お役立ち情報

爪のでこぼこの原因は?爪の縦線、横線そのほかの原因を知って健康状態をチェックしよう!


ネイルを取った後などに自爪を見ると、縦線や横線が入っていて凸凹(でこぼこ)している……。爪がボコボコしているからネイルで隠していたい!

女性の爪

自爪の縦線・横線によるでこぼこ状態にお悩みの方は、どうして爪がそのような状態になっているのか、気になりますよね。

そこでここでは爪がでこぼこしてしまう原因についてまとめました!

爪の縦線の原因

まずは一番多い爪のトラブルとして、「縦線(縦ジワ)」が挙げられます。

この縦方向の爪の線は、「爪甲縦条」(そうこうじゅうじょう)と呼びます。「爪甲」とは別名「ネイルプレート」(Nail Plate)とも言い、一般的に「爪」と言う時に指す爪そのものの名称です。

爪甲縦条の主な原因は乾燥と老化――つまりは顔のシワと同じような現象だと考えられます。

ほとんどの場合、20代まではそれほど目立たず、30代40代を経て50代以降から爪の縦ジワに悩む方が増加します。

しかし中には20代など比較的若い年齢でも爪の縦線が目立つこともあります。その場合は「爪にまで栄養が届いていない」と考えられます。

爪の下には毛細血管が通っていて、その毛細血管に沿って流れる血液によって酸素や栄養素が爪に運ばれています。そのために爪は本来無色ですが、毛細血管の色としてうっすらとピンク色に見えるのです。

しかし老化の年代ではないにも関わらず爪に縦線が目立つ場合は、その栄養素自体が不足していると推測できるのです。

20代以下で爪の縦線が目立っている場合は、ストレス、胃腸の不調、(ダイエットや偏食などによる)摂取栄養不足、貧血などが懸念されるため、生活習慣に気を付けるようにしましょう!

乾燥改善で縦線予防

顔やボディのスキンケアと同じく、爪・指先部分の乾燥対策も忘れずに行いましょう。

指先は水回りの家事などによって酷使しがちです。さらに最近では外出先でのハンドドライヤー(手洗いの後に手を乾燥させるモノ)やスマホ・PC操作など、指先の水分・油分が取り去られる場面が増えています。

食器洗いや手洗い時には熱すぎない水温(熱いと必要な皮脂まで流れてしまうため)を意識し、またできるだけハンドドライヤーは使わないほうがよいでしょう。

さらに日中や就寝前にはネイルオイルハンドクリームで爪までしっかりと保湿しましょう。

爪の横線の原因

爪に「横線」ができている場合は、縦線とは異なり、爪が生まれる時点でなんらかの問題が起きていると考えられます。

爪には「爪」として見える範囲の下のほう、甘皮の下に「爪母基」(そうぼき、マトリックス “Matrix”)という部分があります。その爪母基には血管、リンパ管、神経などが通っており、ここから日々新しい爪が作られています。

爪の構造

爪に横線「爪甲横溝」(そうこうおうこう)ができている場合、この爪母基をぶつけた、傷めてしまったことがないか思い出してください。

もしもそのような覚えがない場合は、爪母基に細菌が入っていたり、気管支疾患、神経系疾患などを患っていたりといった可能性があります。

指によって異なる懸念される疾患

さらには縦線、横線だけではなく、爪のへこみも気になるところ。そこでどの指の爪にへこみがあればどのような体調不良が考えられるのかを、以下に挙げます。

※ここで挙げるのは「推測できる疾患例」のため、必ずしも以下の疾患になっている訳ではありません。しかし爪のへこみ以外でも体調に気になることがある場合は、専門医を受診することをおすすめします。

・親指・・・ストレス、過労
・人差し指・・・皮膚疾患
・中指・・・排せつ機能の不調
・薬指・・・気管支系の疾患
・小指・・・神経系の疾患

そのほかの爪の疾患1.点状陥凹

爪に小さいへこみ(針を突いたような穴)がたくさんある場合は、「点状陥凹」(てんじょうかんおう)という爪の疾患です。

点状陥凹もまた、爪が作られる大元の爪母基に何らかのトラブルが起こり、爪が正常に作られていないと考えられます。

そのほかの爪の疾患2.乾癬

「乾癬」(かんせん)とは皮膚疾患のひとつ。代表的な症状としては、赤い発疹に白っぽい皮膚(垢)が付着してポロポロとはがれる、という現象が起こります。

これはなんらかの原因によって皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が異常に早くなることで起こります。ちなみに乾癬はほかの人にはうつりません。

乾癬を抱えている場合、爪にもその症状が現れることがあります。爪がへこみ、その上に白い皮(角質)がついている場合は、乾癬の可能性があります。

そのほかの爪の疾患3.スプーンネイル

爪の真ん中がへこみ、へこみ周辺部分はそりかえっているためにスプーン状になっている爪を指します。

これは継続的に(長期間にわたって)指先に力が加わることで起こりやすく、また鉄欠乏性貧血症の方も爪が弱っているために変形しやすく起こりやすいと言われています。

そのほかの爪の疾患4.ばち指

「ばち」とは太鼓をたたく時に使用する、先端部分が丸く膨らんでいる棒のこと。

そのため「ばち指」とは、指先が大きくふくらみ、爪も丸く大きくなっている症状を指します。

これは心臓疾患、肺疾患が原因になっていることが多いため、気になる場合は専門医を受診することをおすすめします。

爪は健康のバロメーター!

「爪は健康のバロメーター」とよく言われるように、体全体の不調が小さな爪に現れることはよくあります。

加齢や乾燥による縦線の場合は多くの方がなるため、保湿ケアやハンドマッサージを行うようにするだけで、それほど神経質になる必要はありません。

ハンドクリームを塗る女性

しかし上記のような縦線や、爪をぶつけたりしたことがないにも関わらず爪の異常が見られる場合は、一度皮膚科、もしくは気になる症状の専門機関にて診察を受けるようにしましょう!