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セルフでできる手汗対策|手汗が出やすい原因と対策、手汗を抑えるツボまとめ


季節に関係なく手汗がひどくて悩んでいる方、いらっしゃいますよね。

汗で手に持った紙類が湿ってしまったり、彼氏などと手をつなぐと「汗が……」と言われてしまった経験があったりして、人と握手するのが怖いなど、周りの人からは理解されないけれども精神的に大きな負担になっている方は、意外と少なくありません。

握手するイメージ

単なる汗かきレベルではなく、日常生活内でも支障が出る場合、「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」(多汗症のなかで、特に手の平に汗をかく疾患)の可能性もあるほど、手汗問題は当人にとっては深刻です。

そこでここでは、専門医院による治療を必要とするレベルではない軽度の手汗トラブルに対しての、おすすめ手汗対策をご紹介します!

あなたの手汗レベルは?

まずはあなたの手汗の状態をチェックしてみましょう。

レベル1:手の平が湿っており、光に反射して汗が光る。
レベル2:手の平に水滴ができている。汗が目視できる。
レベル3:大量の水滴ができ、汗が滴り落ちる。

また、手汗が気になる状況はいかがでしょうか。「(ほぼ)常に」なのか、「ストレス、緊張を感じた時」なのかによって、発汗の原因は異なります。

もしもレベル2以上の手汗量であり、さらに「ストレス、緊張を感じた時」限定ではなく「(ほぼ)常に」ならば、冒頭で述べた「手掌多汗症」という疾患の可能性が非常に高いため、医学的な専門治療を受けたほうが良いかもしれません。

しかしそれ以下のレベルであるならば、ストレスによる自律神経の乱れや、生活習慣や加齢によるホルモンバランスの乱れによって、手汗が通常よりも出やすくなっている可能性があります。

原因1:ホルモンバランスの乱れ

女性の場合、毎月の月経周期や更年期時におけるホルモンバランスの変化、またストレスや睡眠不足などの生活習慣によって、ホルモンバランスが乱れやすいと言われています。

ホルモンバランスが乱れると、自律神経のうち活動時や緊張時に活発となる「交感神経」が過剰に活性化され、汗腺を刺激して汗が出やすくなってしまいます。

これはまさにストレスが掛かっている時、緊張時に手汗のみならず全身に汗をかきやすくなるのと同じ現象です。

もしも特にストレスを感じていない場面においても手汗が気になるならば、ホルモンバランスを整える対策を試してみましょう。

ホルモンバランスを整える対策1:栄養素摂取

まずはホルモンバランスを整える栄養素を多く含んだ食材を意識的に摂取しましょう。

【大豆イソフラボン】

大豆イソフラボンは、まさに大豆に含まれる栄養素。女性ホルモンの「エストロゲン」のような作用を持つとされ、摂取することでエストロゲン不足をカバーすると言われています。

■含まれる食材・食品例:大豆、または大豆製品(豆腐、みそ、豆乳など)

【ビタミンE(トコフェロール)】

女性ホルモンのバランス調整をする作用がある栄養素。

■含まれる食材・食品例:ナッツ類(アーモンド、ヘーゼルナッツなど)、カボチャ

汗を抑える食材例

【ビタミンB6】

ビタミンEと同じく、女性ホルモンのバランス調整をする作用がある栄養素。

■含まれる食材・食品例:サンマ、カツオ、レバー

ホルモンバランスを整える対策2:ツボ押し

女性ホルモンのバランスを整える作用のあるツボを以下に挙げます。特に「合谷(ごうこく)」はホルモンバランスのみならず、頭痛などの体の不調にも効くツボのため、普段から押すことをおすすめします。

【合谷(ごうこく)】

手の甲側の親指と人差し指の骨が交わった部分から、少しだけ人差し指側に上がったところにあるツボ。

【壇中(だんちゅう)】

両方の乳首の真ん中に位置するツボ。あまり強く押しすぎないようにご注意ください。

原因2:ストレス・睡眠不足による交感神経の活性化

睡眠時は日中のストレスを緩和することで交感神経の高まりを抑えて、反対に副交感神経を活性化させ、心身をリラックス状態にします。

そのため睡眠不足が続くと、日中の交感神経の働きが過剰となり、発汗しやすくなってしまいます。

睡眠不足を解消する対策

(仕事などの不可避な事情ではなく)睡眠不足の自覚があるなら、就寝3時間前までの飲食やカフェイン摂取を控え、テレビやPC、スマートフォンなどの光を浴びないようにしてみては。

入眠ホルモン「メラトニン」をきちんと放出させることで、自然で良質な睡眠を取るようにしましょう!

手汗を抑えるツボ

先述した「合谷」「壇中」はホルモンバランスを整えるツボですが、手汗を抑えるためのツボも存在します。以下にご紹介しますので、手汗が気になった時はコッソリと押してみてください!

【労宮(ろうきゅう)】

手の平の真ん中のくぼみにあるツボ。特にストレス性の発汗に作用します。

【陰郄(いんげき)】

手の平側・小指側の手首の付け根から約1.5cm下(ヒジ方向)にあるツボ。

【後谿(こけい)】

手で握りこぶしを作った時に、小指の付け根下あたりにポコッと飛び出る部分のツボ。

手汗の殺菌・消臭にはミョウバン水

手汗の抑制アイテムとして「手作りミョウバン水」がよく挙げられますが、残念ながら「手汗を抑える」効果はあまり期待できない、とも言われています。

ただしミョウバン水には殺菌効果があるため、衛生・消臭目的での使用にはおすすめです。またあせもに抑制効果も期待できるため、全身の汗トラブルがある方は、ミョウバン水をお試しになってみてはいかがでしょうか。

【ミョウバン水の作り方】

1.容器にミョウバン10g、水道水300ccを入れて、よく混ぜます。
※水道水の塩素が防腐剤の役目をするため。

2.ミョウバンは溶けにくいため、完全に透明になるまで数日待ちます。
3.使用する際は、このミョウバン水をさらに10倍薄めて、スプレーボトルなどに入れて使ってください。

※お肌に合わない場合があるため、様子を見てご使用ください。また誤飲しないように十分にご注意ください。

手汗コンプレックス解消で負のスパイラルから脱出!

手汗は気にすればするほどストレスとなって、さらなる発汗を招く懸念があります。

大人と子供の手

そのためあまりに手汗がひどく「多汗症」である可能性が高い場合は、皮膚科医などにご相談されることをおすすめします。

ですがそこまでのレベルでないならば、汗の出る根本的な原因かもしれないインナーバランスから見直してみましょう!