ストッキングやタイツを引っかける、かかとのゴワつき。ささくれ立っている見た目はもちろん、触れてみるとガサガサとしていてとっても不快ですよね。
かかとは体の中で最も皮膚が分厚く、硬くなりやすい場所。とはいえ、そんなゴワゴワかかとを生み出しているのは、お手入れが不足しているからかもしれません。
そこでここでは、かかとのゴワゴワを肌触りよく整えるケア方法をご紹介します。NGのお手入れ法もお伝えするので、「ケアしているのに改善されない」という方は要チェックです。
ゴワゴワかかとの原因は?角質が溜まる三大理由
最初に、不快なゴワゴワかかとの原因を解説します。ライフスタイルを振り返りながら、自分が何に当てはまるのか確認してみてくださいね。
・日々の刺激・圧力
かかとは、立つ時や歩く時の全体重を支える軸となる場所です。
元々皮膚は刺激を受けると、厚みを増やしてダメージから守ろうとする性質があります。かかとも、日々生活しているだけでも負担がかかりますが、立ち仕事や歩く量が多い環境下では、さらなる圧力がかかるもの。
日々受けた負荷によって、硬く分厚い角質層につながっているのです。
・乾燥
かかとは「毛穴・皮脂腺がない」「他の皮膚に比べて約1.5倍の厚みがある」など、乾燥しやすい条件が揃っています。
ただでさえ体の末端部分には水分が行き届きにくく、通常より厚みのあるかかとはひときわ水分が不足しがちです。
また、毛穴・皮脂腺がない一方、汗腺が多いため汗をかきやすい場所。汗は水分の蒸発を促し、蒸れるとさらなる水分蒸発を招きます。ブーツを履く寒い季節や、仕事中はずっとパンプス派の方は乾燥かかとに要注意です。
・ターンオーバー異常
肌のターンオーバー異常が招くゴワゴワかかともあります。
ターンオーバーが正常に働かなくなると、皮膚細胞が生まれ変わらず古い角質は排出されないまま。これらの古い角質が積み重なった結果、分厚く頑固な角質層ができてしまうのです。
ターンオーバーの異常は加齢や血行不良、生活習慣やホルモンの乱れなど、さまざまなケースが考えられます。
かかとのゴワつきをケアする5つの方法
乾燥や日々の負荷が原因になるかかとのゴワつき。避けられないと感じるかもしれませんが、次の方法にのっとってお手入れしてつるつるのかかとを取り戻しましょう。
1、角質除去アイテムでやさしくケア
かかとを蘇らせたいなら、積み重なった不要な角質を取り除いてあげることが大切。頑固な角質をやさしくケアできる、やすり・軽石や角質除去クリームを使ったお手入れがおすすめです。
セルフでも簡単に角質が取り除ける、塗って剥がすだけのパックアイテムにも注目。いずれも入浴などで、かかとを柔軟に整えてからケアするのがマストですよ。
2、お風呂上がりのマッサージ
血行不良も原因になるガサガサかかとには、お風呂上がりのマッサージも有効です。
ボディオイルやクリームを手に取り、かかとだけでなく足の甲や指も揉みほぐして、足全体の血のめぐりをアップ。
マッサージの前にはミストなどでうるおいをチャージすると、よりやわらかなかかとを目指せます。歩き疲れた足のリフレッシュにもなりますよ。
3、スキンケアを使ったこまめな保湿
乾燥が主な原因になることから、かかとの保湿をこまめに行うこともポイントです。
水分をたっぷりと閉じ込めてキープするため、【化粧水 → オイルやクリーム】の2ステップを。足のニオイが気になる方は、香り付きのスキンケアアイテムで気分をアップさせてみては。
化粧水は大判のコットンに染み込ませて、コットンパックにするのも一つの手です。クリームは、硬くなった角質層をやわらげる尿素入りのクリームやワセリンがおすすめですよ。
4、漢方で内側からアプローチ
スキンケアでお手入れしてもすぐに元通り……そんな時は、毎日のルーティンに漢方を取り入れてみては。
うるおいをケアしてくれる漢方を服用すれば、ガサガサかかとの大元となっている内臓不調に働きかけることができるかもしれません。
ただし、漢方とひと口に言っても種類はさまざま。薬剤師さんに相談するなどして、まず自分がどのタイプに当てはまるのか知ることから始めましょう。
5、体を冷やさず常にあたたかな状態に
体が冷えやすい女性は、冬場はもちろん、常にあたたかさをキープしておくことが重要です。
かかとがゴワゴワになる原因の一つ、血行不良は冷えが大きく影響しているもの。40℃前後の程よいお湯にゆっくりと浸かることで、血のめぐり向上にアプローチできます。
また、冷え性の方は、冬場のブランケットが欠かせません。ショウガ湯やハーブティーなど、体を温めるドリンクを取り入れるのもおすすめですよ。
これはNG!かかとが悪化するケア方法
ガサガサのかかとは、適度な角質除去をはじめとするお手入れが必須。
ただし、ちょっとした勘違いで悪化させることもあるため、次のNG項目もチェックしておきましょう。
・硬いままの状態で角質を削る
硬くなったかかとの角質を、下準備せずにいきなり削るのは絶対NGです。
ガサガサかかとをやみくもにケアすると、かえって状態を悪化させることにも。不要な角質をオフすることはお手入れの基本ですが、お風呂やスキンケアで柔軟にしておくことが不可欠です。
・やすりなどで強くこする
力いっぱいやすりを動かしてケアするのも避けたいところ。
やすりは角質除去に効果的なアイテムですが、削りすぎ・力の込めすぎは間違ったお手入れ方法です。ガサガサをとりたい一心でガリガリと削ってしまうと、皮膚を守る必要な角質まで取り除いてしまうことにも。
不要な角質を見極めながら、皮膚が赤くならない程度の程よい力でケアしましょう。
・強力or頻繁すぎるピーリング
角質を剥がす力が強すぎるピーリングアイテムは、かかとに大きなダメージを与えかねません。
感じ方は人それぞれですが、乾燥肌・敏感肌なら「肌にやさしい」と謳っているアイテムを選ぶほうが無難です。
また、肌に合っているピーリング剤でも、頻繫すぎると負担となるため、週に1~2回程度の使用に留めましょう。
ゴワゴワかかとを卒業してつるつる美脚に!
触れるとテンションが下がるかかとのゴワつきも、本記事を参考にお手入れすればつるっと滑らかな状態を目指せます。
不要な角質は専用アイテムでやさしくオフし、こまめなうるおいチャージもお忘れなく。マッサージで常にやわらかな状態をキープして、サンダルやミュールを履いても恥ずかしくないしっとりかかとを手に入れましょう。