指先のおしゃれ度をグッと高めるジェルネイルですが、自爪が薄くなってきたように感じることもあるかもしれません。
ちょっとの衝撃でも欠けてしまいそうなネイルは、なにをしていても気になってしまうもの。そこでここでは、ジェルネイルによって自爪が薄くなる原因を解説したうえで、後半部分では美爪を保つ対策をご紹介します。
ジェルネイルを楽しみながら正しく施術して、いつまでもすこやかな美爪をキープしましょう。
ジェルネイルで自爪が薄くなる原因とは
自爪を補強する役割も担うジェルネイルですが、その工程には自爪が薄くなるリスクもはらんでいます。
ただしジェル自体が悪いわけではなく、施術の仕方やサイクル、道具選びなどに原因がある場合が多くあります。
爪が薄くなると心もとないだけでなく、行き過ぎると痛みが出たりしみたりということも。原因をまず知ることから始めましょう。
ジェルオフの仕方が間違っている
なかなか施術がむずかしいジェルネイルは、オフのやり方も一苦労です。とはいえ、ジェルオフを適当に行っていると自爪に大きなダメージがいくことも。
やすりでガシガシと必要以上に削り落とすことのほか、溶剤を使用せず手で無理やり剥がそうとするのは論外です。ジェルを強く引っ張ることにより、自爪の表面も一緒にくっついて剥がれてしまいます!
■セルフでのジェルオフ方法について詳しくはこちら
『ジェルネイルのセルフオフ方法!無理に剥がさず簡単にジェルを落とす基本まとめ』
サンディングのやりすぎ
ジェルネイル初心者に多い原因のひとつが、必要以上のサンディングです。ジェルの密着性を高めるために必要な工程ながら、削りすぎてしまうと自爪を傷めてしまい元も子もありません。
つい力を入れすぎてしまった、ぼーっとしていて削り過ぎてしまった……、ということも要注意。また、ファイルの目が粗すぎることも自爪を薄くする要因になり得ますよ。
行き過ぎた甘皮処理
ジェルネイルに欠かせないプレパレーションのなかで、甘皮処理をやり過ぎているということも考えられます。
ジェルネイルを美しくみせて長持ちさせる部分ではありますが、使用するニッパーやプッシャーは扱いに注意が必要。
なかでも先端が鋭利なメタルプッシャーは、一歩間違えると甘皮を越えて自爪を処理していた、ということにも繋がります。
酸の強いプライマーやジェルによるダメージ
自爪への定着性を高めるために酸を使用したプライマーやジェルには要注意。つけたての美しさを保つためにうれしいアイテムですが、酸が自爪の表面を溶かすことにより接着剤の役割を果たし、より密着するという仕組みです。
密着性が高くなる一方落としにくく、ジェルオフ時によりしっかり削らなければならない事態にも陥ります。
短いターンでの付け替え
いくら正しい施術方法で正しいツールを使ったとしても、ジェルネイルに自爪への負担は付き物です。
3~4週間に1度の付け替えが適当といわれており、それより短いサイクルで施術を繰り返すと自爪が傷む一方。
失敗してすぐリフトしてきたから、デザインを変えたくなったからと、軽い気持ちで付け替えるのは少々考えものです。
自爪が薄くなるのを防ぐには!対策6つをご紹介
ジェルネイルによって自爪が薄くなるリスクは、さまざまな対策をすることで軽減できます。
施術の工程を振り返りつつ、自分に合った対策を実行してみてくださいね。
対策1.正しいジェルオフを習得
無理やり行うジェルオフが厳禁なことから、正しくジェルを落とすことが自爪を薄くしない近道。専用の溶剤を用いるとともに、ジェルを削り過ぎないよう十分注意しましょう。
ただし残しすぎると溶剤が染み渡りにくくなるため、カラージェルを少し削るぐらいが適当。削る際はなるべく力を加えず、やさしくアプローチをかけていくことがポイントです。
また、持ちが良いとされているジェルの多くはオフしづらいです。「5週間リフト無し!」と宣伝しているようなジェルは、オフしにくいと考えてよいでしょう。爪を傷めずにジェルネイルを続けるには、オフしやすいジェルを選ぶのも重要です。
Youtubeなどでオフの様子を動画で公開しているメーカーも多いので、「〇〇ジェル オフ」などで検索してみましょう。
対策2.ノンサンディングジェルを選ぶ
感覚がまだ掴めていない初心者にうってつけなのが、ノンサンディングタイプのジェルを選ぶこと。
その名のとおりプレパレーション段階でのサンディングが不要で、削りすぎてしまうという心配がありません。
自爪のダメージを防げると同時に、ネイルにかかる時間も大幅カットできて、仕事や家事に忙しいネイラーにもうれしい対策のひとつです。
■サンディングってなに?という人はこちらもチェック!
『ジェルネイルのサンディングって?セルフジェルネイルを楽しむための基本情報』
対策3.甘皮処理の道具&方法を見直す
サンディングと同じく注意したいのが、甘皮処理の方法や使用するツール選び。処理の際に力が加わり過ぎると、甘皮と自爪の境目が感覚として分かりにくくなります。
プッシャーを握る手はできるだけ力を抜き、爪の表面をすべらせるように処理すると吉。また、先端が鋭利すぎるセラミックプッシャーは買い替えるなど、道具を見直すこともおすすめします。
対策4.爪切りの使用NG!やすりを選択
自爪の長さを調節する際には、爪切りではなくやすりの使用がもってこいです。
爪切りはカットするときに大きな負担がかかるうえ、切れない爪切りは二枚爪になる危険性も抱えています。二枚爪になってしまうと、3層から成る爪が総じて弱くなり、進行すると薄くなるだけではなく痛みを伴う場合も……。
ただし、やすりの使用でも往復がけは厳禁です!
対策5.自爪の保湿を徹底する
皮膚の一部である爪は、乾燥がなによりの敵。乾燥がすすんだ爪は欠けたり割れやすくなったりするだけでなく、ジェルの持ちをも左右します。
なかでもオフに使用する溶剤は、自爪の水分を奪って乾燥しやすい状態に。ジェルオフや自爪の長さ調整のあとは、保湿の徹底を心がけましょう。
爪になじみやすいネイルオイルは、1本持っておくと重宝しますよ。
対策6.付け替え時期を守る
付け替えの目安である3~4週間のペースを守ることも大切です。
それ以上頻繁に付け替えを繰り返すと、サンディングや溶剤によるダメージが増えることに繋がります。
とはいえ長くつけっ放しにしておくことも、自爪にさらなる負担がかかるため要注意。付け替え周期を維持するとともに、たまにはジェルネイルをおやすみするターンも設けるとよいでしょう。
自爪への負担を考えながら楽しむのがコツ!
自爪が薄くなる原因がひそむジェルネイルですが、大事なのは負担を考慮しながらうまく付き合っていくということです。
酸の強いジェル・プライマーの使用を控えたり、サンディングを見直したりと、なるべくダメージの少ない施術方法やアイテムをチョイス。
自爪にのしかかるリスクを回避しながら、バランスのとれたネイルライフをおくりましょう。