女性の多くが憧れる美しいバスト。年齢に関係なく、形が良くハリのある豊かなバストは、異性だけでなく同性からも羨望のまなざしで見られる注目ポイントですよね。
そこでまずは、意外と女性にも知られていないバストの構造をご説明します。その後で、いつまでも自信を持ってスタイル良く決められるように、今からできるバストアップ方法をご紹介します!
バストを構成する主要部位とその働き
バスト(乳房)は、「乳腺」「脂肪組織」「クーパー靭帯」「大胸筋」という4つの部位で主に構成されています。
乳腺とは、乳汁(「母乳」のこと)を分泌する組織であり、乳腺が塊になっている部分は「乳腺葉(にゅうせんよう)」と呼ばれ、乳頭から放射線状におよそ15~20個あります。
この乳腺が、バストの大きさを決めるパーツです。たとえば妊娠時は「女性ホルモン」の影響を受けて乳腺が発達するに伴い脂肪も大きくなるため、バスト自体が大きくなります。
このことからも分かるように、女性ホルモンによって乳腺に働きかけることが、バストアップのキーなのです。
また、この乳腺もしくは乳腺葉を守っているのが、乳房のおよそ9割を占める脂肪組織。
そしてこれら乳腺や脂肪組織などを持ちあげている要が、鎖骨から乳房上部に分布している弾性の繊維束「クーパー靭帯」です。さらに、肋骨とバストの間に位置する「大胸筋」という筋肉もまた、バストを支えている重要なパーツ。
そのためバストが垂れてしまう要因として、クーパー靭帯と大胸筋の衰えが挙げられます。つまりは、下垂を避けてキレイな形のバストをキープするためには、大胸筋を鍛えなくてはいけないのです!
※クーパー靭帯は鍛えることができないため、大胸筋を鍛えることで「クーパー靭帯が伸びる」ことを防ぎます。
乳腺を発達させる方法
ではまずは、乳腺に注目したバストアップ方法をご紹介します。その方法とは「ツボ押し」です。
ご紹介するツボを押すことで女性ホルモンの分泌を促し、乳腺に刺激を与えて発達させ、バストアップを目指しましょう!
【ツボ1:神封(しんぽう)】
「バストアップのツボ」として最も有名なツボ「神封」。このツボは心臓疾患による胸痛や咳などの症状、肋間神経痛の緩和にも効果があると言われています。
■位置:胸の中央部分から左右の乳首に向かって移動した時にある、左右2つのくぼみ
(両乳首中心部分から親指幅2本分、胸の中央寄り)
■押し方:両手の中指を両方の神封に当て、息を吸いながら胸を後ろにそらし、2つのツボを同時に押します。
※強く押しすぎないように注意しましょう。
【ツボ2:乳根(にゅうこん)】
リンパの流れを良くして女性ホルモンの分泌を活性化させるツボ「乳根」。月経不順の改善にもおすすめです。
■位置:両乳首から真下におよそ指幅2本分の場所。バスト下のラインとぶつかる。
■押し方:両手の中指を両方の乳根に当て、息を吐きながらゆっくりと2つのツボを同時に押します。
離す際は深く息を吸い込みましょう。
※強く押しすぎないように注意しましょう。
【ツボ3:壇中(だんちゅう)】
バストアップだけではなく、美肌効果や月経痛の緩和にも効果があると言われているツボ「壇中」。
■位置:左右の乳首の中間地点。胸の真ん中。
■押し方:両手の親指を壇中に当て、息を吐きながらゆっくりと押します。
離す際は深く息を吸い込みましょう。
※強く押しすぎないように注意しましょう。
大胸筋を発達させる方法
次に、ハリのある上向きバストをキープもしくは作るための、大胸筋エクササイズをご紹介します。大胸筋を鍛えると、同時にクーパー靭帯のバストを支える機能も向上するため、一石二鳥です!
【エクササイズ1:壁腕立て伏せ】
床に伏せての腕立て伏せが苦手な方でもできやすい、壁を使っての腕立て伏せ。バストアップとともに二の腕も鍛えられるため、上半身のスタイルアップが叶います。
■エクササイズ方法
1.壁に向かって、腕よりも少し離れた所に立つ。
2.両足を肩幅に開く。
3.両手を壁につく。この時両手は肩の高さ・肩幅にする。
4.息を吸いながらヒジを曲げる。
※ヒジは外に開きすぎないようにし、手の平の下部分に体重がかかっていることを意識する。
カカトは床から離れないようにし、腹部が前に出ないように力を入れる。
5.息を吐きながらヒジを伸ばす。
以上を10回繰り返す。慣れれば回数を増やす。
【エクササイズ2:ヒザつき腕立て伏せ】
こちらも通常の腕立て伏せが苦手な方でも比較的できやすいバージョンの腕立て伏せです。
■エクササイズ方法
1.床に向かって、肩幅よりも少し広く両手を置く。
2.両ヒザは揃えて床につき、(ヒザから下の)両足は揃えて床から浮かせる。
3.息を吐きながらヒジを曲げる。この時、肩甲骨を中央に寄せるようにする。
4.息を吸いながらヒジを伸ばす。
※できるだけ頭からヒップまでが一直線になっているように気をつけましょう。
以上を10回繰り返す。慣れれば回数を増やす。
【エクササイズ3:合掌ポーズ】
1.両足を腰幅より少し広めにして立ち、背筋を伸ばす。
2.胸の前で、両手の平を合掌するように合わせる。
3.肩の力は抜いて胸の筋肉を意識しつつ、約15秒間両手を互いに押し合うようにする。
※背筋は伸ばしたままで、バストトップの高さをキープしましょう。
以上を5回1セットとし、1日3セット行う。
姿勢を正して美しいバストを!
ツボ押しやエクササイズは数日で目に見える効果が得られる訳ではありません。しかし毎日継続して行う事で、数か月後にはバストにハリが感じられるようになるはずです!
また普段からPCやスマートフォンなどを長時間使用したり日常的な家事などで猫背気味であったり、姿勢が固まりやすい場合は、気づいた時にこまめに肩甲骨を動かしたり、肩や首をもみほぐしたりするなど、リンパの流れを滞りなくする動きを意識的に行う事が重要です。
まずは出来る範囲でのエクササイズやツボ押しを一つだけでも始めて、バストへの影響を体感してみましょう!