ジェルネイルやマニキュアを頻繁にしている方から素爪のままでいることが多い方まで、爪の健康のためにぜひ使用して欲しいのがキューティクルオイル(ネイルオイル)。
見たことはあるけれども実際には使っていなかったり、購入したけれども使い方がイマイチよく分からなくて放置していたり……心当たりはありませんか?
そこでここでは、キューティクルの処理方法とキューティクルオイルの使用方法、またその効果についてご紹介します!
キューティクル(甘皮)の役割って?
キューティクルとは日本語で「甘皮」のコト。甘皮は正確には「爪上皮(そうじょうひ)」と呼ばれ、「後爪郭(こうそうかく)」(爪の根元部分。爪を固定している)と爪をつなぐ薄い皮を指します。
甘皮には、新しい爪を生み出す根元部分(「爪母基(そうぼき)」または「マトリクス」と呼ばれる)に細菌などが侵入しないように防ぐ役割があるため、頻繁に除去するにはリスクがあります。
しかし全く除去せずに放置しておくと、爪の発育にとって必要な栄養分や水分が甘皮によって地爪(自爪)に届かず、爪や爪周辺の皮膚が乾燥してささくれになったり、地爪が割れやすくなったりといった弊害が出ます。
そこで地爪と爪周辺の皮膚の健康のために、また地爪が潤いを保ち表面が滑らかになることでジェルネイルの持ちを良くするためにも、正しい甘皮処理とキューティクルオイルによるケアが重要なんです!
※甘皮のさらに下には薄い皮部分があり、これを「ルーズスキン」と呼びます。「甘皮処理」「キューティクルケア」などと言う時は、このルーズスキン部分も含めて甘皮全体を指しているとお考えください。
基本的な甘皮処理方法
甘皮を自分で処理する時は、とにかく優しくやり過ぎないことを心がけましょう。週に1回~10日に1回程度の頻度に抑え、雑菌が皮膚の奥にまで侵入しないようにしてくださいね。
では基本的な甘皮処理方法とキューティクルオイルの使用方法をご紹介します。
甘皮処理方法
1.洗面器やボールにぬるま湯を入れて、そこに指先を3分程度つけて、地爪を柔らかくします。
※入浴中に湯船に指先をつける方法でもOKです。
2.市販のキューティクルプッシャー、もしくは先を丸くしたウッドスティックにコットンを巻きつけたコットンスティックを用意します。
3.甘皮を中心にキューティクルリムーバーを塗ります。
4.キューティクルプッシャーもしくはコットンスティックの先端を軽く水で濡らします。
5.甘皮のうち、薄い皮部分をキューティクルプッシャーもしくはコットンスティックで、円を描くように撫ぜながら爪表面から持ち上げます。決して爪表面に傷をつけないように気をつけましょう!
※簡易的に行う場合やプッシャーを使うのが不安な場合は、甘皮処理をする手と反対側の人差し指にガーゼを巻きつけて先端部分を水で濡らし、円を描くようにして薄い皮部分を取り除きましょう。
6.押し上げて浮き上がった甘皮やささくれは、ニッパーでカットします。
※皮膚まで切ってしまったり、無理に引っ張って深く切り過ぎたりしないように注意しましょう!
7.全ての処理が終わったら、キューティクルオイルで栄養補給をします。爪の根元、甘皮部分を中心に塗りこみ、爪の根元を丁寧にマッサージしましょう!
キューティクルオイルでのマッサージ方法
甘皮処理の後だけではなく、爪の乾燥が気になった時はいつでもキューティクルオイルを使ってマッサージを行うことをオススメします。
1.爪の根元、甘皮部分を中心にキューティクルオイルを塗りこみます。
2.マッサージ対象の爪とは反対の手の親指の腹を使って、爪の根元から先端方向へと押しながら滑らせます。これを数回行います。
3.マッサージ対象の爪とは反対の手の親指と人差し指を使い、爪の側面を挟むように数回押します。
4.最後に「爪の根元の角」部分をつまむようにして持ち、10秒程度ギューッと押します。この部分は自律神経を整える作用があります。
全ての指の爪を順番にマッサージしましょう。ただし就寝前は「薬指」は避けてください! なぜなら薬指の爪部分は交感神経を優位にさせるため、眠気を抑えてしまうからです。
キューティクルオイルを使って健康的なネイル生活を!
多くのメーカーやブランドがキューティクルオイルを発売していますが、未だにネイル専用のキューティクルオイルではなく、ハンドクリームを代用している方は少なくありません。
しかしやはりキューティクルオイルのほうが爪周辺の皮膚の細かな部分に浸透しやすいため、ネイルマッサージがより効果的になります。
ハンドクリームも併用して手全体をケアする際は、まず先にキューティクルオイルをつけてネイル部分のマッサージをした後で、ハンドクリームをつけるようにしましょう(先にクリームをつけると、オイルの浸透が悪くなるため)!
キューティクルオイルは素爪もジェルネイルもキレイに見せてくれる優秀アイテム--いつでも気になったら塗りこんで、手元から美的オーラを漂わせてみては!?