お仕事中に書類や名刺、商品などを相手に渡す時や、パソコンやスマホ操作をする時など、指先・ネイルは頻繁に他人の目にも自分自身の目にも映る重要なパーツ。
そのためキレイなデザインネイルを施している方は多くいらっしゃいますが、実はネイルの下の素爪自体のケアはおろそかになっている、という事は良くあります!
またお仕事などの都合でネイルはできない、という方も、自爪(地爪)がキレイな状態なら、相手にも好印象を与えることができます。
そこでここでは、自爪を健康的に維持するためのネイルケアについてご紹介します!
キレイに見える自爪の長さ
まずは自爪がキレイに見えると言われる、一般的な爪の長さについてご紹介します。
清潔感がありつつ、すらりとした女性らしい爪に見える長さの目安は、
「指先から爪の先端までの長さ」と「爪の付け根(見える範囲での底辺)から指先までの長さ」が、1:3の比率になっているかどうか
です。
さらには、「爪の根元にある白い半円(「ハーフムーン」「爪半月」と呼ばれる部分)の長さ」と「指先から爪の先端までの長さ」がほぼ同じであると、健康的でキレイな爪と言えます。
この比率を目安にして、以下に続くネイルケアを行っていきましょう。
ファイルで爪を整える
伸びた爪を切る時、爪切りを使用していませんか? 爪切りを使用すると自爪に衝撃を与えてしまうため、割れたり二枚爪になってしまったりといった弊害が出やすくなります。
そのため爪の長さ、また形を整えるためには爪専用のやすりの使用をおすすめします。
この爪専用のやすりを「(ネイル)ファイル」と呼び、特に自爪の長さや形を整えるために使用するファイルを「エメリーボード」と呼びます。目の粗さはおよそ180~240G(グリッド)までありますが、基本的には180Gをおすすめします。
【エメリーボードの使い方】
1.爪の上辺(爪先)にエメリーボードを「45度」の角度で当てます。そのまま「一方向」のみ動かし、理想の長さまで削っていきます。
2.次に爪のサイドを削って形を整えます。この時もエメリーボードは「45度」の角度で、そのまま「一方向」のみ動かしましょう。サイドの角は「45度」程度にし、尖り過ぎないように注意してください。
3.次に爪の角を丸くラウンド形に整えていきます。ここもエメリーボードは「45度」の角度で、そのまま「一方向」のみ動かしましょう。
キューティクルケアをする
爪の長さ・形を整えたら、次にキューティクルケアをします。
キューティクル(別名「甘皮」)は、爪の根元と皮膚の間にある皮であり、細菌が爪と皮膚の間から侵入しないようにしています。
しかしキューティクルのケアをせずに放置しているとキューティクル部分に爪の水分が取られてしまい、爪が乾燥することでキューティクルも角質化し、必要以上に伸びるという悪循環が生まれます。
爪が乾燥すると縦ジワや二枚爪、割れやすいなどの弊害が出てしまい、またジェルネイルやネイルポリッシュ(マニキュア)を塗る際にも根元から浮きやすく(取れやすく)なってしまうなどのトラブルが起きやすくなります。
そのため適切な頻度でのキューティクルケアは、自爪の健康とネイルの美しさをキープするために欠かせないのです。
なお合わせて「ルーズスキン」という、甘皮から表面にまで伸びている薄い皮(キューティクルの角質化)も処理します。
【キューティクルケア方法】
※事前に「コットンスティック」を作成しておくと便利。コットンスティックとは、先端が尖っていないウッドスティックの先にコットンを回転させて「マッチ棒」のように巻きつけたモノです。
1.硬くなっている甘皮を柔らかくするために、専用の「キューティクルリムーバー」を甘皮部分に塗ります。
2.ボウルにためたお湯のなかに指先を3分程度浸し、甘皮をふやかします。
3.タオルで水気を拭き取り、再度キューティクルリムーバーを塗ります。
4.コットンスティックの先端のコットン部分を水で湿らせます。コットン部分を爪の根元からクルクルと優しく動かして、キューティクルを押し上げます。
※細菌が入らないように、キューティクルは無理にはがさないようにしてください。
5.片方の人差し指にガーゼを巻き、先の部分を湿らせます。その部分を処理をしたい爪のルーススキンに当て、クルクルと優しく動かしてルーススキンを除去していきます。
6.ささくれなどは、ニッパーを使ってカットします。
爪表面を磨いて輝きをプラス(バッフィング)
爪の長さ・形を整えたら、自爪の表面にある凸凹を「バッファー」で削り、つやを出す「シャイナー」を使ってツルツルにします。事前にネイルオイルを塗っておくことをおすすめします。
【バッフィング方法】
1.爪表面を磨く専用ファイル「バッファー」(目安220G)を用意します。自爪表面のカーブに沿って、バッファーを(爪表面の様子を見ながら)動かし、なめらかにしていきます。
2.シャイナーを爪に当て、ツルツルのツヤができるまで磨きます。
3.磨き上げたら、ネイルオイルを爪に塗り、爪表面から爪周りまで浸透させます。
ベースコートでネイル保護を
ネイルオイルを塗ってネイルケアを終了させてもツアのある素爪が楽しめますが、さらにベースコートを塗れば、爪に栄養を与え、表面をツルンとなめらかに整えることができます。
また上からカラーネイルを塗る際にもベースコートを塗っておけば、カラーネイルの発色・モチがよくなり、色素沈着のリスクも避けられます。
美しいネイルカラーは美しく健康的な自爪があってこそ。また自爪にツヤがあると、細かな点まで気配りができて清潔感があると、好印象を持たれやすくなります!
ただしあまり頻繁に甘皮処理やバッフィングを行うと、反対に細菌が入りやすくなったり、爪が薄くなったりしてしまいます。目安として月2~3回程度に抑えるようにしましょう!