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スカルプチュアネイルとジェルネイルの違いって?セルフでスカルプチュアネイルをする方法まとめ


ネイルのオシャレに少しでも興味がある方なら、一度は聞いたことのある「スカルプチュアネイル」。

ですが実際にスカルプチュアネイルをしたことがない場合、「スカルプチュアネイルっていったい何?」と思われている方も少なくありません。

スカルプチュアネイルイメージ

そこでここでは、スカルプチュアネイルとはどのようなものなのか、ご説明していきます。

スカルプチュアネイルとジェルネイルって違うの?

「スカルプチュアネイル」(英語では“sculpture” “sculptured nail”)とは本来「人工爪」全般を指します。そのため「ジェルネイル」もまた、本来はスカルプチュアネイルのひとつ。

ですが現在では、スカルプチュアネイルとジェルネイルは、材料や硬化方法が異なる別のものとして捉えられています。

そのためより分かりやすく区別するなら、スカルプチュアネイルを指して「アクリルスカルプチュアネイル」「アクリリックネイル」という呼び方もあります。

ちなみに「スカルプネイル」という言い方もしますが、これはスカルプチュアを縮めて呼んでいるだけであり、同じ意味です。

また頭皮のことも「スカルプ」と英語で呼びますが、この場合の英語のスペルは“scalp”。そのためネイルの「スカルプ」(スペルは“sculp”)とは異なります。

スカルプチュアネイルって?

スカルプチュアネイルとは、アクリルリキッドアクリルパウダーを混ぜて重合反応を起こさせ、硬化させて作る人工爪を指します。

※このアクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜたものを「ミクスチャー」と呼びます。

アクリルリキッドを専用ブラシに取って含ませた後で、同じブラシにアクリルパウダーを取ると、表面はつるんとしていて、テクスチャーはドロッと重みのあるミクスチャーができます。

※アクリルリキッドの量によって、ミクスチャーの硬さ・とろみ具合などは変わります。

このミクスチャーを固めながら何度も重ねていくことで、好みの長さや厚さに仕上げられ、さらには立体化のあるデザインを施すことができるのです!

(ソフト)ジェルネイルでは硬度が足りなく長さなどに不満がある方は、硬度が出るためにデザイン性に富んだネイル施術が可能な点で、スカルプチュアネイルを選ぶメリットがあります。

※「長さのあるネイル」=「チップを貼り付けている」と思われる方もいますが、基本的にスカルプチュアネイルはあくまで自爪の上にミクスチャーを乗せて硬化させて、長さを出して形を整えていくネイルであり、チップは貼り付けません。

サロンでのスカルプチュアネイル施術

チップを使用するタイプは「チップオーバーレイ」という方法を使用し、爪先端部分にネイルチップを装着します。しかしスカルプチュアネイルの主流はこのチップ装着は行わず、ミクスチャーのみで仕上げます。

スカルプチュアネイルの注意点

スカルプチュアネイルをオフする時は、専用のアセトン溶剤を使用します。この点は(ソフト)ジェルネイルと同じです。

※決して無理やりはがさないようにしましょう! 無理にはがすと自爪を傷めてしまいます。

ですがスカルプチュアネイルはサンディングやプライマーがほぼ必須のため、サンディング不要な製品が増えている(ソフト)ジェルネイルと比較すると、自爪を傷めるリスクが高まります。

なおスカルプチュアネイル、ジェルネイルともに、頻繁にオフと施術を繰り返すと自爪を傷めてしまうため、自爪の状態を確認しながら楽しみましょう!

またリフトしている(自爪から浮いている)状態で放置していると、ネイルと自爪のあいだに水分が入り込んで、菌が繁殖するリスクがあります。これを、自爪が緑色に変色するために「グリーンネイル」と呼びます。

このような自爪への負担を考慮しつつ、スカルプチュアネイルやジェルネイルを自由に施しましょう。

■グリーンネイルについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
『「グリーンネイル」(自爪が緑色)の原因と対処法|リフトしたジェルネイルで菌が繁殖する!?』

スカルプチュアネイルの作り方

ではここからは、基本的なスカルプチュアネイルの施術方法をご紹介します。

【下準備(プレパレーション)】

ジェルネイルと同じく、下準備は必須事項です!

用意するアイテムは基本的に以下の通り。

・ファイルまたはエメリーボード
・スポンジファイル
・プッシャー
・ダストブラシ
・ジェルクリーナーまたはエタノール
・ワイプまたはコットン
・キューティクルニッパー

これらはスカルプチュアネイルやジェルネイルをセルフで行うためには、欠かすことができないツールです。

プレパレーションがきちんとできていないと自爪と密着しないためにリフトしやすくなり、すぐに取れるだけではなく(先述したように)グリーンネイルなどの疾患の原因ともなってしまいます。

すぐにデザインなどの施術をしたくなりますが、とにもかくにも下準備を丁寧に行うようにしてくださいね。

■下準備(プレパレーション)の詳しいやり方はこちらの記事で!
『リフトを防ぐプレパレーション方法<ジェルネイルのやり方シリーズ>』

【スカルプチュアネイルの施術に必要なアイテム(プレパレーション用と兼用もあり)】

・ファイル
・エメリーボード
・バッファー
・シャイナー
・フォーム(スカルプチュアの長さ出しの土台となるシール)
・アクリルリキッド(臭いがきつく揮発性があるため、要換気)
・アクリルパウダー(アクリル樹脂の粉)
・シザー(ハサミ、先端部分が細いモノがおすすめ)
・アクリル用ネイルブラシ(必ず「アクリル用」にしましょう!)
・キッチンペーパー(テーブルに敷く用。アクリルリキッドが垂れると剥げることがあるため)
・プレプライマー(肌につかないように要注意)
・プライマー(肌につかないように要注意)
・ダッペンディッシュ(アクリルリキッド用容器。フタ付きのほうが臭いがしにくい)
・ダストブラシ
・(あると便利)ピンチ棒(または「Cカーブスティック」)

【スカルプチュアネイルの施術の順番】

1.フォームの装着

プレパレーションをして、最後にプレプライマーを塗れば、長さだしをするためのフォームを装着します。

フォームの装着方法はハードジェルでの長さだし時と同じため、以下の記事にて装着方法と注意点をご説明しています!

■フォームの装着方法と注意点はこちら
『ジェルネイルの長さ出し方法・フォームの正しい使い方|ジェルを使って簡単セルフで長さ出し!』

2.プライマーを自爪部分だけに薄く塗る。※肌につけないように要注意!
3.ダッペンディッシュに使用分のアクリルリキッドを移します。
4.ブラシに3のアクリルリキッドを含ませます。
5.4のブラシの先端にアクリルパウダーをつけ、丸くボール状のミクスチャーを作ります。
6.5のミクスチャーを自爪とフォームの境目に乗せてから、ブラシで長さを出します。
 ※後で調整するため、希望の長さよりも少し長めに作りましょう。
7.6で作った部分と自爪部分をつなげるため、ミクスチャーをさらに乗せて自爪方向へと形成します。※ミクスチャーは固まりやすいため、素早く行いましょう。
8.ミクスチャーを足しながら、自爪根元まで形成します。※甘皮部分は薄くて結構です。
9.ミクスチャーが固まったら、フォームを外して、両サイドを軽く指で包みながらカーブをつけるように押します。Cカーブスティックがあれば、それでネイルのカーブをつけます。
10.完全に乾燥した後、ファイルで形や長さを整えます。
11.バッファーで表面をなめらかにし、シャイナーでつやを出せば完成です!

スカルプチュアネイルもジェルネイルも指先美人が叶う!

ジェルネイルとは異なる「アクリルパウダー」「アクリルリキッド」の使い方に、最初は戸惑う方も多いかもしれませんね。

スカルプチュアネイルの女性

ですがジェルネイルもスカルプチュアネイルも、どちらも良さがあり、自分らしいネイルのオシャレを存分に楽しむことができる優れもの!

手元までぬかりなく美人度アップを狙って、ぜひセルフで挑戦してみてくださいね。