「体の疲れが最近取れない」「頭痛や体の冷えに悩んでいる」「気持ちがイライラしたり落ち込んだりと不安定」など、心身の不調に悩まされている方は、年代を問わず多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが「ツボ押し」、特にいつでもどこでもすぐに自分で押すことができる「手のツボ」がおすすめです!
そこでここでは、ツボについて簡単にご説明した後で、「解消したい不調別おすすめの手のツボ」をご紹介します。
ツボってなに?
ツボという言葉自体はよく聞いたことがあるけれど、実際にツボってなに?――このような疑問を持っている方は珍しくありません。
ツボは東洋医学で2000年以上もの間、病気治療に活用されてきました。この東洋医学の根本的な考え方に「経絡」(けいらく)があります。
経絡とは、体の中に複数本通っている、エネルギーの通り道のようなもの。この経絡の途中のポイントごとにツボが存在しており、エネルギーの出入口になっていると言われています。
このツボは内臓にまでつながっているため、ツボの状態によって内臓の状態が推測できるほど。そのため心身の調子を上げるために、ツボを皮膚の上から押したりもみほぐしたりすることが有効なのです。
心身の不調別おすすめ手のツボ紹介
ではここからは、具体的な手のツボをご紹介していきます。
【全身の疲労回復ツボ:指間穴(しかんけつ)】
手の人差し指から小指の間(手の甲側)にある3つのツボ。自律神経を整えて、心身をリラックス状態に導き、疲労回復を助けます。
押し方は、指のあいだのため通常のツボとは異なります。反対側の手の親指と人差し指で指の間をつかみ、痛みを感じる程度にもみほぐします。
さらに指間穴をつかんで指先方向にグッと引っ張り、パッと離すことを指先まで温かくなるまで繰り返します。左右の手で行いましょう。
【様々な痛み解消な万能ツボ:合谷(ごうこく)】
手の甲側にある、親指と人差し指の骨が交わっている部分から少し人差し指側に上がるへこみ部分のツボ。
頭痛、胃痛、歯痛、首こり、肩こり、手のしびれ、風邪の初期症状、ストレス、怒りの感情にまで効く、鎮静効果のある万能ツボです。
押し方は、反対側の手の親指で強めに5秒程度押しては離したり、もんだりを繰り返します。
【不眠や便秘解消ツボ:神門(しんもん)】
(手のひら側にある)手首の曲がりジワの中央から小指側へ指でなぞると、骨の出っ張りの少し手前にあるへこみ部分のツボ。
精神をリラックスさせ、不眠、息切れ、便秘(左手の神門のみ)などを解消します。
押し方は、反対側の手の親指で強めに5秒程度押しては離したり、もんだりを繰り返します。
【イライラ・ストレス解消ツボ:労宮(ろうきゅう)】
手を握ってこぶしを作った時に、中指と薬指が当たる間(手のひらのほぼ中央)にあるツボ。
手の平の血行促進をすることで、心身の緊張をほぐし、イライラする気持ちや動悸、胃腸の不調、肩こりを解消します。
押し方は、反対側の手の親指で強めに5秒程度押しては離したり、もんだりを繰り返します。またゴルフボールなどを両手のひらで挟んでコロコロしても気持ちよくなります。
【心身の過敏症解消ツボ:小商(しょうしょう)】
親指の爪の、外側の付け根にあるツボ。
精神的な不安や過敏症と、それにともなう肉体的な過敏症、せき・のどの痛みを解消します。
押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、痛くない程度にもみほぐします。
【不安・歯痛解消・整腸作用ツボ:商陽(しょうよう)】
人差し指の爪の、親指側に付け根にあるツボ。
恐怖を覚えるような不安な気持ちや歯痛、不安・ストレスからくる腹痛を解消します。
押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、痛くない程度にもみほぐします。
【眠気解消&快眠ツボ:中衝(ちゅうしょう)】
中指の爪の、内側(人差し指側)の付け根にあるツボ。
眠気に襲われた時には眠気解消、眠れない時にはリラックスさせて快眠にいざなう効果があります。また、のぼせも解消します。
押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、痛みを感じる程度にもみほぐします。ペンなどで押すのもおすすめ。
【心身の緊張・ストレス不眠解消ツボ:少衝(しょうしょう)】
小指の爪の、内側(薬指側)の付け根にあるツボ。
心身の緊張を解消して、寝つきを良くしてくれるため、就寝前にもみほぐすのがおすすめ。押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、少し痛みを感じる程度にもみほぐします。
【アレルギー・めまい解消ツボ:関衝(かんしょう)】
薬指の爪の、外側(小指側)の付け根にあるツボ。
自律神経を整えるため、自律神経失調症から来るめまいや頭痛、耳鳴り、吐き気、アレルギー症状を解消します。
押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、痛くない程度に5秒程度押しては離したり、もんだりを繰り返します。
【心身の緊張・動悸解消ツボ:少沢(しょうたく)】
小指の爪の、外側の付け根にあるツボ。
少衝と同じく心身の緊張を解消して、緊張による動悸を解消します。また首こりや肩こり解消効果もあります。
押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、少し痛みを感じる程度にもみほぐします。
【眼精疲労解消ツボ:小骨空(しょうこっくう)】
小指の第一関節の上にあるツボ。
眼精疲労や眼精疲労からくる肩こりなどを解消します。
押し方は、反対側の手の親指と人差し指でつかみ、少し痛みを感じる程度にもみほぐします。
手のツボ押しで体を整えよう!
手のツボなら、仕事中や電車の待ち時間など、外出中のちょっとしたスキマ時間にも人目を気にせずに行えるため、覚えておくと非常に便利ですよ!
ツボ押しによって体のめぐりを自然に整えることで、気になる症状を改善できるように、手のツボを日ごろから意識してみてください。