爪のサイドに違和感があり見てみると、ささくれのような「小爪(こづめ)」が飛び出していることはありませんか?
小爪とは、いわゆる「爪のささくれ」であり、まさに爪の端部分が割れて剥がれてしまっている状態を指します。
小爪は無理に引っ張ると血が出てしまい、雑菌が入って化膿することもあるため、「たかがささくれ」と侮ってはいけません!
そこでここでは、小爪ができるそもそもの原因とその対処法についてご説明します。
小爪ができる原因
先述したように、小爪とは「爪のささくれ」のこと。では、なぜ爪の端部分が割れてしまうのでしょうか。
考えられる主な原因は「乾燥」です。爪や爪周りが乾燥していると、手先を使用する際のちょっとした衝撃の積み重ねで爪が裂けてしまい、爪側面から小爪として飛び出します。
なお、乾燥以外には「栄養不足」も挙げられますが、栄養不足により乾燥が進んでいる、とも言えるため、結果的には同じ原因により爪が裂けてしまうのです。
【爪が乾燥する主な原因】
・手洗い・水仕事・入浴後など、手を湿らせた後でしっかりと拭いていない・保湿ケアをしていない
・ネイルを頻繁に行っている
・摂取栄養素の偏り
・血行不良
【爪に衝撃を与える主な原因】
・パソコン作業など、指先を頻繁に使用している
・(ネイルファイル・爪ヤスリではなく)爪切りを使用している
・ネイルファイルで爪のサイドを削り過ぎている
小爪を引き抜いてはいけない理由
小爪はそのままにしておくと、服の繊維などに引っ掛かったりすると痛みを感じやすいため、ついつい無理に指で引き抜いてしまう人も少なくないでしょう。
ですが、小爪の根元は皮膚と繋がっているため、無理に引き抜くと皮膚までちぎれてしまい、出血してしまいます。また、その傷口から雑菌が入ると化膿し、指先が腫れあがって痛みがひどくなることも!
そのため、小爪が出来てしまった時は、爪切りや爪専用のキューティクルニッパー(これらがない場合は先の細いハサミ)などで、根元から切るようにしましょう。
小爪予防方法1.保湿ケア
小爪をできにくくするには、小爪の原因は爪の乾燥であることからまずは「保湿」が大切です。
ですが、「ハンドクリームで手肌の保湿ケアを行う時に、爪にも塗っている」という程度では、爪や爪周りにまで保湿成分が浸透していないために不十分。
そのため、ネイルの保湿にはネイル専用の「ネイルオイル(キューティクルオイル)」を使い、爪とそのサイドを重点的に潤すように意識しましょう。
※爪の根元、両再度、爪の裏側までしっかりと浸透させ、血行を促進させるためにマッサージしつつしっかりと浸透させてください。
【ネイルオイルを使用するおすすめタイミング】
・手洗い・水仕事・入浴後など、手が濡れた後
・ネイルオフをした後
また、小爪ができやすかったり、手肌全体が乾燥しやすかったりする場合、水仕事をする際はゴム手袋をして、こまめに保湿ケアを行うように心がけましょう。
小爪予防方法2.栄養素をバランスよく摂取する
食事やサプリメントから摂取する栄養素が不足・偏りがある場合、体の末端部分の爪先にまで十分に栄養素が運ばれず、爪に異常をきたすことがあります。その軽度の症状として、乾燥やそれに伴う小爪が現れることも!
そこで、爪を構成する主成分であるタンパク質(プロテイン)や、結合してタンパク質となるアミノ酸、また、タンパク質の合成を促進させるビタミンB16(マグロ、カツオ、レバーなど)やマグネシウム(アーモンド、豆類、海藻類など)などを積極的に摂取するようにしましょう。
ただし、特定の栄養素を過剰摂取するのは、健康的な体作りとは程遠いモノ。そのため、基本的には栄養バランスの取れた食事の習慣をおすすめします。
指先まで健康美人に!
「爪は健康のバロメーター」とも言われるため、小爪が頻繁にできる方は、乾燥と栄養不足を改善するようにし、指先まで健康的に過ごせるようにしてくださいね。
なお、もしも小爪を引き抜いてしまった場合は、雑菌が入らないように消毒をして、防水絆創膏を貼るなどケアするようにしましょう。