角質が厚くなってしまったり、ガサガサとヒビ割れてしまったりとトラブルのある足裏・かかとの角質ケア（フットケア）方法を紹介。足裏・かかとガサガサの原因を知って、正しい角質ケアをしましょう！
いつでもスキなくオシャレを楽しみたい女性にとっては、ペディキュア（足のネイル）もはずせない要素のひとつ。
ですがサンダルになったとたん、かかとや足裏がガサガサでは、せっかくのオシャレも魅力半減になってしまいます。
そこでここでは、角質が厚くなってしまったり、ガサガサとヒビ割れてしまったりとトラブルのある足裏・かかとの角質ケア（フットケア）方法について、ご紹介します！
どうして足裏・かかとはガサガサになるの？
そもそもどうして足裏・かかとはガサガサになったり、皮膚（角質）が分厚く積もってしまったりするのでしょうか？
まず前提として、足裏・かかとは毎日の生活のなかで、最も体重を支えて圧力のかかる部位です。また靴によって擦れてしまうことも多々あります。
そのような日々起こる圧力や摩擦による外部刺激を受け続けることで、防衛反応として肌は角質細胞を厚く固く変質させていきます。これを「角質肥厚」と呼びます
さらに足裏には皮脂腺がありません。つまりは皮脂によるバリア機能によって、肌内部からの水分蒸発を防ぎ、外部刺激からも守る、という機能が働いていないのです。
そのため適切な保湿ケアをしなければ、足裏・かかとはすぐに乾燥しやすいと言えます。
またそのような乾燥や加齢、ストレスや体調不良などによって新陳代謝（ターンオーバー）も上手く働かなくなると、本来はアカとなって剥がれ落ちる古い角質がそのまま残ってしまい、どんどんと角質肥厚になってしまうのです。
このように角質肥厚になったりする症状を「角化症」とまとめて呼びます。かかとが乾燥によってひび割れることも、角化症のひとつです。
かかと水虫の可能性も！？
残念ながら、どれだけしっかりと保湿ケアをしてもかかとのガサガサ乾燥状態が改善しない場合は、「かかと水虫」の可能性があります。
かかと水虫の場合、かゆみなどの自覚症状はあまりありません。そのため単なる乾燥だと思い込み、治療が遅れてしまうことも多々あります。
しかし水虫は「白癬菌」が肌の奥まで感染しているため、そのままでは他の部位にまで感染が広がってしまいます。また別の人にまで感染が広がる場合もあります。
フットケアをしても改善が見られないなら、一度水虫を疑って皮膚科を受診するようにしましょう。
かかと水虫の場合は削らない！
かかと水虫の場合、中には「角質を削れば水虫菌も取れるのではないか」と考える方もいるようです。
しかし一度感染した白癬菌は、削って取れるレベルの角質層よりも深い所にまで根を張っています。そのため無理に削って肌に傷をつけたりすると、かえって免疫力が落ちて菌がはびこることにもなります。
水虫の方や水虫の可能性のある方は自己判断はせず、医師の指示に従い、適切なケアをしてください。
フット角質ケアの基本
フットケアにとっての基本は「足裏まできちんと洗う」こと。
意外にも足裏まできちんと洗えていない方が多く、そのため古い角質や汚れが取れていないことに気づいていないこともあります。
入浴時には（体を洗う時と同じく）泡で包むように洗いましょう。足裏は皮脂腺がなく乾燥しやすいため、ゴシゴシとナイロンタオルなどで摩擦を与えるのはやめてください。
また肌が濡れている状態で角質を削ると、必要以上に削ってしまい、さらなる乾燥や角質肥厚、またひどい場合には炎症を起こしてしまうこともあります。ヤスリなどで削る際は、必ずタオルで拭いてからにしましょう！
フット角質ケア方法：ヤスリ・ブラシで削る
厚くなってしまっている角質部分は、専用のヤスリやフットブラシを使って削ります。また基本的に、入浴後やフットバス後の、角質部分が柔らかくなっている状態で行います。
１．角質が気になる部分を、ざっとヤスリの荒い面で削ります。※ヤスリは一方向に動かしましょう。
２．ヤスリの細かい面で、１で削った部分を丁寧になぞって整えます。
３．削りカスを払った後、フットクリームを塗りこみます。
４．食品用ラップやかかと用カバーカップなどで足を包み込み、クリームの浸透を良くします。
※もしもフットクリームがない場合は、ボディクリームかハンドクリームを塗ります。フェイス用のスキンケアアイテムでもOKです。乾燥がひどい場合は（顔のスキンケアと同じく）化粧水で水分を与えてからクリームを重ねましょう。
■P-SHINE（ピーシャイン）：ビューティーフット／120/220G（ベージュ）
【注意点】
肌が弱い方、乾燥がひどくひび割れている方は、無理に角質を削る必要はありません。毎日保湿クリームパックでケアをするだけでも変化があります。
無理に削ったり剥がしたりすると肌荒れが進行するほか、さらに皮膚が外部刺激から身を守るために角質を厚くする可能性があります。
フットクリームの成分
フットクリームに適した代表的な成分は以下の2種類です。
１．尿素
尿素には角質を柔らかくし、肌の水分量を増やす作用があります。しかし肌が弱い方などは尿素が合わない場合もあるため、お肌に合うかどうか確認してから使用しましょう。
２．ビタミンE
ビタミンEには血行促進作用があります。そのため新陳代謝を促し、肌の再生をスムーズにする効果があります。
毎日のフットケアでツルツルかかとをキープ！
ガサガサかかと・足裏は見た目にも良くないですが、歩く度に痛みを感じるようになったり、水虫感染を引き起こしたりと、生活する上で困ることも増える可能性があります。
そのため顔のケアと同じく足のケアも毎日行い、ペディキュアの映えるキレイな足をキープするように心がけましょう！