ジェルネイルをネイルサロンでプロに施術してもらったことのある方ならお分かりのように、ジェルネイルはマニキュアのように簡単に除光液(ネイルリムーバー)で落とすことはできません。
セルフジェルネイルも同じく、ジェルネイル専用のやり方で、ある程度の時間をかけてオフしなければいけないんです!
もしも無理やり間違った方法でジェルネイルを剥がしてしまうと、自爪(地爪)を傷めてしまい、白く傷だらけに! さらにひどい場合には、水に濡れるだけで染みて痛みを感じたりすることもあります。
そこでセルフジェルネイルをいつまでも自由に楽しんでもらうために、特にセルフジェルネイル初心者の方に知っておいてもらいたい【ジェルネイルの正しい落とし方】をご紹介します。
ジェルネイルは除光液では落ちない!?
冒頭でも述べましたが、もう一度言いますね――ジェルネイルはマニキュアのように除光液(ネイルリムーバー)で落とすことはできません!!
なぜこんなに繰り返すかと言うと、「セルフジェルネイルは除光液でオフしてもOK」と思い込んでいる方が意外と多いからなんです。
ジェルネイルはLEDもしくはUVライトに当てて硬化しているように、乾かすだけのマニキュア(ネイルポリッシュ)とは性質が異なります。そのため通常のネイルのように除光液で落とすことはできないため、ご注意ください!
ジェルネイルを無理に剥がすと爪が傷むワケ
爪はタンパク質の一種である「ケラチン」という成分で出来ています。そしてあまり知られていませんが、(ミルフィーユのような)「3層構造」で構成されています。
それぞれの層には以下のような名称があり、線維が縦方向と横方向に入っています。
- 一番下の層「腹爪(アンダープレート)」・・・縦走
- 中間の層「中爪(ミドルプレート)」・・・横走
- 一番上の層「背爪(トッププレート)」・・・縦走
ジェルネイルを無理に剥がした経験のある方はお分かりのように、ジェルネイルとともに自爪表面の一番上の層「背爪(トッププレート)」までもはがれてしまった場合、下の層(横向きの筋が走っている)が見えてカサカサと白くなってしまいます。
さらには爪がちょっとした刺激で痛むのならば、中間の層「中爪(ミドルプレート)」まで剥がれている可能性も否めません!
爪は一度はがれるとその部分が再生することはないため、新しい爪が伸びるまで待つしかないんですよね。
そのため、たとえばジェルネイルの一部が浮いているなど、見た目には簡単に剥がれそうでも、決して無理やり誤った方法でオフするのはやめましょう!
ジェルネイルの落とし方:事前に準備するもの
- ジェルリムーバーもしくはアセトン
- ファイル(目安100~150グリッド)
- コットン(ネイルを覆う大きさを10枚)
- アルミホイル(指先に巻きつけられる大きさを10枚)
- ウッドスティックもしくはプッシャー
- キューティクルオイル
ジェルネイルの落とし方1:ジェルネイルを削る
まずはファイルでジェルネイルを削り、ジェルリムーバー(もしくはアセトン)をジェルネイルに浸透しやすくします。
もしも同時に削れないほどの大きいストーンやパーツがついている場合は、ストーンを囲むジェルネイル部分を削り、リムーバーが浸透しやすいようにしましょう。
ただしファイルで削る時には、勢いあまって自爪まで削らないようにご注意を! あくまでジェルネイル部分のみを削るように、丁寧におこなってくださいね。
ジェルリムーバーとアセトンの使い分けについて
ジェルネイルを取る際は、一般的にはジェルリムーバーを使用します。ジェルリムーバーはセルフジェルネイルの専門ショップ以外に、ドラッグストアや100均ショップなどでも購入できます。
※マニキュア用の除光液「ネイルリムーバー」と間違わないようにご注意ください。
プロのネイルサロンではアセトンを使用しています。というのも、アセトンの方が除去力が強いために、素早くジェルネイルを取り除くことができるからです。
しかしジェルネイル初心者の方など一般の方は、アセトンよりもジェルリムーバーを使用するほうが安全性が高いため、オススメです。
ジェルネイルの落とし方2:アルミホイルとコットンをネイルに巻く
事前にネイルを覆う大きさにカットしておいたコットンに、ジェルリムーバーをしっかりと染み込ませます。
また事前に指先を包む大きさにカットしておいたアルミホイルの中央部分に、指(腹部分を下にして)を1本置き、ネイルの上にコットンを置きます。
コットンがネイルの上からずれないように、下に引いておいたアルミホイルで包み込みます。
ジェルネイルの落とし方3:アルミホイルとコットンを巻いたまま10分置く
すべての指にリムーバーを浸したコットンとアルミホイルを巻いたままの状態で、10分(ジェルネイルの落ちが悪い場合は15分)ほど置きます。
もしもジェルネイルの落ちが悪いようなら、アルミホイルの上からゴム手袋やビニール手袋をする方法もオススメです。
ジェルネイルの落とし方4:浮いているジェルネイルを優しく落とす
コットンをはずすと、リムーバーが浸透したジェルネイルが浮いて外れやすくなっています。
そのジェルネイルをウッドスティックもしくはプッシャーで、優しく少しずつ突いて落としましょう。決して自爪まで削らないように注意してくださいね。
もしもジェルネイルの浮きが不十分な場合は、再度コットンにリムーバーを浸し、ネイル部分にかぶせてアルミホイルを巻き、5分程度放置して再確認しましょう。
ジェルネイルの落とし方5:キューティクルオイルで自爪をいたわる!
ジェルネイルをジェルリムーバーやアセトンで落とした後は、自爪が乾燥して傷みやすくなっています。そのためキューティクルネイルを使って、しっかりと保湿を行いましょう!
セルフジェルネイルを楽しむためには、自爪が健康でなければ元も子もありませんよね。そのためにも、ジェルネイルをオフした後のネイルケアも侮らず、スキンケアと同じように毎日きちんと保湿対策を行ってくださいね。