年齢を重ねるごとに押し寄せてくるのが身体のたるみ。その中でも特に気になるのが、脇からはみ出るお肉「ハミ肉」という声は少なくありません!
そこでここでは、脇のハミ肉に注目し、ハミ肉がつきやすい原因と解消法をご紹介します。
ハミ肉が出来る原因
まずは、脇に余分な脂肪「ハミ肉」ができる主な原因について見ていきましょう。
1.代謝の低下
年齢とともに筋力が衰え、基礎代謝量が低下します。
若い頃は代謝が高いため、何もしなくても自然と燃焼していた脂肪が、筋力の低下にともなって徐々に身体に蓄積されるようになってしまうことに。
特に、脇の下は通常の日常生活内ではなかなか動かさない部分のため、脂肪が燃焼せずに溜まりやすくなるのです。
2.姿勢の悪さによる影響
パソコンやスマートフォンの操作を長時間続けていると、だんだん前かがみになった姿勢が定着する、という現代人は少なくありません。
猫背や前かがみの姿勢になると肩が内側に入る、いわゆる「巻き肩」という姿勢になってしまいます。こうなるとバストの位置が下がり、脇に脂肪が流れやすくなってしまいます。
3.前鋸筋の衰え
「前鋸筋(ぜんきょきん)」とは、肋骨から背中の肩甲骨までつながっている脇の筋肉。ボクサーの人がよく鍛えている筋肉のため、別名「ボクサー筋」とも言われるインナーマッスルのひとつです。
この筋肉は、日常生活の中でなかなか動かす機会がなく、まさにボクサーといった特殊なスポーツをしない限りは鍛えられません。この前鋸筋が衰えると、この部分の脂肪が燃焼されずに蓄積されやすくなり、そのままハミ肉になってしまいます。
4.リンパ節に老廃物がたまる
脇の下のリンパ節を、「腋窩(えきか)リンパ節」と呼びます。
この腋窩リンパ節は腕や乳房から心臓へ流れていくリンパ液の通り道で、老廃物の回収と運搬をおこないます。リンパ液がつまると老廃物や余分な水分がたまり、脂肪が蓄積されやすくなります。
5.サイズの合わない下着
食生活や年齢とともに体型は変化していきますが、「まだ使えるから」「もったいないから」と何年も同じブラジャーを使い続けていると脇肉ができやすくなります。
本来ブラジャーはバストを正しい位置に留めるための下着ですが、サイズがあっていなければカップから流れたバストが脇に付きます。
また、胴回りより小さいサイズのブラジャーは、脇の血行やリンパの流れを阻害する原因にもなります。少しでも「キツイかな」と感じたら、ブラジャーのサイズを見直してみてください。
6.運動不足
加齢とともに新陳代謝が落ちると共に運動量も下がると、摂取したカロリーに変化がなくても脂肪を燃焼させる筋肉が弱ってしまうため、相対的に余分な脂肪が身体に残ってしまいます。
これもハミ肉の原因になります。
ハミ肉予防・解消対策
それでは、ハミ肉の予防・解消方法について見ていきましょう。
【身体にあった下着をつける】
先述した通り、サイズの合わない下着は血行とリンパの流れを悪くし、ハミ肉を生み出します。
食生活の変化や出産、加齢などにより体重や体型が変わったら、あらためて自分のバストを採寸してみましょう。
【リンパマッサージ】
腕を上げ、反対側の手のひらで、気持ちいいと感じる程度の強さで脇を押します。
そして、押しながら円を描くように手のひらを動かします。反対の脇も同様にマッサージしましょう。
お風呂上がりなど血行が良くなっているタイミングでボディクリームを塗ってから行うと、さらに効果的です。
【筋トレ】
脇周りのお肉を引き締めると同時に筋肉量を増やせば代謝がアップし脂肪がつきにくくなります。
脇に近い筋肉と言えば、胸の大胸筋、二の腕の上腕三頭筋、背中の広背筋があります。これらを集中的に鍛えてハミ肉を減らしましょう。そのトレーニング方法を以下にご紹介します。
筋トレその1:プッシュアップ
いわゆる腕立て伏せです。大胸筋と上腕三頭筋が同時に鍛えられるトレーニングです。
■やり方:
・両手を肩幅に開き床に付きます。脚はつま先だけで支え、身体は一直線に保ちます
・姿勢を維持したまま腕を折り曲げます
・ギリギリまで腕をおろしたら1秒キープします
もし厳しいようでしたら、膝を付いてやるのもOKです。
筋トレその2:パームプッシュ
両腕だけを使うトレーニングですので、場所を選ばずどこでもできます。
・背筋を伸ばして両手のひらを胸の前で合わせます。このとき手と肘は地面に対して平行になるようにします。
・両手に力を入れて押し合いをします。右手で左手を押し込みますが、そのとき左手も出来るだけ力を込めて抵抗を付けます。
・端まで行ったら1秒キープします。
・今度は右手に向かって同じことを繰り返します。
筋トレその3:フレンチプレス
椅子に座り、ダンベルを使ったトレーニングです。ダンベルがない場合は、水が入ったペットボトルでもOKです。
・背筋を伸ばしダンベルを頭の上に持ち上げます。
・ひじの位置をキープしながら折り曲げてダンベルを背中の方へ下ろします。
・再びダンベルを持ち上げて頭上で1秒キープします。
ご紹介したトレーニングの回数は自分が少し疲れるなというくらいを目安に、自分で決めてみてください。1日3回やるように心がけましょう。
【食生活でサポート】
筋トレをより効果的にするために、食事にもひと工夫してみましょう。
筋トレの後にタンパク質を摂取すると、筋肉に変わりやすくなります。肉類や魚類、卵などに多く含まれていますが、運動後30分以内の摂取が効果的と言われています。
もし料理の時間がないという場合には、コンビニなどで売られているプロテインバーでも代用できます。
ハミ肉をすっきりさせるために!
自分は変わっていないつもりでも、時間の経過によって毎日少しずつ身体は変化していきます。
そのため、適度な運動と栄養バランスの取れた適度な食事が欠かせません。まずは生活習慣から見直してみましょう!