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爪が割れやすい原因と対策!症状別のトラブルを防ぐ対処法まとめ


爪先のお手入れに興味のある人にとって、爪の健康状態は常に気になるポイントですよね。

爪が割れやすい原因と対策!症状別のトラブルを防ぐ対処法まとめ

せっかくネイルをしようとしても、肝心の爪が割れたり傷んでいたりしては、オシャレどころではありません。

そこでここでは、健康で強い爪を維持するにはどうしたら良いか、爪が割れやすい原因と対策についてご紹介します!

爪の構造

爪は3つの層が重なってできており、上から順に「背爪(トッププレート)」「中間爪(ミドルプレート)」「腹爪(アンダープレート)」という構成になっています。

爪の3層構造

爪は表皮のタンパク質が変化し、皮膚が硬化したものです。また、「硬い」という印象の爪ですが、実は10~15%も水分を含んでいます。

症状の種類

爪がトラブルを起こす要因は、水仕事やキーボードのタイピングによる外的要因、もしくは、身体の健康状態などの内的要因から来る場合など様々です。

【症状1:爪に縦線ができる】

爪のトラブルとして代表的な症状ですが、別名「爪甲縦条」とも呼ばれています。

爪床の皮膚のデコボコである爪甲縦条は、皮膚のシワと同じく主に加齢や乾燥が原因で起こると言われており、およそ50代を過ぎると出やすくなる症状です。

【症状2:爪に横線ができる】

爪の成長が一時的に妨げられると起こる症状です。横に伸びる線の長さは障害が起きていた期間、線の深さは症状の深刻さを表すと言われています。

原因の多くは、一時的なストレスから、糖尿病や感染症など内的要因によるものが多く、悪化すると爪がパックリ横に割れる場合もあるため注意が必要です。

【症状3:爪が割れる】

爪先が割れることもあれば、症状が悪化すると爪の根元まで割れることもあります。

爪が割れやすい原因と対策!症状別のトラブルを防ぐ対処法まとめ

これは水仕事や乾燥、栄養不足、紫外線による日焼けなど原因は様々あります。

【症状4:爪が薄い、二枚爪になる】

爪が薄くなる原因は、主に水分不足と外部からの刺激によるものです。

特に冬になると手先が乾燥し、結果として爪が割れやすくなり、先述した3層になっている爪の一部がはがれて二枚爪になってしまいます。

病気の前兆の可能性

爪に異常が発生するのは、ただ指先に栄養や水分が行き渡っていないだけでなく、病気のサインである場合があります。

【爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)】

爪の先端から根元まで縦に割れる疾患。

メカニズムは解明されていませんが、大きく割れると痛みを感じるようになり、細菌感染が原因として疑われています。

【爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)】

爪先が浮き上がり白く見える症状があると、この病気の疑いがあります。

靴などによる足の爪への外部からの圧力や、マニキュアなどによる慢性的な爪への刺激が原因とされています。

【皮膚がん】

爪の下や根元に皮膚がんができるとしこりができ、爪が盛り上がることがあります。

またじゅくじゅくとした潰瘍が形成されたり、黒っぽく変色したりすることもあります。

これらの症状が見られる場合は、早急に皮膚科を受診しましょう。

その他にも、貧血や外反母趾、卵巣機能障害などなど複数の病気の兆候が爪に現れることがあることから、「爪がちょっとおかしいだけ」と軽視せず、爪以外で体に異常がないか早めに受診することが大切です。

ネイルアートによる影響は?

ネイルアートによる爪への影響は、2つあります。

1つは、ネイルを塗ることよりも除光液などでネイルを落とすときに爪から水分を奪ってしまうこと。

除光液でネイルを落とす

2つ目は、爪を長くしていると、パソコンなど手元の作業の際に爪が物体に強くあたり、爪に余分な外力がかかってしまうことです。

爪が割れたときにネイルアートはやっていいのか?

爪が割れているときにネイルアートをやって良いかどうかは、爪の状態によって大きく分かれます。

というのも、マニキュアには爪を固める効果があるため、多少のヒビ割れ程度であれば、マニキュアを塗って爪が割れるのを防ぐという判断もできるからです。

とはいえ、除光液を使った後は爪先を中心とした保湿ケアを入念に行ってください。

痛みを伴ったり爪が変形していたりする場合は、すぐにネイルアートはやめて病院を受診してください。受診する診療科は、皮膚科か形成外科がよいでしょう。

普段からのお手入れ

爪が割れる主な原因は、水分不足、鉄分不足、ケラチン不足などとされています。

先述のように、ネイルをオフしたときには保湿を欠かさないようにしてください。また、水分を経口摂取することも有効です。ですが、お茶やコーヒーには利尿作用があり、かえって体から水分を奪ってしまう場合もあります。乾燥が気になる場合は、ミネラルウォーターを飲む習慣をつけると良いでしょう。

ケラチン不足には爪の主成分でもあるタンパク質の摂取がおすすめです。しかし、タンパク質は筋肉や内臓などに優先的に送られるため、爪先まで栄養が回りにくい傾向にあります。

タンパク質を含む食材例

そのため、意識して多めに摂取する必要があります。タンパク質を含む卵や青魚、サケ、鶏胸肉などを積極的に食べるようにしましょう。

爪は健康のバロメーター

「爪は健康のバロメーター」と言い、爪の異常ひとつで身体がどのような健康状態なのかを測ることが出来ます。

爪先の美しさもさることながら、自分の健康状態を知る上でも爪先のケアを怠らず、日々観察することをおすすめします。少しでも異常を感じたら、安易に自己診断せず医療機関へ相談しましょう。