「ジェルネイルやマニキュアで思い通りのデザインを楽しみたいのに、自爪(地爪)が小さいからデザインネイルは無理……」と、爪の小ささにお悩みではありませんか?
自爪の大小は生まれつきだからどうにもできないとお考えなら、それは間違いかもしれません。なぜなら、爪のピンク色部分の大きさには「ハイポニキウム」が関係しているからです。
そこで、この記事ではハイポニキウムについて説明した後で、自爪を大きくするためにハイポニキウムを伸ばすケア方法を紹介します!
ハイポニキウムとは
「ハイポニキウム」とは、日本語で「爪下皮(そうかひ)」とも呼ばれる、皮膚の一部。指先と爪(の裏側)の間に少しだけある薄皮のような部分です。
人によっては盛り上がっていたり、乾燥して白く濁った色になっていたりする場合もあります。
ハイポニキウムは指と爪を接着させることで、指と爪の間からばい菌が侵入することを防ぐ重要な働きを担っています。さらには、ハイポニキウムは自爪の長さ(指先の皮膚と接しているピンク色の部分=「ネイルベッド」)を長くする機能もあるのです!
そのため、ハイポニキウムがほぼなくなっている指先の方は、自爪のピンク色の部分である「ネイルベッド」が短く、爪を伸ばしても指先から離れた白い部分(=フリーエッジ)のみが長くなるだけとなります。
ネイルベッドが短いと、指先を越えてどれだけ自爪を伸ばしても、爪はもろく割れやすくなってしまいます。弱い爪ではジェルネイルやマニキュアでのデザイン性あるアートネイルを楽しみにくく、また素爪であっても、見た目にあまり美しくありません。
では、どうしてハイポニキウムが短くなっていることがあるのでしょうか。知らず知らずのうちにハイポニキウムを伸びにくくしている原因とその対処方法を次に挙げます。
ハイポニキウムが短い原因
【原因1:深爪】
爪を爪切りで切る際、深爪していませんか?
先述したように、ハイポニキウムは指先と爪を接着する役目があります。この部分を毎回切っていると、当然ながらハイポニキウムは伸びません。
※切り過ぎて痛みがある場合は、ハイポニキウムまで切っている証拠とも言えます。
また、爪切りを使用していると指先や爪に衝撃を与えてしまい、ハイポニキウムも剥がれやすく伸びにくくなります。そのため、爪切りではなく爪やすり(ネイルファイル)を使用して、自爪の長さを整えるようにしましょう。
注意点として、爪を短くする時は、フリーエッジ部分を最低2~3mm残すようにしてください。ハイポニキウムを気長に伸ばすことは重要です。
なお、爪の噛み癖によっていつも深爪になってしまう場合は、(皮膚トラブルなどなければ)ジェルネイルで厚みを出し、無意識に噛むことを予防する方法もあります。
【原因2:乾燥】
指先の皮膚が乾燥していると、同じく皮膚の一部であるハイポニキウムにもうまく栄養が行き渡らないために成長せず、剥がれやすくなってしまいます。
そのため、ネイルケアやハンドケアと同じ感覚で、キューティクルオイルなどを使ってハイポニキウムにまで保湿対策を行いましょう。
【原因3:栄養不足】
原因2の乾燥と合わせて、指先にまで栄養が行き渡っていないために、ハイポニキウムが成長しないことがあります。
ハイポニキウムや自爪を健康的に伸ばすためには、爪や皮膚を作るタンパク質やビタミン類をバランスよく摂取するように心がけましょう。
【原因4:衝撃、負担が多い】
水仕事やパソコン作業、楽器演奏など指先をよく使う作業が多かったり、爪裏が汚れやすくゴシゴシとこすり洗いをし過ぎていたりすると、ハイポニキウムが伸びにくく、剥がれやすくなります。
保湿ケアとともに、余分な衝撃や負担をハイポニキウムに与えないように気を付けて、ハイポニキウムをいたわるようにしましょう。
ハイポニキウムは今からでも伸ばせる!
自爪の大きさは生まれつきだからと諦めていたのなら、今からでもすぐにハイポニキウムを意識した指先ケアをしてみては?
自爪の大きさが理想的になれば、もっともっと自分らしいネイルを楽しむことができますよ!