけません。
対して「アロマオイル」と表記されているモノは、人工的な合成成分(合成香料やアルコールなど)が混ぜられています。
そのため「アロマオイル」のほうは基本的に肌に塗布できません。マッサージに使用する場合は、必ず肌に塗ることができる「エッセンシャルオイル(精油)」を使用するようにしましょう!
※もしもマッサージに使用できるか不明な場合は、販売店舗の方にご確認ください。
自分好みのマッサージオイルを作ろう!
エッセンシャルオイルを使用したアロママッサージをご自分で楽しむ際には、自分好みのマッサージオイルを用意したいもの。そんな「マイ・マッサージオイル」は簡単に作ることができます!
材料は「お好みのキャリアオイル」と「お好みのエッセンシャルオイル」のみです。
【キャリアオイルとは】
キャリアオイルとは、ベースとなるオイル全般の呼び名です。そのため「キャリアオイル」という名前のオイルが販売されているのではありません。
マッサージオイルとして使いやすいキャリアオイルの代表には、「グレープシードオイル」「アーモンドオイル」「ホホバオイル」の3種類が挙げられます。
グレープシードオイルはさらっとした質感のため、オイルのべたつきが気になる方におすすめ。スイート・アーモンドオイルはグレープシードオイルと比べて保湿力があり伸びがよいため、肌の乾燥が気になる方におすすめです。
ホホバオイルもしっとりとして保湿力が高く、さらに酸化しにくいため(他の2種類のオイルと比べて)長期保存ができます。
※グレープシードオイルやアーモンドオイルを使用したマッサージオイルは、「1か月以内」を目安に使い切りましょう。
【症状に合わせたエッセンシャルオイル】
基本的にはお好きな香りのエッセンシャルオイルで良いのですが、気になる症状に合わせたエッセンシャルオイルを使用するのもおすすめです。
というのもエッセンシャルオイルは肌からの吸収だけではなく、その香りが嗅覚によって、脳の一部である「大脳辺縁系」へと直接伝わり刺激を与えるため。
この刺激によって脳全体が影響を受け、自律神経のバランスを整える働きがあると言われています。
では女性に多いお悩みに合わせた、おすすめのエッセンシャルオイルをいくつかご紹介します。
【症状別エッセンシャルオイル例】
※お肌や体調に合わない場合はご使用にならないようにしてください。
■冷え性・・・ジンジャー
■むくみ・・・ブラックペッパー、ジュニパーベリー
■集中力減退・・・ローズマリー、レモン
■心身の緊張・・・スイートマジョラム、ラベンダー、シダーウッド
■アレルギー・・・カモミールジャーマン
■生活リズムの乱れによる便秘・下痢、不眠・・・ラベンダー
■喉・鼻の違和感・・・ユーカリ
【マッサージオイルの作り方】
お好みのキャリアオイルとエッセンシャルオイルを選んだら、マッサージオイルを作ってみましょう!
作り方は簡単、「キャリアオイルに対して、エッセンシャルオイルが1%以下」になるように混ぜ合わせるだけです。
基本的にエッセンシャルオイルの容器は「1滴0.05ml」になっています。
そのためキャリアオイル10 mlに対して1%は
10ml×0.01=0.1ml
のため、
0.1ml÷0.05ml=2滴
がエッセンシャルオイルの必要量となります。
マッサージオイルを使ったマッサージ方法
では次に、オリジナルのマッサージオイルを使った簡単なマッサージ方法をご紹介します!
【腹部・ウエスト部分】
1.オイルを両手のひらに伸ばし、おへそ周りを両手で「時計回り」で円を描きながら数回さすります。
2.両手の平を使って、腸部分を「右下から上を通って左下」に向かって、クルクルと小さな円を描きながら数回さすります。
3.両手で握りこぶしを作り、左右のウエストからおへそへと強めに数回さすります。
4.両手のひらを開き、おへそ周りを両手で「時計回り」で円を描きながら数回さすります。
5.おへそ下に両手の平を置き、深呼吸をします。
【太もも~ヒップにかけて】
1.オイルを手の平に伸ばし、太ももからヒップまで丁寧にオイルを伸ばします。
2.手を握りこぶしにします。
3.そのまま指の第二関節を使って、太ももからヒップに向かって細かく円を描きつつ、筋肉をもみほぐします。
4.握りこぶしのまま、太ももからヒップにかけてトントンと叩きます。
5.両手の手の平を開き、膝上から両手ではさんで太ももの付け根までを数回さすります。
6.そのままヒップを持ち上げるように数回さすります。
以上を両足で行います。
体調に合わせてオイルを選んで!
エッセンシャルオイルは自宅でも簡単に使用できる自然の恵みです。
その時々の体調に合ったキャリアオイルやエッセンシャルオイルを見つけることで、今よりもっと気持ちよく過ごせる日が増えるはず。
ぜひ自分好みのマッサージオイルを作って、毎日を楽しく過ごしてくださいね。