光沢感のある艶やかな指先が手に入るジェルネイル。ぷっくりとしたフォルムも魅力ですが、うまく厚みが出ないと悩む方も少なくないのではないでしょうか。
そこでここでは、ジェルネイルで厚みを出す方法を紹介します。目安となる厚みはどれくらいなのか、厚みが出ない原因・厚みを出すコツまで一挙にお伝えしますよ。
自分の施術や手持ちの道具を確認しながらチェックしてみてください。逆に厚みが出すぎて野暮ったくなる方も、注目してみてくださいね。
ジェルネイルの厚みはどれくらいがベスト？
ジェルネイルの厚みは、0.7～1mm程度が適当といわれています。クレジットカード1枚分の厚さが0.76mm程度なので、いまいちピンとこない方は見比べてみてください。
また、爪全体を同じ厚みで仕上げるのではなく、爪の先端・真ん中・根本で微妙に厚みを変えると自然です。真ん中が1mm程度になるように塗ると、爪全体がなだらかなカーブを描いてキレイに見えますよ。
ただし、爪の形や特徴は人それぞれ。その時の健康状態や強度も見越しながら、自分に合った厚みを探せるとよいでしょう。
ジェルネイルに厚みが出ない3つの原因
次に、ジェルネイルに厚みが出ない原因を3つ紹介します。
道具の使い方が間違っているほか、ジェルそのものに問題があるケースもあるかもしれません。初心者ネイラーはもちろん、ぷっくりとボリューム感のあるネイルに仕上げたい方は要チェックです。
ジェルの量が少ないor多い
まず原因として考えられるのが、使用するジェルの量が少ないことです。厚みのあるネイルに仕上げるためには、ジェルの量をある程度たっぷり筆に取る必要があります。
もったいないからといって節約するのは大間違い。マニキュアと同様に、ボトルのフチで液を落としすぎてしまうのも問題です。
ジェルが少ないとよくないからといって、多すぎるのもよくありません。ジェルにはセルフレベリングといわれる特性があり、爪に乗せたジェルが自然とサイドに流れます。
量が多いと必要以上に先端に流れてしまい、先端だけが厚いネイルになる可能性も。バランスのとれていないネイルは不格好でキレイとはいえません。
少なすぎず多すぎずの量を取るように心がけ、適度な厚みを出せるよう練習を繰り返すことが大切です。
筆の使い方が正しくない
ジェルネイルの施術に慣れていない方は、筆の使い方が間違っているのかもしれません。筆を正しく使うことは、ジェルネイルを美しく仕上げる基本のステップです。
以下の3点を振り返ってみて、もし一つでも心配要素があるなら練習を重ねましょう。
<<筆の使い方の基本3POINT>>
1、筆を立てずに寝かせて塗る
2、余計な力を抜いて軽いタッチを意識
3、筆先にジェルがたまらないよう保つ
ジェルごとのベストな厚みを追求するためには、使い方に加えて筆のタイプにもぜひ注目してください。筆には平筆やラウンドなど形状・特徴の異なるものが展開されています。ジェルの種類や色に応じて使い分けられると、より上級者に近づけますよ。
さらっとしたジェルを使っている
使用する量や筆に問題がない場合は、ジェルそのものに原因があるかもしれません。
多数のメーカーを試したことがある方はお分かりかと思いますが、ジェルによってそれぞれ粘度が異なります。どろっとしたものもあれば、さらっとしたものもあるのです。
さらさらのジェルは操作性が高い一方で、すぐに広がってしまうため厚みが出にくい側面も持ち合わせます。ライトで硬化するまでの間に肌に流れてしまう可能性もあるため、厚みを重視するのであれば、ほどよく粘度のあるジェルを使用することをおすすめします。
ジェルネイルに厚みを出すコツとは？
続いて、厚みのあるジェルネイルに仕上げるためのコツを伝授します。
少し意識すればできることから、どことなくぼってり野暮ったいネイルになってしまう方に耳寄りなことまで。ぷっくり適度な厚みがあるネイルを叶えたいなら、ぜひ実践してみてください。
ベースジェルを隅々まで塗る
メイクにおいて化粧下地が重要なように、ジェルネイルではベースジェルが全てのカギです。
カラージェルやトップジェルより適当に塗ってしまいがちですが、ベースジェルがきちんと塗れていないと十分な厚みが出ないこともあります。
ベースジェルは、爪の隅々まで残さず塗ることが大切です。ベースジェルがない上に直接塗ると、カラージェルが縮んでしまい美しさを妨げます。
さらに、リフトや剥がれの原因にもなるのがベースジェルの有無。キューティクルラインの際を含め、カラージェルを塗る全ての範囲をカバーする必要があります。
ベースジェルをキレイに塗るには！>>
隅々まで塗るとはいえ、皮膚につかないように塗り広げるのは至難の業です。そこで重要なのが筆づかい。
キューティクルラインを塗る時は、ジェルが爪の端にたまらないよう少し手前の位置に筆先を置き、力を徐々に加えながら筆先を広げるように塗ると失敗が少ないでしょう。
加えて、皮膚との接触を避けるため、爪の端は薄付きを意識してみてください。
ハイポイントを作って適度な厚みに
隅々までカバーすることに加え、ハイポイントを作ることもキレイな厚みに導く第一歩です。
ハイポイントとは、爪を真横から見た時の最も高い位置のこと。このハイポイントを爪の中央部分に設け、一番厚くなるように塗ると全体がなだらかで美しいネイルに見えます。
塗り方の手順としては、まず爪の真ん中にジェルを落とすこと。それから爪の先端・根元部分へと伸ばしていくと、ハイポイントが完成します。
ただし、爪にのせてから硬化させるまでの時間が長すぎると、ジェルは流れてしまいハイポイントも消失してしまうので要注意。
メリハリのついたネイルに仕上げるためには、塗った後なるべくスピーディーに硬化までもっていけるとよいでしょう。
ビルダージェルを使用する
手軽に厚みを出したいなら、ビルダージェルを使用するのもひとつの手です。ビルダージェルとは、粘度の高いクリアジェルのことを指します。
厚み出しのほかに長さ出しにも向いており、すぐにサイドに広がって厚みが失われたり、形が崩れたりすることもありません。
ビルダージェルは、カラージェルとトップジェルの間に使用します。通常のジェルと同じくライトで硬化し、ハイポイントを作ればバッチリです。
厚みのあるジェルネイルで満足度UP！
艶やかで美しいジェルネイルですが、十分な厚みが出せるとさらなる満足度が得られます。厚みを出すために、ジェルの量や筆の使い方を見直してみてください。
ジェル本体にも目を向け、技術に自信のない方はビルダージェルの導入もおすすめ。ハイポイントを作ったなだらかでキレイな爪先で、セルフジェルライフをより充実したものにしましょう。