爪がスラリとした縦長の形なら、どんなネイルデザインも美しく決まって羨ましい……。そんな憧れを抱きがちな爪の短い方、自爪を伸ばすためのネイルケアはされていますか?
単に爪の白い部分を伸ばすのではなく、ピンクの部分をキレイに伸ばせば、女性らしく優雅な雰囲気の指先になり、手元の印象が大きく変わるかもしれないね。
そこで、ここでは生まれつきの短い爪をセルフケアで伸ばす方法をご紹介します!
短い爪はネイルベッドが短い
「爪を伸ばす」と聞くと、指から離れた白い部分を伸ばすイメージがありますが、それでは「爪が伸びている」だけ。日常生活での動作やネイルデザインによっては、割れたり折れたりしてしまいますよね。
そこで、「自爪を美しく伸ばす」ために、爪と指が接しているピンク色の部分「ネイルベッド」(日本語で「爪床(そうしょう)」)を伸ばしましょう!
ネイルベッドが伸びて均整の取れた縦長の楕円形になれば、職場や家事などの都合でロングネイルデザインができなくても、程よく存在感のあるネイルデザインやカラーを楽しむことができるようになります。
では、肝心のネイルベッドを伸ばすには、どうすれば良いのでしょうか。そのカギは「ハイポニキウム」にあるのです。
ハイポニキウムとは
「ハイポニキウム」(日本語で「爪下皮(そうかひ)」)とは、爪と爪の下にある指を接着している、透明な皮のような部分を指します。爪先を手の平側から見た時にある「爪と指の皮膚との間にある薄皮」がハイポニキウムです。
ハイポニキウムの役目は、爪が指から剥がれないように爪を支え、爪と指の皮膚の間から雑菌やゴミ・ホコリが入るのを防ぐこと。また、ハイポニキウムは爪と接着しているため、爪が伸びるのと一緒に伸びる性質があります。
ですが、ハイポニキウムは薄皮のため、こすったり小さな衝撃を与えたりすると剥がれやすくもあります。たとえば深爪をして痛みを感じたことはありませんか? その痛みの原因は、おそらくハイポニキウムまで切ってしまっているからと推測できます。
このように、爪の健康に大きく関係するハイポニキウムをうまく育てていなければ、爪はキレイに伸びず、ピンク色のネイルベッド部分も短くなってしまうのです!
ハイポニキウムの育て方
では、ハイポニキウムを育てるには、どうすればよいのでしょうか。
まず、現時点で自爪が短い場合、ハイポニキウム自体もほぼない可能性があります。そのため、ハイポニキウムを育てましょう。
つまり2~3か月程度、爪を切ったり噛んだりせずに伸ばすことで、爪に接着しているハイポニキウムも一緒に伸び、最終的にネイルベッドが縦長の形になるのです。
手の爪は1か月で約3mm伸びます(温度や年齢などで多少変化あり)。そのため、2か月なら約6mm長くなります。これを継続的に続けることで、数か月後にはネイルベッドが伸びて見た目にも美しい爪になるはずです!
ネイルファイルを使って整える
とはいえ、数か月も爪を伸ばしっぱなし、という訳にはいきませんよね。ですが、ここで爪切りを使っては、せっかく育てているハイポニキウムが剥がれてしまうかもしれません。
そこで使ってもらいたいのが、ネイルファイル(爪ヤスリ)です。
爪切りではバチンと大きな衝撃を爪とハイポニキウムに与えるリスクがありますが、ネイルファイルで丁寧に爪先だけを削って形を整えれば、ハイポニキウムが剥がれることなく、爪自体の美しさもキープできます。
ただし、爪が短い時点でネイルファイルを使用する際は、ファイルでハイポニキウムまでこすってしまわないように、注意してくださいね。また、ネイルファイルは一方向のみに動かして、爪を傷めないようにしましょう!
保湿ケアも忘れずに
さらに、こまめに行いたいのがハイポニキウムの保湿。手肌の保湿を気にする方は多いかもしれませんが、爪と皮膚の間のハイポニキウムにまで気がついて保湿する方は少ないのではないでしょうか。
乾燥しているハイポニキウムは白く濁ったような色になっており、もろく剥がれやすくなっています。
手肌と同じく爪の間にまで、こまめにハンドクリームやネイルオイルなどを塗りこみ、ハイポニキウムが透明もしくは薄いピンク色になるように栄養分を与えてくださいね。
短い爪はハイポニキウムを伸ばして!
素爪が理想の形なら、ジェルネイルのデザインを考えるのも楽しさ倍増になるはず。
短い爪にコンプレックスを持っているのなら、ぜひハイポニキウムを健康的に伸ばすことから始めることをおすすめします!