肌の美しさは、多くの方が気にするところ。いつまでも若く元気な肌を保ちたい！ でも、忙しい生活を送っているとついついケアを怠ってしまいがち。すると、肌が乾燥してダメージが蓄積されることにもなります。
そこでここでは、人気が高まっているスキンケア用の植物性オイルに注目し、植物性の美容オイルをスキンケアに使うメリットなど特徴をご紹介します！
肌が乾燥する主な原因
まずは、肌が乾燥する主な原因について見ていきましょう。
１．外気の乾燥と油分不足
肌は人体の一番外側にあり、体を危険から守る最大の臓器です。そのため、常に様々なリスクのある状況にさらされ続けています。中でも一番の天敵が「外気の乾燥」です。
湿度が50％を下回ると、肌表面の角質層の水分が蒸発を始め肌が乾燥しやすくなります。冬はもちろんのこと、室内で冷房の効いた夏場でも注意が必要です。
さらに、通常毛穴から分泌される皮脂（＝油分）は、肌細胞内の水分と同じく加齢と共に分泌量が減少します。皮脂は肌表面のバリア機能を担う皮脂膜を作る役割もあるため、皮脂の減少によってさらに肌の乾燥ダメージが進むことになるのです。
※バリア機能：外気の乾燥や紫外線、花粉などの外的刺激から肌内部を守り、肌内部の水分の蒸発を防ぐ機能
２．新陳代謝の乱れ
肌の新陳代謝（＝ターンオーバー）、つまり新しい肌に生まれ変わるのは（健康的な肌の20代で）平均28日と言われています。
しかし何らかの理由によってこの新陳代謝のリズムが崩れると、肌のバリア機能が失われ、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、結果として乾燥肌になってしまいます。
新陳代謝の乱れを引き起こす理由は様々ありますが、生活リズムの乱れや肌の洗いすぎなどが原因と言われています。
肌を乾燥させる誤った行動
次に、日常生活内で肌を乾燥させるNG行動について見ていきましょう。
【ゴシゴシ洗顔】
「しっかり汚れを落としたい」という思いから、洗顔時はついつい力が入りがち。ですが、汚れだけではなく、肌に必要な水分・油分まで落としてしまい、また摩擦によって肌を傷めることで、乾燥を促進することにつながります。
肌に優しい正しい洗顔方法は以下の通りです。
・たっぷりの泡を作る
・32～34度程度のぬるま湯を使う
・手は直接肌に触れず、泡をクッションのように挟んで、泡に汚れを吸着させるようにする
これら3つのポイントを守って洗顔をしましょう。
さらに、洗顔後のタオルドライも要注意です。ここでもゴシゴシと拭いてしまうと、せっかくの正しい洗顔が台無しになります。
優しくタオルを顔に押し当てて、水分を吸収させるように拭いてください。
【紫外線対策不足】
紫外線を浴びると、肌表面はやけどに似たようなダメージを受けます。
すると肌の表面が、紫外線ダメージから肌内部を守るために、また紫外線ダメージによって新陳代謝自体も乱れるために古い角質細胞が自然に剥がれなくなるため、肌表面の角質細胞を厚く溜めます。これを「角質肥厚」といいます。
角質肥厚が起きると、肌表面はゴワゴワして肌のバリア機能が低下。肌内部の水分が蒸発しやすいため、乾燥肌になってしまうのです。
ちなみに、紫外線はUV-A、UV-B、UV-Cと3種類あります（UV-Cはオゾン層によって遮られています）。
このうちUV-Aは肌上部の表皮層の下の真皮層にまで到達してしまい、肌のハリ・弾力を司るコラーゲンなどにダメージを与え、乾燥だけではなくシワやたるみを作る要因にもなります。
【食生活の乱れ】
食事・食材から摂取する栄養バランスが乱れていたり、不足していたりすると、肌にも影響があります。
乾燥肌対策には、潤いを保つビタミンA（ほうれん草、レバーなど）、コラーゲンの生成を助けるビタミンC（ブロッコリー、柑橘類など）、血行促進や抗酸化作用があるビタミンE（アーモンド、アボガドなど）といった栄養素を意識して摂取するようにしましょう。
また、アルコールを飲むとアセトアルデヒドを分解するために体内の水分が使われてしまいます。さらにアルコールには利尿効果もあるので、ますます体から水分が奪われることになります。
お酒好きの人は、飲酒時にお水も一緒に飲むようにしましょう。
【不規則な睡眠時間】
日中に受けた肌ダメージは、睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きによって修復されます。
「肌のゴールデンタイム」という言葉がありますが、入眠から3～4時間以内に質の良い深い睡眠を取ることで、肌を健やかに保つようにしましょう。
美容オイルの種類
さて、お肌をいつまでも若く健康に保つための化粧品、スキンケア用品は数多くありますが、その中でも以下では植物性オイルに注目します。
そもそも美容オイルには「植物性由来」「動物性由来」「石油由来」の3種類があります。
植物性オイルは、植物が種子や果実を作るために生成した栄養分を凝縮したもので、栄養価が高いとされています。
植物性美容オイルを使うメリット
スキンケアに植物性の美容オイルを使うと、保湿効果、肌を柔らかく整える、ハリと弾力を生み出すなどのスキンケア効果が期待できます。
使い方は、洗顔後、化粧水を塗ったあとに水分の蒸発を防ぐために使ったり、化粧水の浸透力を高めるためのブースターとして、またスキンケアの最後のオイルパックに使ったりと用途は豊富です。
美肌をつくるための植物性美容オイル３選
【アボカドオイル】
「森のバター」と呼ばれるほど油分豊富なアボガドですが、植物由来のオイルの中では保湿力が最も高いといわれています。
【スイートアーモンドオイル】
スイートアーモンドオイルにはビタミンA、D、Eなどのビタミン類に加え、亜鉛やカリウムなど爪を強くしてくれる成分も含まれているため、ネイルケアにもおすすめです。
【マカデミアンナッツオイル】
マカデミアンナッツオイルにはパルミトレイン酸という成分が含まれています。パルミトレイン酸は、人間の皮脂に含まれる成分と同じ成分のため、肌への親和性が高く、しっかり保湿ケアしてくれます。
植物性の美容オイルで肌を優しくケアしましょう！
肌は、一年中様々なダメージにさらされています。
栄養豊富な植物性の美容オイルをスキンケアに投入して、いつまでも健やかな肌を目指しましょう！