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かかとのガサガサ角質対策|足のニオイや水虫の原因にも!?効果的な角質ケア方法をチェック!


乾燥しやすい秋冬シーズンから、サンダルのオシャレを思いっきり楽しみたい春夏シーズンまで、一年中気になる部位のひとつに「かかと」が挙げられます。

かかとの乾燥

かかとがガサガサに乾燥していると、見た目にあまり良くないだけではなく、タイツやストッキングが引っかかったり、少し歩くだけでひび割れて痛みが走ったりと、日常的なトラブルとなってしまいますよね。

そこで、かかとの乾燥トラブルに注目し、ガサガサかかとの原因とおすすめの改善方法をご紹介します!

かかとがガサガサになりやすい理由

サンダルから見えるかかとが白くガサガサしていると、せっかくのオシャレが台無しに……。

さらにひどい場合には、血がにじむほどに割れてしまうこともあり、かかとの乾燥は見過ごすことができない皮膚トラブルです。

でもどうしてこんなにかかとが乾燥しやすいのか、疑問に思われることはありませんか?

実はかかと・足の裏には、皮脂を分泌する皮脂腺がありません。

皮脂は「天然の保湿クリーム」と言われており、皮膚を覆うことで肌内部からの水分蒸発を防ぎ、また外気の乾燥から皮膚を守る「バリア機能」を果たしています。

その皮脂を分泌できない部位がかかとのため、元々かかとは乾燥しやすいのです。

そのうえ、かかとは起立時や歩行時に体重がかかり、刺激を受けやすい部位です。そのため角層(角質層)が他の部位よりも厚く、硬くなりやすい性質があります。

さらには、かかとは他の部位よりもターンオーバー(新陳代謝)の周期が遅く、約120日かかると言われています(顔の場合は約28~50日)。これは古い角質細胞が長くとどまりやすく、乾燥や刺激などのストレスによって、さらに厚く蓄積しやすいことを意味します。

角層が通常よりも厚くなることを「角質肥大」、またこの角化肥大や形成異常が見られた場合は、疾患として「角化症(各皮症)」と呼びます。

ガサガサかかと対策

ではすでにガサガサ乾燥したかかとになってしまっている場合、どのようなケアをすればよいでしょうか。

【ガサガサかかと対策-基本編:尿素ケア】

皮脂を出すことできず乾燥しやすいかかとには、とにもかくにも保湿クリームで潤いのカバーをすることが重要です。

特に角質が厚く硬くなってしまうかかとには、「尿素」配合の保湿クリームがおすすめ! 尿素は水分と結合してなじみ合う性質があるため、しっかりと保湿する効果があるのです。

さらに尿素は、皮膚を構成しているタンパク質の結合構造を溶かす性質があるため、硬くなった角質を柔らかくする効果まであります。

かかとの保湿ケア

※ただし皮膚が弱い方などは、尿素によって刺激を感じる場合もあります。肌の状態によって、違和感が生じた場合はすぐに使用を中止しましょう。

基本的には、かかとに限らず皮膚は「削る」ことで刺激を与えると、さらに厚く肥大してしまいます。そのため以下でご紹介する、古い角質を除去する方法は、保湿クリームを外から塗ってもなかなか浸透しない状態の時に、対策方法のひとつとして採用してくださいね。

【ガサガサかかと対策1:スクラブケア】

ボディ・フット用のスクラブクリームを使って、古い角質を優しく削り取っていきます。

スクラブなら、角質を過剰に削り取るリスクが少ないため、角質ケアの導入としても取り入れやすいでしょう。ただし角質肥大が進んでいる方の場合、スクラブでは表面の角質ケアのみのため、効果があまり実感できないかもしれません。

【ガサガサかかと対策2:やすり・軽石・電動リムーバーケア】

かかと専用のやすりや軽石、電動リムーバーを使って、厚く溜まった角質を削っていきます。

スクラブよりも削りやすいため、より「かかとがすっきりとした」実感が持ちやすくなります。ただし、過剰に削ってしまうリスクもあるため、使用頻度を守り、(角質をふやかすと過剰に削れてしまうため)かかとを濡らす前に使用するようにしましょう。

【ガサガサかかと対策3:かかと用ピーリングケア】

ここ数年で一気に人気度が高まった、かかと専用のピーリングアイテム。たとえば、薬剤配合ジェルが入った袋に足を一定時間入れると、足裏・かかとの角質がベロンとはがれるタイプがあり、やみつきになる人が増えています。

ただしこのタイプは皮膚が弱い方には刺激となるリスクがあり、またやりすぎてしまうと足裏全体に痛みなどのトラブルが起こることもあるため、注意が必要です!

足白癬(水虫)の可能性も!?

どれだけかかとの角質ケアをしても、いつまでも白くガサガサしているのなら、「足白癬(水虫)」の可能性があります。

この場合は、白癬菌というカビが皮膚の内部にまで広がっているため、かかとの角質を削っても菌が取れる訳ではありません。

また、削って傷をつけるほどに抵抗力が弱り、菌がさらに繁殖してしまうリスクがあります。そのためもしも足白癬の疑いがあるなら、すぐに専門医を受診するようにしましょう!

かかとが健康状態までも左右するかも?

かかとの角質が厚くなると、悪臭の原因になる場合もあります。

きれいなかかと

見た目の問題はもちろんのこと、放置すると様々な弊害が起こるかかとの乾燥問題――毎日の保湿ケアでは改善が見られない場合は、「単にかかとが乾燥しているだけ」とあなどらず、外用薬を処方してもらうなど、根本的な解決を目指しましょう!