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脂性肌(オイリー肌)の原因と対策!テカリを抑えるポイントと生活習慣とは


脂性肌、俗にいう「オイリー肌」は、多くの方にとってなんとも悩ましい問題ですよね。

脂性肌(オイリー肌)の原因と対策 (

ニキビができやすく、メイクが崩れやすい。肌が常にくすんだように見える。肌が安定していたら、もっとおしゃれも楽しいはずなのに……。

ここでは、このようなお悩みの元になる、やっかいな脂性肌の原因と対策について説明します。

脂性肌とは

脂性肌(オイリー肌)は、皮膚から過剰に皮脂が分泌されて、肌がテカテカとし、べたついた感じになっている状態です。

通常の肌においても、おでこからは鼻筋にかけてのいわゆるTゾーンだけテカる場合がありますが、オイリー肌の方は顔全体がテカり、メイクが崩れやすかったり、黒ずみや毛穴が目立ったりするなどのトラブルが頻繁に発生します。

というのも、本来皮脂は、肌の水分と混ざり合って、「皮脂膜」という天然の保湿クリームを生成します。しかし脂性肌は皮脂が多すぎて、そのバランスが崩れてしまっている状態になっているからです。

【脂性肌の悩みの例】

脂性肌になると、以下のような様々なトラブルが頻発します。

脂性肌(オイリー肌)の原因と対策
・Tゾーンや顔全体がテカり、化粧崩れが多くなった
・大人ニキビ(特にフェイスライン)や吹き出物があり、つい触ってしまう
・夏になると一層、皮脂が浮いてくる
・全体的に肌荒れしている

【乾燥性脂性肌との違い】

脂性肌によく似た症状で乾燥性脂性肌(インナードライ)という肌質があります。

乾燥性脂性肌は、脂性肌にくらべて肌の水分量が少なく、小鼻やおでこなどのTゾーンはベタつき、フェイスラインや頬などのUゾーンは乾燥しやすい傾向にあります。

脂性肌と乾燥性脂性肌の違いは、顔に乾燥している部分があるかないかです。

脂性肌の主な原因

1.ストレス

過度なストレスがかかると、交感神経が過剰に働き、男性ホルモンやコルチゾールというホルモンの分泌が多くなります。

その結果、ホルモンバランスが崩れ、皮脂が多くなります。さらに、そのままの状態が続くと肌のターンオーバーが乱れ、古くなって剥がれ落ちるはずだった角質細胞が表皮層にたまって角質肥厚を生み、皮脂が毛穴に詰まりやすくなります。

2.油分、糖分の過剰摂取といった生活習慣

揚げ物やステーキなど脂質の多い食事を大量に摂り続けると、脂質が体内で中性脂肪へと変化し、皮脂の材料になります。

脂性肌(オイリー肌)の原因と対策 (
また、ケーキやチョコレートなど糖分の多い食品は、血糖値を急激に高め、インスリンの大量分泌を促します。インスリンが増えると男性ホルモンも分泌され、それが過剰な皮脂分泌につながります。

3.保湿不足と肌の乾燥

「オイリー肌だから保湿すると余計にテカってしまうから、油分の多い乳液やクリームは使わない」と思いがちですが、それは間違いです。

水分だけでなく適度な油分も保湿には必要です。また、寒い季節など空気が乾燥することで肌の水分が失われるとバリア機能が低下してしまい、外部の刺激によってニキビができやすくなります。

脂性肌対策

1.肌のバリア機能を高める

皮脂の分泌を抑えるには、肌のバリア機能を高めることが大切です。

バリア機能は摩擦などの物理的な刺激に弱く、顔を掻いたり、洗顔時にごしごし洗いで肌を摩擦したり、タオルで強く拭くなどすると、それがダメージとなります。

洗顔はできるだけふわふわの泡を作り、肌に直接手を触れないように動かし、泡に汚れを吸着させます。なお、洗顔時に使うお湯はぬるま湯の32度くらいがよいでしょう。

洗顔後、タオルで拭き取る際にも、タオルで顔を摩擦してはいけません。やさしく押し当て、タオルに水分を吸収させるようにしましょう。

2.紫外線対策

紫外線は肌のバリア機能を攻撃するため、しっかりとした対策が必要です。

気温の上昇と紫外線の量が比例するかのように誤解されがちですが、紫外線は季節、天気に関係なく一年中降り注いでいます。日焼け止めや日傘、サングラスや帽子などで肌を守りましょう。

3.十分な睡眠

健康の基本は睡眠からと言うように、睡眠は肌にとっても重要です。睡眠が不足すると交感神経が活発に働き、男性ホルモンの分泌を促し、皮脂の量が増えていきます。質の良い睡眠をとるためには

・睡眠の3時間前には食事を終える
・決まった時間に寝起きする
・就寝前に温かい飲み物を飲む
・寝ながらスマートフォンを触らない
・寝る前にはストレッチをして体をほぐす

脂性肌(オイリー肌)の原因と対策

これらを意識すると良いでしょう。

4.食生活の改善

食事は肌を作る栄養を摂取する大事な機会ですから、脂性肌対策が期待できる食品を積極的に摂りましょう。

脂性肌の人がとるべき栄養素はビタミンB1、B2、C、パントテン酸です。それぞれの栄養素は次の食品に含まれています。

・ビタミンB1:豚肉、赤身肉、全粒穀物、ナッツ、大豆、カリフラワー
・ビタミンB2:納豆、ブロッコリー、うなぎ、干ししいたけ、脱脂粉乳、牛乳、卵
・ビタミンC:じゃがいも、さつまいも、赤パプリカ、キウイフルーツ、アセロラ
・パントテン酸:鶏レバー、ささみ、卵、たらこ、牛乳、カリフラワー

肌質は生活習慣で変えてみよう!

脂性肌を遺伝だと思ってあきらめている人は、ぜひ生活を見直してみてください。

また、自分は大丈夫と思っている人も生活習慣の乱れでいつでも脂性肌になってしまう可能性があります。いつまでも元気な肌をキープするために、良い食事と良い睡眠をこころがけ、肌を乾燥させないようにいたわりましょう!