常に自分の視線に入る手のケア(ハンドケア)は積極的に行っていても、足のケア(フットケア)まではできていない方はいませんか?
足裏・かかとがガサガサ、ひび割れて痛い……、なんてことにならないように、お家でセルフケアをするのがおすすめです!
そこでここでは、足裏やかかとにたまりやすい角質の正しい除去方法についてご紹介します!
足裏に角質がたまりやすい原因
まずはどうして足裏やかかとにガサガサな角質がたまっていくのか、この疑問からお答えします。
通常、人は1日およそ6~7㎞歩いていると言われています。そこで全体重を受け止めているのが「足の裏」。
さらには歩いている時のみならず、立つなどの動きをする時もまた、必然的に足の裏には靴や床による摩擦を受けることになります。
足の裏は歩行時の摩擦だけではなく、常に起きて生活をしている限り、摩擦を受けているのです。
そこでこの摩擦から肌を守るために、肌表面の角質細胞が厚く硬くたまる(積もる)ようになります。この角質のたまりが特定の部分に集中してひどくなると、タコや魚の目になるため、あなどれませんね。
乾燥していることも!
とはいえ、同じような生活をしているのに、足裏のガサガサやひび割れがひどい方もいらっしゃいますよね。
その場合は摩擦だけではなく、たとえば顔の肌の乾燥と同じく、肌内部の水分量が低く、水分保持力も弱っている可能性があります。つまり肌が過剰に「乾燥」しているのです。
またさらには栄養不足やストレス、血行不良、睡眠不足などにより、角質細胞の入れ替わりを意味する新陳代謝(ターンオーバー)がうまく機能せず、古い角質細胞が剥がれ落ちずに厚くたまっていってしまっている可能性もあります。
角質がすでに厚くたまってしまった状態では、どれだけ肌の上から保湿クリームを塗っても、内側までは届かずにあまり改善しないこともあるため、まずは余分な角質をたまらせないように日常的なフットケアが重要です。
かかと水虫に要注意!
角質がたまり、ガサガサになっているのは見た目にも良くないですが、実は足の臭いニオイや水虫を誘発することもあります!
一見乾燥によるガサガサかと勘違いしてしまう「かかと水虫」は、かゆみがないことが多いために、気づいていない女性は少なくないのです。
水虫や嫌なニオイを発生させないためにも、定期的なフットケアは欠かせませんね。
フットケア方法1:フットバス(足湯)
フットバスとは足湯のこと。角質がたまる原因のひとつに血行不良があるため、冷え性解消のためにもフットバスの使用をおすすめします。
足を温めると、温まった血液が全身を巡るために全身までも温かくなるので、特に冬場の体の冷えにお悩みの方には最適です。
マッサージ機能などがついている専用のフットバスも市販されていますが、両足の入る容器にお湯を入れ、塩を大さじ1~2杯程混ぜて保湿&発汗効果を促進させるだけでも十分に効果があります。
もしも足のニオイが気になる場合は、重曹を大さじ1~2杯程混ぜて、消臭効果をプラスするのもおすすめです。
※肌が弱い方は重曹の量を少なくして、肌トラブルが起こらないかどうか様子を見ましょう。
フットケア方法2:削る
すでに厚く硬く角質がたまってしまっているのなら、まずは不要な角質を削って除去する方法がおすすめです。
この時に使用するのが「フットケア専用やすり」や「電動リムーバー」。ですがあまりに角質が気になるからとゴシゴシと除去し過ぎては、健康的な角質細胞まで落としてしまい、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
なお、お風呂後やフットバス後のふやけた角質をいきなりこそぎ落とすと、さらなる乾燥を招いてしまいます。必ず保湿クリームを塗ってから、専用やすりなどで優しく不要な分だけを落とすようにしてくださいね。
傷口から細菌が入り、炎症を起こしてしまっては元も子もありません。繰り返しますが、必ず上辺の不要な角質のみを落とすだけでにし、毎日行わないようにしましょう。
フットケア方法3:磨く
「削る」まではしたくはないがガサガサが気になる場合は、スクラブ入りのボディ・フットケアアイテムで磨きましょう。
フットケア用のスクラブ入りのクリームや石けんなどをクルクルとマッサージするように塗り、洗い流せば余分な角質だけが除去でき、なめらかな肌に近づきます。
スクラブの場合も毎日は行わず、適度な頻度でケアするようにしましょう。
フットケア方法3:剥がす
手軽さと「つるんと一皮むける」気持ちよさが話題となっているのが「足裏角質パック」。薬剤を肌にしみこませ、足裏の角質を剥がすピーリングタイプです。
この薬剤は肌に合う合わないがあるため、必ずパッチテストをしてから行うようにしましょう。
また当然ながら製品によって使用薬剤は異なるため、1つの足裏パックでトラブルがなかったとしても、別製品を使用する場合はやはりパッチテストをしてくださいね。
なお、パックできれいに角質がむけたとしても、また角質はたまります。そのためパックをしないといけないほど角質がたまる前に、日常的にフットケアを行うようにしましょう。
フットケア方法4:シリコンカップでラッピング
お手持ちの保湿クリームを塗った後、シリコン製のかかと専用カップをかぶせてラップ効果を高める方法も人気。
シリコン製のため洗うことができ、衛生的に繰り返し使用できます。じっくりとかかとの乾燥を治したい人におすすめです。
フットケア方法5:フットパウダーでサラサラ
水虫や足のニオイが気になる場合は、殺菌効果と吸水・抑汗効果のあるフットパウダーを活用しましょう。
入浴後やフットバス後、しっかりと水分をふき取った後でフットパウダーを使用します。
秋冬のブーツ着用後など、衛生面が気になる時に特におすすめです。
日ごろのフットケアが重要です!
かかとや足裏のガサガサトラブルは、人目にもポイントダウン。さらにひび割れや水虫トラブルにまで発展してしまっては、皮膚科受診が必須となってしまいます。
そこまでひどくならないためにも、顔のスキンケアと同じく、日ごろから適切なフットケアを行い、シーズンを問わずにツルツルかかとや足裏をキープするようにしましょう!