ジェルを塗る前の下準備のことを「プレパレーション」といいます。実は、ジェルネイルの持ちに大きな影響を与えているのがこのプレパレーション。プレパレーションがきちんとできているかどうかで、ジェルネイルの仕上がりやモチに大きな差が生まれます。
ジェルブランドによってプレパレーションの方法も若干違いがありますが、ここでは一般的なやり方をご紹介します。
- プレパレーションって何するの?
- 初めてでやり方がわからない・・・
- 自己流でやってるけどやり方合ってる?
- すぐリフトするからもう一度ちゃんとした方法を知りたい
こんな風に思っている方はぜひチェックしてみてください。
プレパレーションに必要な道具
- ファイルまたはエメリーボード
- スポンジファイル
- プッシャー
- ダストブラシ
- ジェルクリーナーまたはエタノール
- ワイプまたはコットン
- キューティクルニッパー
ジェルネイルのプレパレーションでは主にこのような道具を使用します。やり方によっては他にも必要な道具や、逆に使用しない道具もがあったりしますが、だいたい上の道具があればOKです。
プレパレーションの大まかな手順
- ファイルやエメリーボードで爪の長さ、形を整える
- プッシャーで甘皮を押し上げ、除去する
- 余分な甘皮、ささくれ等をニッパーでカット
- スポンジファイルで爪表面をサンディング
- ダストブラシでダスト(削りカス)を払う
- ジェルクリーナーまたはエタノールで爪表面の油分を拭き取る
こちらもブランドによって順番が違ったり、いくつかの工程が不要だったりしますが、一般的なプレパレーションの手順はこんな感じです。次は各工程を詳しく説明していきます。
<工程1>爪の長さ、形を整える
まずはファイルやエメリーボードで、爪の長さと形を整えます。ファイルやエメリーボードは、ほとんどのジェルネイルキットに入っています。
必ず一定方向で削り、往復がけをしないように注意しましょう。往復がけをすると二枚爪の原因となるため、絶対にやめましょう。
<工程2>甘皮を押し上げ、除去する
甘皮とは、爪の根本にある薄い皮のこと。実はこの工程はとても重要で、甘皮ケアをきっちりやっておかないとジェルネイルのもちがかなり悪くなります。
まずは、プッシャーで甘皮を押し上げていきます。押し上げきれない薄皮は、くるくると回すように撫でて削り取ります。
セラミックプッシャーを使うときは、力を入れすぎると甘皮を通り越して爪表面を削ってしまうことになるので、やさしく撫でるように動かしましょう。
メタルプッシャーの場合は、丸みのある方を甘皮の押し上げに使用します。爪に対して斜め45度の角度で当てて、甘皮を押し上げていきます。
そして反対側のかきとり部で押し上げきれなかった薄皮をかき取っていきます。
メタルプッシャーは刃先がかなり鋭利なものなので、使用方法を誤ると皮膚を傷つけてしまうことがあります。
そのため、初心者はメタルプッシャーよりもセラミック製のプッシャーの方が無難だと思います。
<工程3>余分な甘皮をニッパーでカット
先ほど押し上げた甘皮をキューティクルニッパーでカットします。
キューティクルニッパーを使うときは、カットしすぎたり皮膚を切ってしまわないように注意しましょう。気になるところを少し切ってあげるだけで大丈夫です。
ささくれ等があればこのとき一緒に切ってしまいましょう!
<工程4>爪表面をサンディング
スポンジファイルを使用し、爪表面をサンディングします。どれくらいやるの?という疑問を持っている人が多いようですが、爪の表面が少しくもるくらい、本当に軽くで大丈夫です。
サンディング不要ジェルの場合は、この工程は不要です。
<工程5>ダストを払う
ダストブラシを使用し、ダスト(削りカス)やゴミ、ほこりを払います。ダストが残っているとリフトの原因になるので、しっかり落としておきましょう。
ちなみにネイル用のダストブラシでなくても、100均で売っているメイクブラシ(フェイスブラシやチークブラシなど)で代用できます。
爪表面を拭き取って油分除去
油分除去剤やエタノールを染み込ませたワイプ(またはコットン)で、爪全体を拭き取ります。
これは爪表面の油分を拭き取る作業で、爪のキワまでしっかり拭き取れていないとリフトの原因になります。
油分除去剤はブランドによって商品名が異なりますが、「クリーナー」や「クレンザー」、「ネイルプレップ」という商品名が多いです。油分除去剤がなければ、消毒用のエタノールでもOK。
いずれにしてもしっかり拭き取ることが重要です。
リフトしないプレパレーションの重要ポイント
ジェルネイルをリフトさせないために、プレパレーションはひとつひとつの工程をしっかり丁寧におこなわないといけません。その中でも特に重要なポイントがこちら。
- 甘皮はなるべく爪に残らないようにすること!
- ダストはしっかり払うこと!
- 油分除去をしっかりおこなうこと!拭き取り後は爪を触らないこと!
最大の重要ポイントは油分除去です。ジェルネイルにとって油分は大敵!
油分の拭き取りが甘いと、すぐにジェルネイルが剥がれてしまいます。気をつけましょう。
また、油分を拭き取った後の爪は絶対に触らないこと。触ってしまうと、また爪の上に油分が付着してしまい、拭き取り作業が無駄になってしまいます。
最後に
プレパレーションは、ジェルネイルを長期間持続させるためにおこなうものです。
プレパレーションをおこなうことで、ジェルネイルを長く保つことができるだけでなく、爪自体の見た目もキレイになります。
ついついメンドクサイと思ってしまいがちですが、実はジェルを塗る作業よりも大事な工程。
- ジェルネイルがすぐにリフトしてしまった!
- プレパレーションのやり方がイマイチわからない!
- ジェルがもたない理由がわからない!原因は何?
というときは、ぜひこの記事をもう一度読み直してみて下さい。ジェルネイルのモチが、格段に変わると思いますよ!