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手の乾燥対策!手肌に年齢が出やすい原因と乾燥予防対策


冬の乾燥で気になる身体のパーツとして、上位に上がりやすい「手」。毎日当たり前のように使う「手」は、顔よりも5年~10年早く老化するとも言われています。

手の乾燥対策!手肌に年齢が出やすい原因と乾燥予防対策

そこでここでは、いつまでも若々しく潤った手肌をキープするために、手が乾燥しやすい原因とおすすめの乾燥対策をご紹介します!

手が乾燥する原因と症状

まずは、手が乾燥する主な原因を見ていきましょう。

【真皮の薄さ】

人間の肌は、表皮層、真皮層、皮下組織の3層から作られていますが、大部分を占めているのが真皮層です。

真皮層には潤いと柔軟性を保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが含まれていますが、手肌の真皮層は顔に比べて薄いため、顔の肌と比べて乾燥しやすいといえます。

【加齢】

年齢ととともに、真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少します。

真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸量の変化

さらに、肌表面のバリア効果も弱まるため、さらに紫外線などの外部刺激によるダメージが肌内部に侵入しやすくなり、肌の水分が蒸発しやすくなる悪循環に陥りやすくなります。

【紫外線】

紫外線を浴びると、角質層や真皮層がダメージを受け、肌を守るバリア機能が低下します。

【空気の乾燥】

空気が乾燥していると肌内部の水分が奪われやすくなるため、肌の乾燥が進行します。

【新陳代謝の遅さ】

顔の肌と比べて手肌の新陳代謝は遅いため、新しい肌に生まれ変わりにくく、ダメージが蓄積されやすいとされています。

なお、顔の肌に比べて手肌の老化が早いのは、手は心臓から遠い末端の部位であるため、血流に乗って栄養や酸素が届きにくい事が原因です。

手の乾燥から起こりうる肌トラブル

「手の乾燥」と安易に考えていると、場合によっては「手湿疹」に悪化する場合があります。

手湿疹とは別名「主婦湿疹」と言われるほど女性に多く見られる症状ですが、その正体は炎症です。人によって肌がカサカサになるタイプ、ジュクジュクになるタイプに分かれます。

カサカサタイプになると肌が固くなってひび割れが起き、指紋が消えます。手先から発症し、徐々に手のひら全体に広がっていきます。

手の乾燥から起こりうる肌トラブル

ジュクジュクタイプの場合は小さな発疹や水ぶくれが起きます。いずれにしても「かゆみ」→「かきこわす」→「炎症の悪化」を繰り返して症状が悪化していきますので、こうなるとハンドクリームだけでは対処できません。

手湿疹になってしまった場合は、皮膚科医にご相談の上、医薬品をご使用になることをおすすめします。

症状の出ているところは医薬品、症状の出ていないところは保湿クリームというふうに塗り分けるのが大切です。

手の乾燥を防ぐ方法

それでは、手の乾燥を防ぐための方法について見ていきましょう。

【生活習慣の見直し】

手に限らず素肌を瑞々しく保つには、日々の生活習慣から見直すことが大切です。

・エアコンの室温はこまめに調整し、空気が乾燥しないように注意しましょう。冬場は加湿器の併用も忘れずに。
・睡眠はしっかり取りましょう。睡眠時にその日の肌ダメージが修復されます。そのため、睡眠時間が少なければ、手肌の細胞にも影響が出るためです。
・過度なダイエット、急激な体重の減少は皮膚のたるみを作り出してしまいます。肌のためにも、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

【お風呂でのボディケア】 

お風呂でのボディケアも手にとって有効です。そのポイントをご紹介しましょう。

・ナイロンタオルやアカスリタオルなどの高刺激の素材を避け、綿のタオル、あるいは手のひらで洗いましょう。
・スクラブ成分がはいったものや爽快感の強いボディソープは皮脂を落としすぎる場合がありますので、乾燥肌の人はできるだけ低刺激の石鹸やボディソープを選びましょう。

・すすぎもていねいに

洗い終わった後に石鹸カスや洗浄成分が残っているとかゆみの原因になってしまいます。すすぎ落ちが良い石鹸やボディソープを選ぶことも重要です。

・湯船での過ごし方

ぬるめのお湯にゆっくり浸かると、血行が良くなり、皮膚の汚れも落ちやすくなります。温度は38度~40度程度で入っている時間は10分程度が目安です。体を温めすぎないように注意してください。

・保湿入浴剤を使いましょう

保湿入浴剤を使うと全身の皮膚に皮膜ができ、乾燥を防いでくれます。入浴後に保湿剤を塗る手間も省けますのでとても便利です。

【水仕事にはゴム手袋】

水仕事をするとなぜ肌が乾燥するのかというと、肌についた水分はその直後から蒸発が始まり、手が本来持っていた水分も一緒に蒸発させてしまうのです。これを「過乾燥」といいます。

水仕事にはゴム手袋

水仕事から手を守る一番の方法はやはりゴム手袋をつけることです。ゴム手袋は「水」と「洗剤」という手にとって影響の大きい2つの要素から確実に守ってくれます。

ゴム手袋は手の感覚が鈍り、作業しにくい、滑りやすいといった不便さがありますが、製品によっては指先に滑り止め加工が施されるなど、使いやすいものもあります。

ハンドクリームとボディクリームの違い

結論から言うと、ハンドクリームとボディクリームの成分はほぼ同じです。ですが、「手」と「全身」では皮膚の特徴が異なるため、効き目が少し違います。

手の皮膚はほぼ一日中布に覆われることがありません。それに対し身体の大部分は衣服に覆われています。そのため一般的にハンドクリームには、肌を保護する成分が、ボディクリームに比べて多く配合されています。

手肌の乾燥は予防が大事

ダメージが残りやすく改善しにくい手肌。そのため、日頃から乾燥予防を心がけるようにしましょう。