鏡や写真を見て気になるフェイスラインのたるみ。顔の輪郭が以前よりもぼんやりして、年々頬の脂肪が垂れ下がっているような……、というお悩みはありませんか?
このようにフェイスラインがたるむ原因は、主に加齢と言われています。しかし、実は加齢だけではなく、日常の習慣によって顔のたるみが引き起こされていることも!
そこでここでは、顔のたるみを引き起こす主な原因と、予防・改善方法をご紹介します。
フェイスラインのたるみの原因1.表情筋の衰え
顔には、総称して「表情筋」と呼ばれる60種類以上の筋肉が存在します。これらの筋肉が動くことで、目や口の開閉や、鼻を動かしたり眉を上げたり下げたりなど、顔の各パーツの細かな動きが可能となっているのです。
ですが、たとえば手足の筋肉は動かさなければ衰えてしまうように、表情筋もまた、適切に動かさなければ筋力が衰えてしまい、緩む事態に!
日ごろからPCやスマートフォンの画面をぼんやりと見ている時間が多い場合、表情があまり変わらないために、若年層であっても筋力が低下している可能性もあるのです。
また、「口角を下げるクセがある」「眉間を寄せるクセがある」など、表情に偏ったクセがある場合も、筋肉の大きさや動きに偏りが出るため、筋肉の上にある脂肪や皮膚が引っ張られてたるみやすくなってしまいます。
フェイスラインのたるみの原因2.脂肪の増大
表情筋が衰えることで脂肪燃焼力も低下するため、脂肪がつきやすくなります。
さらに、脂肪を支えている表情筋が衰えることで脂肪も一緒に下垂し、たるみを引き起こします。
フェイスラインのたるみの原因3.顔のむくみ
表情筋の衰えや表情の偏り、姿勢の悪さなどによる血行不良やリンパの滞りにより、余分な水分や老廃物が排出されずに細胞に残ってしまうと、むくみが生じます。
顔のむくみ解消マッサージ
ではここからは、フェイスラインのたるみを予防・改善する、むくみ解消マッサージを見ていきましょう。
【マッサージ1】
①両方の手で握りこぶしを作ります。
※第一関節と第二関節の間の指の平らな面で、マッサージしていきます。
②握りこぶしを、左右の首と頭蓋骨の境目、耳のすぐ後ろに当てます。
③②の位置のままで、握りこぶしをぐりぐりと左右に動かしてマッサージします。
④握りこぶしを当てる位置を、耳の後ろから後頭部中心にまで移動させて、③と同様にマッサージします。
【マッサージ2】
①両手の指4本(親指以外)を揃えて、額に横向きに置きます。指先は額の中央に当てます。
②①の位置から、左右の指4本を左右のこめかみに移動させます。
③②の位置から、左右の指4本を左右の耳の後ろに移動させます。
④③の位置から、左右の指4本を左右の首筋を通って鎖骨中央に移動させ、グッと押します。
以上を、息を吐きながら一気に行いましょう。一日10セットがおすすめです。
【マッサージ3】
①顔を正面に向け、あご先を少し上げます。
②あご先の中心から、少し下(あご下部分)に、片手のこぶしの親指を当てます。
③親指で押すように、②の部分をほぐします。
【マッサージ4】
①片一方のフェイスラインの骨に、同じ側の手の握りこぶしを当てます。
②ぐりぐりとほぐします。
③①に戻り、鎖骨までこぶしを滑らせてリンパを流します。10回行いましょう。
④左右を入れ替えて、同様に行います。
毎日の積み重ねでフェイスラインが変わる!
衰えた筋肉は、数日では元に戻りません。ですが、毎日顔を動かすことを意識し、表情の偏りクセを気づいた時には直すようにしましょう。
表情筋を呼び覚まし、マッサージでむくみを取り除けば、気づいた時にはフェイスラインがすっきりとしているはずですよ!