いつまでも健やかな表情でいたい、見た目年齢を若くキープしたいと思った時、一番に気になるのは目元の印象ですよね。
しわができる原因は複数ありますが、一般的には乾燥と、特定の箇所の皮膚が何度も動き、曲がり、折れることで皮膚のハリが回復できないまま固着してしまうと発生しやすくなります。
ここでは、目元に出来るしわの原因と対策についてご紹介します。
しわの種類
人間の皮膚は大きく分けて、肌表面から下に向かって「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層が重なってできています。
しわは、どの層にまで達しているかでその症状が違います。そこでまずは、しわの種類と症状について説明します。
【小じわ(ちりめんじわ)】
主に表皮だけにできる小さくて細かいしわのこと。
主な原因は乾燥によるもので、若年層でも出来ることがあり、油断できません。ちりめん生地の表面にあるでこぼこに似ていることから「ちりめんじわ」という別称がつけられています。
【表情じわ】
泣いたり笑ったりする時など、表情を作るために顔の筋肉を動かすことでできるしわが、無表情になっても残っている状態を指します。
表情じわが深く残るようなら、しわが表皮だけでなく真皮の浅い部分にも達しているため、改善は難しくなります。
【真皮じわ】
真皮層に対して縦に深く入り込んでしまった深いしわ。「しわの最終形態」とも呼ばれています。
主に額や目の下のくぼみなどにできやすく、通常のスキンケアでは改善が難しい状態です。
しわができる主な原因
1.乾燥
空気の乾燥や誤った洗顔・スキンケアなどで肌の水分が失われ、皮膚が動いた後、しわをもとに戻せなくなり、しわとして固定してしまいます。
2.紫外線
紫外線A波(UVA)を浴びると、肌奥にダメージを与えて乾燥肌を作り出してしまいます。
晴れの日はもちろんのこと、雨の日でも晴れの日の約20%、曇りの日なら晴れの日の65%の紫外線を浴びてしまうと言われています。また家の中にいても約10%の紫外線が入ってくるとされます。
3.眼精疲労
PCやスマートフォンなど、画面を長時間見続けることによる眼精疲労で目元の保水機能が低下したり、まばたきの回数が増えたりすると、目元のしわの原因につながります。
4.加齢
加齢によって肌のターンオーバー能力が低下するとしわを元に戻す力が弱くなり、そのまま固定してしまいます。
しわ対策
目元のしわに効くスキンケアアイテムとして、「アイクリーム」と「しわ改善クリーム」があります。これらの違いについて説明します。
【アイクリーム】
アイクリームとは、一般的には保湿クリームのこと。
ワセリンやセラミド、ヒアルロン酸など保湿成分が配合されており、肌にうるおいを与えることでしわを減らす効果を狙っています。分類としては一般化粧品にカテゴライズされます。
【しわ改善クリーム】
「しわ改善」と表記されている商品は、厚生労働省がその効果を認めた成分が配合されています。
一般化粧品に分類されるアイクリームよりも通常は効果が期待でき、化粧品ではなく医薬部外品にカテゴライズされます。
【厚生労働省も認めるしわ対策に有効な成分とは?】
「ニールワン」「レチノール」「ナイアシアミド」が3大しわ改善有効成分と言われています。それぞれの成分についてご紹介します。
<ニールワン>
ポーラ化成工業が開発した独自成分。しわが生まれる原因は、真皮内のコラーゲンやエラスチンが「好中球エラスターゼ」という酵素によって分解されることです。ニールワンはこの好中球エラスターゼをブロックして、シワの発生源を食い止めます。
<レチノール>
レチノールは肌のターンオーバーやヒアルロン酸の生成を促進し、真皮のコラーゲン密度を高めてくれます。
<ナイアシンアミド>
ナイアシンアミドはコラーゲンの生成を促し、メラニンの生成を抑えてくれます。
蒸しタオルやアイマッサージャーでケアする
しわの原因は、乾燥による水分不足の他に血行不良が上げられます。これを解消するためには目の周りの筋肉を温め、血流を良くしてあげることが効果的です。
タオルに水分を含ませてラップでくるみ、電子レンジで適温に温めれば蒸しタオルができます。
あとは目の上に乗せて10分~15分、タオルから熱がなくなるまで待ちましょう。
※やけどをしないように、タオルの温度にご注意ください。
毎日のケアでいきいきとした目元をキープ!
日常生活において、何をするにも目を使いますよね。特に現代ではスマートフォンやPCなどの電子機器を長時間使用することが多いため、眼精疲労になりやすい環境にあります。
そのため、意識的に目を休める時間を取るようにして、自然としわの改善につなげるようにしましょう。