見ているだけで気分がアップする、つやつやと輝くジェルネイル。ただし、ちょっとしたことが原因でキレイに仕上がらないなど、ジェルネイルマスターへの道は険しいものです。
そんなジェルネイルのトラブルの一つが中浮き。爪の先端や根元はリフトしがちだけど、真ん中が浮いてくるのははじめてで戸惑っている! そんな方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、ジェルが中浮きする原因と対策をご紹介します。今すぐに実践すべき応急処置の方法から、前もって行える予防法まで幅広くお伝えしますよ。
ジェルが中浮きする原因とは?
まず、ジェルが中浮きする原因を4つご紹介します。心当たりのある中浮きの原因を確認してから、対策のステップへと進みましょう。
1.プレパレーション不足(サンディング&水分や油分の除去不足)
一つ目に、プレパレーションが行き届いていない可能性が挙げられます。ジェルを塗る直前に行うプレパレーションの中でも、肝心なのがサンディングと水分・油分の除去です。
サンディングは自爪とジェルの密着性を高める役目もあるため、不足していると密着が甘くなって中浮きしやすくなってしまいます。
また、自爪に水分や油分が残っていることはリフトの大きな原因の一つ。ジェルが弾かれ、自爪に十分フィットしなくなるのです。
2.硬化不足
施術の工程で見ると、ライトの効果不足も原因であると考えられます。
ライトから出る紫外線を当てるだけで硬化してくれるものの、時間やパワーが足りていないと固まりません。表面上は固まっているように見えても、中は硬化しきれていない場合もあるので要注意です。
3.ジェルとの相性が悪い
ジェルと自爪の相性が悪いことも中浮きの一因です。
肌に合わない化粧品があるように、皮膚の一部である爪とジェルは必ずしも相性がよいとは限りません。ジェルのメーカーを替えた後に起こる中浮きは、相性が関係している可能性もあるでしょう。
4.爪への刺激や生活習慣
施術やジェルに問題がない場合、ジェルを塗った爪にダメージが加わっているのかもしれません。
爪は柔らかく、少しぶつけただけでも凹むことがありますが、ジェルは元の形状に戻ろうとする力を持っています。その結果、ジェルと自爪の間に空間が生まれ、中浮きに発展してしまうこともあるのです。
また、デスクワークや水仕事、料理など、指先を使う機会は日常にたくさんあります。知らず知らずに蓄積したダメージが、中浮きを招いていることもあるでしょう。
放置NG!ジェルが中浮きした時の応急処置方法
ジェルが中浮きしてしまったら、素早くオフすることをおすすめします。見た目の美しさが半減するだけでなく、その浮いた隙間から雑菌が入り込むこともあるためです。
中だけ浮いていて周りは密閉されているため、根元や先端からのリフトより雑菌が繁殖しやすいともいえます。カビの一種であるグリーンネイルを回避するためにも、放置は絶対NGです。
オフの仕方は、通常のものと同じで問題ありません。リムーバーで落とした後は、ネイルオイルなどの保湿剤でうるおいをチャージ。
中浮きからしばらく経っていたのであれば、しばらく次のジェルはお休みして、自爪を清潔に保つことを心がけましょう。
中浮きを事前に防ぐ4つの方法
次に、中浮きを事前に予防する方法をお伝えします。以下の4つのポイントを実践して、グリーンネイルも招く中浮きを未然に食い止めましょう。
入念に水分と油分を除去する
自爪に残った水分・油分を徹底的に除去すべく、エタノールやプライマー(油分除去剤)を使用して隅々まで拭き取りましょう。
拭き取ったあとも、髪や肌を触らず清潔な手指をキープ。お手入れ前の手を洗った後は、ペーパーで水分もきっちり拭き取ることも大切です。
ライトの使い方を見直す
きちんと硬化できているかどうか、ライトの仕様や使い方を見直してみるのもおすすめです。
愛用のジェルに適した時間・ワット数で使えているかどうか要チェック。購入からしばらく経つ場合は、経年劣化も考えられるため、買い替えも併せて検討しましょう。
ジェルの塗布量を少なくする
なかなか中浮きを食い止められない場合は、ジェルの塗布量を少なくするのも一つの手。
ジェルは厚みがあるほど固まりにくくなるため、特に中浮きに直結しやすいベースジェルは薄めに塗るのがコツです。厚みを出したい場合は、「薄く塗る ⇒ 硬化させる」を、納得のいく厚みになるまで繰り返し行うとよいですよ。
指先をなるべく使わない生活をする
物理的な刺激を避けるために、なるべく指先を使わない生活を送るのも一案です。
ライフスタイルや職業上むずかしい方は、直接的なダメージを緩和できる手袋の着用がおすすめ。中によっては保湿効果やUV対策できるものもあるため、シーンに応じた手袋を備えておくと心強いでしょう。
中浮きを卒業してキレイなジェルネイルを保とう!
プレパレーションなどのお手入れ不足をはじめ、少しの衝撃やジェルの種類など、数多くの原因が招くジェル中浮き。
白く浮いてしまった時は驚いてしまうかもしれませんが、放置せず正しい方法で即座にオフすればグリーンネイルは防げます。
水分・油分の除去の徹底やジェルの量を減らすなど、事前にできる対策もたくさん。中浮きしない万全の状態を整えて、いつまでもキレイで健やかなジェルネイルを叶えましょう。