「サロンみたいなツヤツヤのジェルネイル、自分でもやってみたいけど、一体何から揃えればいいの?」 「道具の種類がたくさんありそうで、初心者にはハードルが高そう…」
セルフジェルネイルに興味はあるけれど、最初にどんな道具を一式揃えれば良いのか分からず、なかなか一歩を踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。可愛いネイルアートを自分で楽しめたら素敵ですよね。
でも、ご安心ください!この記事では、そんなセルフジェルネイル初心者さんのために、
- これだけは揃えたい!セルフジェルネイル基本の道具リスト
- あると仕上がりが格段にアップする便利アイテム
- 見落としがち?ジェルネイルのオフに必要な道具
- それぞれの道具の役割と、初心者向けの選び方のポイント
- 賢い道具の揃え方(単品で買う?それともキット?)
などを、分かりやすく徹底解説していきます。
この記事を最後まで読めば、あなたもきっとセルフジェルネイルに必要な道具をしっかり理解して、安心してスタートを切れるはず。自分だけのオリジナルネイルで、指先のおしゃれをもっと自由に楽しみましょう!
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セルフジェルネイルを始める前に知っておきたい心構え
道具を揃える前に、セルフジェルネイルを楽しむためのちょっとした心構えをお伝えします。これを頭の片隅に置いておくだけで、よりスムーズに、そして安全にセルフジェルネイルを始められますよ。
1.ある程度の初期投資と練習時間は必要です
セルフジェルネイルは、マニキュア(ポリッシュ)とは異なり、専用のジェルやライトなどの道具が必要です。そのため、最初にある程度の初期費用がかかります。
また、サロンのネイリストさんのように、最初から完璧に仕上げるのは難しいものです。
何度か練習するうちに、塗り方やジェルの扱い方、オフのコツなどが掴めてきます。焦らず、楽しみながら上達していく気持ちで臨みましょう。
2. 正しい道具選びが上達と爪の健康への第一歩
「とりあえず安ければいいかな?」と適当に道具を選んでしまうと、ジェルの持ちが悪かったり、仕上がりがキレイにならなかったり、最悪の場合、爪を傷めてしまう原因にもなりかねません。
これからご紹介するように、それぞれの道具の役割を理解し、自分に合ったもの、特に初心者向けの製品を選ぶことが、結果的に上達への近道となり、大切な爪の健康を守ることにも繋がります。
3. アレルギーなど、気をつけておきたいこと
ジェルネイルの成分によっては、ごく稀にアレルギー反応が出てしまうことがあります。使用する前には必ず商品説明をよく読み、もし使用中にかゆみや腫れなどの異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科専門医に相談するようにしましょう。
換気をしながら施術を行うことも大切です。
【これだけは必須!】セルフジェルネイル基本の道具一式リスト
ここからは、いよいよセルフジェルネイルを始めるために最低限揃えておきたい、基本的な道具を一つひとつ見ていきましょう。
それぞれの道具がどんな役割を持っているのか、そして初心者さんはどんなポイントに注目して選べば良いのかも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. ジェルネイル(ベースジェル・カラージェル・トップジェル)
ジェルネイルの主役は何と言っても「ジェル」そのものです。大きく分けて、以下の3種類が基本となります。
ベースジェル
■役割: 自爪に最初に塗るジェルです。爪とカラージェルの密着を高め、色素沈着を防ぐ役割があります。爪の凹凸を滑らかにする効果も。
■選び方のポイント(初心者向け):
- 爪への負担が気になる方は、爪に優しい成分が配合されているものや、サンディング(自爪を削る作業)が不要なタイプもおすすめです。
- 粘度(テクスチャ)は、サラサラしたものから少し固めのものまで様々です。初心者は、流れにくく扱いやすい、やや粘度のあるタイプから試してみるのが良いでしょう。
カラージェル
■役割: ネイルに色をつけるためのジェルです。豊富なカラーバリエーションがあり、デザインの要となります。
■選び方のポイント(初心者向け):
- 最初は、自分の好きな色や、肌なじみの良いベーシックな色(ピンク、ベージュ、クリア感のあるラメなど)から揃えるのがおすすめです。
- 一度でしっかり発色するタイプと、重ね塗りで色味を調整するシアーなタイプがあります。初心者は、ムラになりにくく、比較的発色の良いものを選ぶと扱いやすいでしょう。
- 少量でたくさんの色を試せる、小さなコンテナに入ったセットなども便利です。
トップジェル
■役割: カラージェルの上に塗り、ネイルの最終仕上げをするジェルです。ツヤを出し、カラーを保護し、強度を高めて持ちを良くする役割があります。
■選び方のポイント(初心者向け):
- 「ノンワイプタイプ」がおすすめです。これは硬化後に未硬化ジェルが残らず、拭き取りが不要なため、手間が省けて非常に便利です。
- ツヤ感も製品によって異なります。ぷっくりとした厚みと輝きを求めるなら「ツヤ重視」、自然な仕上がりが好きなら「程よいツヤ」など、好みに合わせて選びましょう。
- 黄ばみを防ぐ成分が入っているものや、傷がつきにくいハードタイプのトップジェルもありますが、まずは基本的なノンワイプタイプから試してみると良いでしょう。
2. LED/UVライト
ジェルネイルは、マニキュアのように自然乾燥では固まりません。専用の光を照射することで化学反応を起こし、硬化させます。そのために不可欠なのが「LED/UVライト」です。
■役割: ジェルに特殊な光を当てて硬化させます。これがないとジェルネイルは完成しません。
■選び方のポイント(初心者向け):
- ライトの種類:
- LEDライト: 主流タイプ。硬化時間が比較的短く、ライトの寿命も長いのが特徴です。多くのジェルが対応しています。
- UVライト: LEDライトが登場する前からあるタイプ。硬化にやや時間がかかり、ライトの交換が定期的に必要ですが、安価な製品が多いです。UV専用ジェルにしか使えません。
- ハイブリッドライト(LED & UV両対応): LEDとUV両方の波長の光を出すため、ほとんどの種類のジェルを硬化できます。初心者には、対応ジェルを気にしなくて良いためおすすめです。
初心者さんは、まず「LEDライト」または「ハイブリッドライト」を選ぶと間違いないでしょう。
- ワット数(W):
ライトのパワーを表し、ワット数が大きいほど硬化が早くなる傾向があります。家庭用セルフネイルであれば、24W~48W程度のものが一般的で、初心者にも扱いやすいでしょう。ワット数が低すぎると硬化に時間がかかったり、硬化不良を起こしたりする可能性があります。 - 形状・サイズ:
- ドーム型(据え置き型):手全体を一度に入れられるタイプ。片手5本指をまとめて硬化できるので効率が良いです。フットネイルにも使いやすいものが多いです。
- ハンディ型(ペン型):コンパクトで持ち運びには便利ですが、1本ずつ硬化させるものが多く、全体の施術には時間がかかります。仮硬化や細かい部分の硬化、パーツの固定などには便利です。
※初心者さんには、まず「ドーム型」がおすすめです。
- 機能性:
- タイマー機能: 30秒、60秒など、時間を設定できると便利です。ジェルの種類や工程によって硬化時間が異なるため、必須とも言える機能です。
- 自動センサー機能: 手を入れると自動でライトが点灯し、抜くと消灯する機能。スイッチを押す手間が省け、非常に便利です。
- ローヒートモード(低ヒートモード):硬化熱(ジェルが固まる際に発生する熱)を感じやすい人向けに、徐々に光の出力を上げて硬化熱を和らげる機能です。
- その他:
使用するジェルが、選んだライトの波長に対応しているかを確認しましょう。(例:UV専用ジェルはLEDライトでは硬化しません。)最近のジェルはLED/UV両対応のものが多いですが、念のため確認すると安心です。
3. ジェルブラシ
ジェルを爪に美しく塗るためには、専用の「ジェルブラシ(筆)」が必要です。マニキュアのボトルについているようなハケとは異なり、自分でジェルを適量取って塗布します。
■役割: ベースジェル、カラージェル、トップジェルを爪に塗布したり、細かいネイルアートを施したりする際に使用します。
■選び方のポイント(初心者向け):
- 毛質: 一般的にはナイロン製が多く、手入れがしやすく耐久性もあります。毛先がしなやかで、適度なコシがあり、まとまりの良いものを選びましょう。
- 穂先の形状と主な用途:
- スクエア(平筆): 穂先がまっすぐで四角い形状。ベースジェルやトップジェルなど、爪全体にジェルを塗るのに適しています。カラージェルの塗布にも使え、初心者さんが最初に持つ基本の一本としておすすめです。
- オーバル(丸筆): 穂先が丸みを帯びた形状。スクエアと同様にオールマイティに使え、特に甘皮周りのカーブに沿って塗りやすいのが特徴です。こちらも初心者さんにおすすめです。
- フレンチ: 斜めにカットされていたり、カーブがついていたりと、フレンチネイルのスマイルラインを描きやすいように工夫された形状です。ある程度慣れてきてフレンチネイルに挑戦する際に。
- ライナー(細筆): 穂先が非常に細く長い形状。細い線を描いたり、ピーコック柄などの繊細なアートを施したりするのに使います。アートを楽しみたいなら揃えておくと便利です。
- アート用各種: この他にも、ドットを描くためのドットペン(ブラシではありませんがアート用ツールとして)、グラデーションを作るためのスポンジがついたものなど、様々なアート用ブラシがあります。
初心者さんは、まず「スクエア」か「オーバル」のブラシを1本と、もし細かいアートもしてみたいなら「ライナー」ブラシを1本用意すると良いでしょう。
- サイズ(号数など):
ブラシには穂先の幅や長さによってサイズがあります(例:4号、6号など)。一般的に、ベースやトップなど広範囲に塗る場合はやや大きめ、カラーや細かい部分は小さめのブラシが適しています。初心者は、まず標準的なサイズ(スクエアやオーバルなら4号~6号程度)から試してみるのがおすすめです。 - キャップの有無:
ジェルブラシは使用後、ジェルが残ったまま光に当たると固まって使えなくなってしまいます。そのため、保管時には必ずキャップをして光を遮断しましょう。キャップ付きのブラシを選ぶか、別途ブラシキャップを用意すると良いでしょう。 - セット品:
最初は何種類かセットになったブラシセットを購入するのも、様々な形を試せてお得な場合があります。
■ブラシのお手入れについて
使用後のブラシは、キッチンペーパーなどで付着したジェルをしっかり拭き取るか、専用のブラシクリーナーで洗浄します。正しいお手入れをすることで、ブラシを長持ちさせることができます。
4. ファイル類(爪やすり)
セルフジェルネイルでは、爪の長さや形を整えたり、ジェルの下準備をしたり、オフしたりと、様々な場面で「ファイル(爪やすり)」を使います。
ファイルには目の粗さや素材によって種類があり、用途に合わせて使い分けることが大切です。
■役割: 爪の長さや形を整える、爪の表面を削ってジェルの密着を良くする(サンディング)、ジェルネイルの表面を削る(オフ時など)。
■選び方のポイント(初心者向け)と主な種類:
ファイルを選ぶ上で最も重要なのが「グリット数(G)」です。これはやすりの目の粗さを表す単位で、数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かくなります。
用途に合わないグリット数のファイルを使うと、爪を傷めたり、うまく削れなかったりするので注意しましょう。
- エメリーボード:
- 主な用途: 自爪の長さや形を整えるのに使います。薄い板状で、目が比較的細かいのが特徴です。
- 選び方のポイント: 自爪には、180~240グリット程度のものが一般的です。数字が大きいほどソフトな削り心地になります。木製や紙製のものがあります。
- ゼブラファイル(ネイルファイル、アクリルファイルとも呼ばれることも):
- 主な用途: ジェルネイルの表面を削ったり、長さだししたイクステンションジェルを整えたり、ジェルネイルのオフの際に表面のジェルを削り落とすのに使います。エメリーボードよりも目が粗く、硬い素材でできていることが多いです。自爪に直接使うには目が粗すぎる場合があるので注意が必要です。
- 選び方のポイント: ジェルを削るなら100~180グリット程度のものがよく使われます。オフの際には、まず粗めのファイルで大部分を削り、自爪に近づいてきたら少し細かいものに変えると安全です。
- スポンジファイル(スポンジバッファー、ソフトファイルとも呼ばれる):
- 主な用途: ジェルを塗る前のサンディング(自爪の表面を軽く削ってツヤを消し、ジェルの密着を高める)、硬化したジェルの表面の凹凸を滑らかにする、オフの際の最終仕上げなどに使います。表面がスポンジ状でクッション性があるため、爪のカーブにフィットしやすく、優しいタッチで削れます。
- 選び方のポイント: サンディング用としては180~220グリット程度が一般的です。ジェルの表面を滑らかにする場合は、さらに細かい240~280グリット程度のものを使うこともあります。
- シャイナー(爪磨き):
- 主な用途: 自爪やアクリルネイルの表面を磨き上げて、ピカピカのツヤを出すために使います。ジェルネイルでは通常トップジェルでツヤを出すため、必須アイテムではありませんが、自爪をケアする際には役立ちます。
■初心者さんがまず揃えたいファイル:
- 自爪の整形用: エメリーボード(180~240グリット)
- サンディング用: スポンジファイル(180~220グリット)
- ジェルオフ用: ゼブラファイル(100~180グリット。できれば目の粗さが違うものを2種類あると便利)
これらのファイルは、消耗品ですので、削りにくくなったら新しいものに交換しましょう。また、ファイルをかける際は、往復がけするのではなく、一定方向に動かすと爪への負担が少ないと言われています。
5. ウッドスティック または メタルプッシャー
セルフジェルネイルの仕上がりを良くし、持ちを向上させるためには、甘皮の処理(キューティクルケア)や、はみ出したジェルの修正などが欠かせません。
そんな細かい作業に役立つのが「ウッドスティック」や「メタルプッシャー」です。
■役割: 主に甘皮を押し上げる、爪表面のルースキューティクル(薄い皮)を取り除く、はみ出したジェルを拭う、ネイルパーツを乗せる、細かいアートの修正など、様々な用途に使われます。
■ウッドスティック:
- 特徴・用途: 木(オレンジウッドなど)でできたスティック状の道具です。先端が斜めにカットされた側と、尖った鉛筆のような側になっているものが一般的です。
- 斜めカット側: 甘皮を優しく押し上げたり、はみ出したジェルを拭ったりするのに使います。
- 尖った側: 細かい部分のジェルの修正や、小さなネイルパーツを拾って乗せるのに便利です。先端にコットンを薄く巻き付けてリムーバーを含ませれば、より細かな修正が可能です。
- 選び方のポイント(初心者向け):
- 数本がセットになって安価で販売されていることが多いです。木製なので消耗品として、汚れたら新しいものを使うなど衛生的に扱えます。
- 初心者さんはまずウッドスティックを数本用意しておくのがおすすめです。多用途に使えて手軽です。
■メタルプッシャー(キューティクルプッシャー):
- 特徴・用途: ステンレスなどの金属製の道具で、主に甘皮処理に使われます。先端がスプーンのような形(プッシャー部分)になっており、反対側はナイフのような形(キューティクルカッターやスクレイパーと呼ばれることも)になっているものが多いです。
- プッシャー部分: 甘皮をしっかりと押し上げます。
- ナイフ/スクレイパー部分: 爪表面に張り付いたルースキューティクルを優しく取り除いたり、押し上げた甘皮の下の角質を処理したりします。
- 選び方のポイント(初心者向け):
- 丈夫で長持ちしますが、ウッドスティックに比べて価格は高めです。
- 先端のカーブや厚みがメーカーによって異なります。自分の爪のカーブに合うものを選ぶと使いやすいでしょう。
- 力を入れすぎると自爪や甘皮周りの皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、扱いには注意が必要です。特に初心者のうちは、優しく、慎重に使うことを心がけましょう。
- 使用後は必ずエタノールなどで消毒し、清潔に保ちましょう。
■どちらを選ぶ?
手軽さと多用途性を重視するなら、まずはウッドスティックから試してみるのが良いでしょう。 甘皮処理をより本格的に行いたい、しっかりとした道具を使いたいという場合は、メタルプッシャーも検討してみてください。ただし、前述の通り、メタルプッシャーの扱いには少し慣れが必要です。
6. ジェルクリーナー(またはエタノール)
ジェルネイルを美しく仕上げ、長持ちさせるためには、施術の様々な工程で爪の表面を整える液体が必要です。それが「ジェルクリーナー」や、代用できる「エタノール」です。
■役割:
- 未硬化ジェルの拭き取り: ジェルをライトで硬化させた後、表面に残るベタベタとした未硬化ジェルを拭き取ります。(※ノンワイプタイプのトップジェルを使用した場合は、この拭き取り作業は不要です。)未硬化ジェルを拭き取らないと、表面が曇ったり、ホコリが付着しやすくなったりします。
- 油分・水分の除去と消毒: ジェルを塗る前に、自爪の表面の油分や水分、細かいダスト(削りカス)などを拭き取り、消毒することで、ジェルの密着力を高め、リフト(浮き)を防ぐ効果があります。
- その他: 使用したジェルブラシに残ったジェルを一時的に拭ったり、作業台が汚れた際に拭き取ったりするのにも使えます。(ただし、ブラシの本格的な洗浄には専用のブラシクリーナーが推奨される場合もあります。)
ジェルクリーナーとは?
ジェルネイル専用に作られた溶剤で、主に上記の役割を果たすために調整されています。製品によっては、保湿成分が配合されていて爪や皮膚への乾燥を防ぐ工夫がされているものや、特定のジェルの性能を最大限に引き出すように作られているものもあります。
エタノールでの代用について:
ジェルクリーナーはエタノール(アルコールの一種)で代用することも可能です。
- 消毒用エタノール(エタノール濃度70~80%程度):ドラッグストアなどで手軽に入手でき、手指や爪の消毒、未硬化ジェルの拭き取り、油分除去などに使えます。
- 無水エタノール(エタノール濃度99.5%以上):油脂をよく溶かすため油分除去能力が高いですが、そのまま使うと刺激が強く、揮発性が非常に高いため、通常は精製水で薄めて消毒用エタノールと同程度の濃度にしてから使うことが多いです。
※代用する場合の注意点: エタノールは脱脂力・脱水力が高いため、頻繁に使用すると爪や皮膚が乾燥しやすくなることがあります。使用後は保湿ケアをしっかり行うようにしましょう。また、製品によってはエタノールとの相性が良くないジェルも稀にあるため、最初は少量で試してみるか、専用のクリーナーを使用するのが安心です。
■選び方のポイント(初心者向け):
- 最初は専用の「ジェルクリーナー」を選ぶのがおすすめです。ジェルネイルの施術に適した成分配合になっているため、失敗が少なく安心して使用できます。
- アセトンフリーであること: ジェルリムーバー(アセトン)とは異なり、ジェルクリーナーはジェルを溶かすためのものではありません。アセトンフリーの製品を選びましょう。
- 容量: 最初は小さめのボトルで試し、使い心地が良ければお得な大容量タイプや詰め替え用を選ぶと良いでしょう。
■使い方: コットンやネイルワイプに適量を含ませて、爪の表面や未硬化ジェルを優しく拭き取ります。
7. ジェルリムーバー(アセトン)
ジェルネイルをオフする(取り除く)際に必要となるのが「ジェルリムーバー」です。特にソークオフタイプのジェルネイル(専用の液体で溶かしてオフするタイプ)には必須のアイテムです。
■役割: ジェルネイルを化学的に溶解させ、爪から剥がしやすくします。
主成分「アセトン」について:
多くのジェルリムーバーの主成分は「アセトン」という有機溶剤です。アセトンはジェルを溶かす強力な作用がありますが、同時に油分や水分を奪う性質も強く、爪や皮膚が乾燥しやすくなります。
取り扱いには注意が必要です。引火性が高いため火気厳禁です。また、使用中は必ず十分に換気をしてください。皮膚に直接長時間触れると刺激があるため、できるだけ付着させないように注意し、付着した場合はすぐに洗い流しましょう。プラスチック類を溶かす性質もあるため、使用する容器や周囲のものにも気をつけてください。
■選び方のポイント(初心者向け):
- アセトンの種類・製品タイプ:
- ピュアアセトン(純アセトン):アセトン100%の製品で、ジェルを溶かす力は最も強力ですが、その分、爪や皮膚への負担も大きくなります。
- アセトン入りジェルリムーバー(一般的):アセトンを主成分としつつ、爪や皮膚への乾燥ダメージを軽減するために、保湿成分(オイルやグリセリンなど)や香料などが配合されているものが多く販売されています。初心者さんは、まずこちらの保湿成分などが配合された「ジェルリムーバー」と表記のある製品を選ぶのがおすすめです。
- 「アセトンフリー」のリムーバーとの違いに注意:
マニキュア(ポリッシュ)用には「アセトンフリーリムーバー」というものがありますが、これはジェルネイルをオフすることはできません。必ず「ジェルリムーバー」または「アセトン」と記載のある、ジェルネイル専用の製品を選んでください。 - 保湿成分の有無:
前述の通り、アセトンは乾燥を招きやすいため、少しでも爪や皮膚への負担を和らげるために、保湿成分が配合されているタイプを選ぶと良いでしょう。 - 香り:
アセトンには特有のツンとした刺激臭があります。これを軽減するために、柑橘系やフローラル系などの香りがついた製品もあります。好みに合わせて選ぶのも良いですが、香りが強いものが苦手な方は無香料タイプか、微香性のものを選びましょう。 - 容量:
少量から大容量まで様々です。オフする頻度や、一度に使う量(両手で約10ml~20ml程度が目安ですが、やり方によります)を考慮して選びましょう。
■ピールオフジェルについて: なお、ベースジェルに「ピールオフタイプ」のジェルを使用している場合は、アセトンリムーバーを使わずにぺりっと剥がしてオフできるため、このジェルリムーバーは基本的に不要です。
■ジェルクリーナーとの違い: 「ジェルクリーナー」と「ジェルリムーバー」は名前が似ていますが、役割が全く異なります。ジェルクリーナーは未硬化ジェルの拭き取りや油分除去に使うもので、ジェルを溶かすことはできません。混同しないように注意しましょう。
8. コットン または ワイプ
ジェルクリーナーやジェルリムーバーを含ませて使う「コットン」や「ネイルワイプ」も、セルフジェルネイルには欠かせないアイテムです。これらは消耗品ですが、使用する場面や目的に合わせて選ぶと、より快適に作業が進められます。
■役割:
- ジェルクリーナーを含ませて、未硬化ジェルの拭き取り、爪の油分・水分除去、消毒を行います。
- ジェルリムーバーを含ませて、ジェルネイルのオフに使用します。
- ダストブラシで払い切れなかった細かいダスト(削りカス)を取り除くのにも使えます。
- (場合によっては)ブラシクリーナーを含ませてジェルブラシの清掃にも使用します。
■コットンとネイルワイプ(ジェルワイプ)の違いと特徴:
- コットン:
- 特徴: 一般的な化粧用コットン。手軽に入手でき、安価なものが多いです。
- メリット: 手に入りやすい。コストを抑えられる。
- デメリット: 毛羽立ちやすいものが多く、その繊維が未硬化ジェルに付着してしまったり、爪の表面に残ってしまったりすることがあります。また、ジェルオフの際にリムーバーを多く吸い込みすぎることがあります。
- 選び方のポイント: なるべく毛羽立ちの少ないタイプを選びましょう。天然コットン100%のものや、表面が加工されているものなどがあります。オフの際は、爪の大きさに合わせて小さくカットして使うと、リムーバーの節約になります。
- ネイルワイプ(ジェルワイプ、ネイル用ワイプ):
- 特徴: ジェルネイル専用に作られた、主に不織布などでできたシート状のものです。
- メリット: 毛羽立ちが非常に少なく、繊維が残りにくいため、未硬化ジェルの拭き取りや油分除去に最適です。ジェルクリーナーやリムーバーを適度に含むため、無駄遣いを防げます。カット済みのものや、ロール状で好きな長さにカットできるものなどがあります。
- デメリット: 一般的なコットンに比べると価格が高めな場合があります。ネイル用品専門店やオンラインショップでの購入が主になります。
- 選び方のポイント: 素材(不織布の質)、厚み、サイズなどを確認しましょう。未硬化ジェルの拭き取りには、薄手で繊維の細かいものがおすすめです。
■選び方のポイント(初心者向け):
- 未硬化ジェルの拭き取りや、ジェルの施術中の油分除去など、仕上がりに直接影響する工程では、毛羽立ちの少ない「ネイルワイプ」の使用を強くおすすめします。
- ジェルオフの際は、コストを重視するならコットンでも代用可能ですが、爪の大きさにカットする手間や毛羽立ちを考慮すると、カット済みのネイルワイプや専用のオフ用パッドも便利です。
- キッチンペーパーの代用: 毛羽立ちにくいタイプのキッチンペーパーであれば、代用できる場面もありますが、繊維の付着には注意が必要です。
【意外と重要!】ジェルネイルを安全にオフするための道具リスト
セルフジェルネイルを楽しむ上で、塗ることと同じくらい、いえ、もしかしたらそれ以上に大切なのが「オフ」の作業です。無理やり剥がしたり、間違った方法でオフしたりすると、自爪をひどく傷めてしまう原因になります。
ここでは、ジェルネイル(特にソークオフタイプ)を安全に、そしてできるだけ爪に負担をかけずにオフするために必要な基本的な道具をリストアップしてご紹介します。
- ジェルリムーバー(アセトン配合のもの)
ジェルを溶かして落とすための専用の液体です。 - コットン または ネイルワイプ
ジェルリムーバーを含ませて爪の上に置くために使います。爪の大きさにカットして使うと便利です。 - アルミホイル
リムーバーを含ませたコットンを爪に固定し、リムーバーの気化を防ぎ、浸透を助けるために使います。適度な大きさにカットしておくと作業がスムーズです。 - ファイル(爪やすり)
まずジェルネイルの表面(トップジェル)を軽く削り、リムーバーが浸透しやすくするために使います。目が粗め(100~180グリット程度)のゼブラファイルなどが適しています。 - ウッドスティック または メタルプッシャー
リムーバーで柔らかくなったジェルを、爪から優しく剥がしたり、取り除いたりするのに使います。無理に力を入れないのがポイントです。 - (あれば便利)ネイルクリップ
アルミホイルの代わりに、リムーバーを含ませたコットンを指に固定できる専用のクリップです。繰り返し使えて便利です。 - (オフ後のケアに)キューティクルオイル や ハンドクリーム
オフ後の爪や指先は乾燥しやすいため、しっかりと保湿ケアをすることが大切です。
単品購入 vs スターターキット、どっちがいい?
さて、ここまでセルフジェルネイルに必要な道具をいくつか見てきましたが、「これだけの道具をどうやって揃えればいいの?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
道具を揃える主な方法には、大きく分けて「単品で一つひとつ購入する」方法と、「必要なものがセットになったスターターキットを購入する」方法の2つがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、ご自身の状況や好みに合わせて選ぶのが大切です。詳しく見ていきましょう。
1. 単品購入で揃える場合
一つひとつの道具を、自分で選んで購入していく方法です。
メリット:
- 自分の好きなブランドや、こだわりたい道具をピンポイントで選べる。
- 既に持っている道具があれば、それ以外の必要なものだけを買い足せる。
- 各道具の品質や特徴を比較検討しながら、じっくり選びたい人に向いている。
デメリット:
- 何が必要なのかを全て把握し、一つひとつ選ぶ手間と時間がかかる。
- 必要なものを買い忘れてしまうリスクがある。
- それぞれ単品で購入すると、結果的にスターターキットよりも割高になってしまう場合がある。
- 初心者にとっては、どのブランドやどの種類の道具が良いのか判断が難しい場合がある。
こんな人におすすめ:
- 既にいくつかネイル道具を持っていて、特定のものを買い足したい人。
- 道具の一つひとつにこだわりがあり、自分で選びたい中級者以上の人。
- 特定のブランドや製品を試してみたい人。
2. スターターキットで購入する場合
セルフジェルネイルに必要な基本的な道具が一通りセットになっている商品を購入する方法です。
メリット:
- ジェルネイルを始めるのに必要なものがまとめて揃うため、買い忘れの心配がない。
- 一つひとつ選ぶ手間が省け、すぐにセルフジェルネイルを始められる。
- 単品で揃えるよりも、トータルコストを抑えられる場合が多い。
- 初心者向けに、必要なものがバランス良くセレクトされていることが多い。
- 多くの場合、基本的な使い方の説明書などが付属している。
デメリット:
- セット内容によっては、自分には不要なものや、好みに合わない道具が含まれている可能性がある。
- 特定のブランドやメーカーの製品に固定される(ただし、後から他のブランドのものを買い足すことは可能)。
- キットによって品質や内容にばらつきがあるため、よく比較検討する必要がある。
こんな人におすすめ:
- セルフジェルネイルが全く初めてで、何から揃えれば良いか分からない初心者さん。
- できるだけ手間をかけずに、すぐにジェルネイルを始めたい人。
- 初期費用をなるべく抑えたい人。
- プレゼントとしてネイル用品を探している人。
結局、初心者さんにはどっちがおすすめ?
ここまで単品購入とスターターキットのメリット・デメリットを見てきましたが、セルフジェルネイルが全く初めてという初心者さんには、やはり「スターターキット」から始めるのがおすすめです。
その理由は、
- 安心感: 必要なものが一通り揃っているので、「あれが足りない!」という心配がありません。
- 手軽さ: 複雑な道具選びに悩む時間を節約でき、すぐにスタートできます。
- 経済性: 多くの場合、単品で買い集めるよりもお得に購入できます。
- バランスの良さ: 初心者が使いやすいように、基本的な道具がバランス良くセットされています。
もちろん、スターターキットを選ぶ際も、どんな道具がセットになっているのか(特にジェルの種類、ライトの種類やワット数、必要な溶剤が入っているかなど)をしっかり確認することが大切です。レビューなどを参考に、信頼できるメーカーの、内容が充実したキットを選ぶようにしましょう。
まずはスターターキットで基本をマスターし、慣れてきたら自分の好みややりたいアートに合わせて、少しずつこだわりの道具を単品で買い足していく、というステップアップも楽しいですよ。
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Q&A:セルフジェルネイルの道具に関するよくある質問
セルフジェルネイルの道具について、色々と見てきましたが、それでも「これはどうなんだろう?」と疑問に思うこともありますよね。ここでは、初心者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめてみました。
Q1. ジェルネイルライトはLEDとUV、どちらを選べばいいですか?
A. 現在は、硬化時間が比較的短く、ライトの寿命も長い「LEDライト」が主流です。
多くのジェルネイル製品もLEDライトに対応しています。「UVライト」は安価なものもありますが、硬化に時間がかかったり、定期的なライト交換が必要だったりします。
迷ったら、LEDライト、またはLEDとUVの両方の波長に対応した「ハイブリッドライト」を選ぶのがおすすめです。ワット数(W)も確認し、家庭用なら24W~48W程度を目安にすると良いでしょう。
Q2. ジェルネイルの「ジェル」って種類がたくさん…。初心者はどれを選べばいいの?
A. ジェルネイルの基本は、「ベースジェル」「カラージェル」「トップジェル」の3種類です。
- ベースジェルは自爪に最初に塗り、爪を保護しつつカラージェルとの密着を高めます。
- カラージェルはお好みの色やデザインを楽しむためのものです。
- トップジェルは最後に塗り、ツヤを出してネイルを保護し、持ちを良くします。
初心者さんは、まずこれら3種類がセットになったものや、扱いやすい粘度(テクスチャー)で、専用リムーバーでオフできる「ソークオフタイプ」や、剥がしてオフできる「ピールオフタイプ」のベースジェルから試してみるのがおすすめです。トップジェルは、拭き取り不要の「ノンワイプタイプ」だと手間が省けて便利ですよ。
Q3. セルフジェルネイルの道具は、どこで購入できますか?
A. セルフジェルネイルの道具は、以下のような場所で購入できます。
- ネイル用品専門店(実店舗・オンラインショップ):品揃えが豊富で、専門的なアドバイスを受けられることもあります。
- バラエティショップ:スターターキットや基本的なアイテムが見つかります。
- 家電量販店: ジェルネイルライトなどが販売されていることがあります。
- 大手ECサイト:非常に多くのブランドや商品があり、価格比較もしやすいです。レビューも参考にできます。
オンラインショップは種類が豊富で手軽ですが、実物を見られないというデメリットもあります。最初は、信頼できるメーカーのスターターキットをレビューなどを参考にしながらオンラインで購入するのも良いでしょう。
Q4. 道具がたくさんあって収納に困りそうです。おすすめの収納方法は?
A. 細かい道具が多いので、上手に収納したいですよね。以下のような方法があります。
- 専用のネイルボックスやコスメボックス: 仕切りや引き出しが付いていて、まとめて収納できるので便利です。
- 100円ショップなどの収納グッズ: 仕切り付きのプラスチックケース、小さな引き出し、アクリルケースなどを活用するのもおすすめです。
- ジェルの保管: カラージェルなどの容器は、光が当たると固まってしまう可能性があるため、光を通さない箱や引き出しの中など、暗所に保管しましょう。
- 溶剤の保管: ジェルクリーナーやリムーバーなどの液体は、しっかりとキャップを閉め、立てて保管しましょう。火気の近くや高温多湿の場所、お子様の手の届く場所は避けてください。
Q5. 初心者でも使いやすい筆(ブラシ)はありますか?
A. まず基本の1本として、穂先が平らな「スクエア(平筆)」か、穂先が丸みを帯びた「オーバル」のブラシがおすすめです。これらはベースジェル、カラージェル、トップジェルと幅広く使えます。
もし細かいラインアートなども楽しみたい場合は、穂先が細長い「ライナーブラシ」もあると便利です。ブラシは使用後、光で固まらないようにキャップをして保管できるものを選びましょう。
Q6. 「ジェルクリーナー」と「ジェルリムーバー」って何が違う?
A. 名前が似ていますが、役割は全く異なります。
- ジェルクリーナーは、ジェルを硬化させた後に残る未硬化ジェル(ベタベタしたもの)を拭き取ったり、ネイルを塗る前の自爪の油分や汚れを除去したりするのに使います。
- ジェルリムーバーは、主成分がアセトンで、ジェルネイルを溶かしてオフ(取り除く)するために使います。間違って使うと期待した効果が得られないだけでなく、爪を傷める原因にもなるので注意しましょう。
スターターキットで素敵なセルフジェルネイルライフをスタート!
今回は、セルフジェルネイルを始めるために必要な道具一式について、その役割や選び方のポイント、揃え方、そしてよくあるご質問まで詳しくご紹介してきました。
必要な道具を揃えることは、素敵なネイルライフをスタートさせるための大切な第一歩。特に初心者さんは、必要なものがバランス良くセットになったスターターキットなどを上手に活用して、まずは気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。