いつまでも若々しくいたいと、ついつい気にしがちなのが「ほうれい線」です。ほうれい線は、線が濃く長いほど実年齢より上に見えてしまいがちに。
そこでここでは、見た目年齢を左右するほうれい線ができやすい原因と対策についてご紹介します。
ほうれい線とは?
ほうれい線とは、ハナの両脇から口元にかけて八の字のように伸びる線のことです。
医学専門用語では「鼻唇溝(びしんこう)」と呼びます。
ほうれい線はシワとは違う!?
「大笑いするとほうれい線が出るから」と気にして、あまり口元動かさない用にしようとする人もいますが、笑うことが原因ではありません。むしろ、笑わない(=表情筋を動かさない)ほうが、筋肉が衰えてほうれい線が目立つ原因につながっていきます。
シワは、肌のハリが加齢や乾燥などで失われて肌がたるむことによって、肌に線が刻まれることで肌表面に現れます。
ですが、ほうれい線は骨格や筋肉の影響で刻まれる溝のため、若年層でも目立つ人がいるのです。
ほうれい線が深くなる主な原因
では、ほうれい線が深く進行する主な原因について見ていきましょう。
■肌の乾燥
肌の水分が失われて乾燥した状態になると、肌が柔軟性を失うため、一度シワが入ると元に戻りにくくなります。
紙を折ると折り目がつくのと同じようなイメージです。
■紫外線によるコラーゲンの減少
肌の乾燥と類似の現象として、紫外線を浴びることによって真皮の中にあるコラーゲンやエラスチンが減少または変形し、肌のバリア機能が低下していくと、シワができやすくなります。
■加齢による頬のたるみ
年齢と共に表情筋が衰えると肌を支えきれなくなり、その分がたるみとなります。
たるみは重力にひっぱられて垂れ下がるので、その結果ほうれい線が深くなります。
■姿勢が悪い・肘をついて頬杖をつく
うつむき加減の姿勢を続けたり、あるいは頬杖をつく癖があったりすると、皮膚がその方向に長時間傾くことになり、シワを作ります。
■片方の歯だけで咀嚼する
食事の際に、片方の歯だけで噛んでしまう癖があると表情筋もそれに合わせて動くため、噛んでいる側の筋肉は活性化し、噛んでいないほうの表情筋は衰えてしまい、ほうれい線の原因になります。
■生活習慣の乱れ
不規則な睡眠時間、暴飲暴食、偏った食事などは、身体全体にダメージを与え、その結果肌のターンオーバーを遅延させます。その結果、ほうれい線のシワが増えていくことにもつながっていきます。
ほうれい線対策
次に、ほうれい線の予防改善対策をご紹介します。
■表情筋を鍛える
身体の各部位は動かすことで活性化するように出来ているため、「シワが増えるから」とじっとしているのはかえって逆効果というものです。表情筋も例外ではありません。
「ほうれい線が目立ってきた」と思ったら、逆に積極的に表情筋を動かすことで血行を促進し、老化ダメージを遅らせるようにしましょう。
【方法1 表情筋のトレーニング】
口を大きく開き「あ、い、う、え、お」とゆっくり大きく動かします。無理のない範囲で、できる限り長く、たくさん繰り返しましょう。
【方法2 会話を増やす】
そもそも喋ったり、表情を変えたりするために存在するのが表情筋。普段以上に、友人や家族のとの会話の時間を増やしてみてください。
【方法3 マッサージ】
左右の口角の端を中指で押さえます。つぎに中指を真上に持ち上げます。そして、円を描く用に動かします。
蒸しタオルなどで顔全体を覆い血流の流れを良くしてから行うと、より効果的です。
■保湿
年齢を重ねると怪我の治りが遅くなるように、自己回復能力が低下していきます。
そのため、肌のケアに必要なのが徹底した保湿です。部屋に加湿器を置いたり、スキンケア時には保湿成分のヒアルロン酸やセラミド配合の、保湿を重視したアイテムを使ったりするようにしましょう。
■シワ改善成分配合の化粧品を使う
ほうれい線など口元のシワを集中的に改善したい場合には、シワ改善成分が配合された乳液やクリームがおすすめです。
シワ改善成分として承認されているのは「ナイアシンアミド」「レチノール」などです。
これらの成分が配合された「医薬部外品」の化粧品であっても、最低1ヶ月以上は使い続けて、効果の程をチェックしましょう。
いつからでもほうれい線ケアを始めましょう!
ほうれい線やシワというのは、1日で出来るものではなく、生活習慣や環境、加齢によって、少しずつ作られていくため、解消するのにも時間がかかります。
しかし、何歳になっても手遅れということはありませんので、気になり始めたときが始め時。自分にあったほうれい線対策をぜひ試してみてください。