ぷっくりボリュームのあるフォルムが魅力的なジェルネイル。より艶やかな爪先を演出できるはずなのに、そう一筋縄ではいかないと嘆く反り爪さんも多いのではないでしょうか。
爪先が反り返っていてジェルがうまく流れず、塗ってもなんとなく形が整わないのがネック。そんな反り爪ですが、魅惑のぷっくりネイルに仕上げられる塗り方があるのです。
そこでここでは、反り爪を解消するジェルネイルの塗り方をご紹介。なだらかでキレイなフォルムに憧れる、反り爪ネイラーさんはぜひチェックしてみてください。
「反り爪」ってどんな状態?
反り爪とはその名の通り、爪先が反り返っていて真ん中部分が凹んでいるネイルのこと。匙状爪甲(さじじょうそうこう)が正式名称で、スプーンネイルの名でも知られています。
反り爪の原因は遺伝をはじめ、鉄分不足による貧血や圧迫など。職業柄、爪先に継続して力が加わる方はなりやすく、また貧血が招く爪の薄さ・弱さなども影響を与えます。
ぺたんこのフォルムが不健康そうに見えたり、爪先が割れやすく剥がれやすかったり、反り爪が招くデメリットはたくさん。ちょっとのことで爪先が引っかかることもあります。
ジェルネイルへの影響について
さまざまな原因が引き起こす反り爪は、ジェルネイルの仕上がりも左右します。
通常通りの手順で施術しても、真ん中が凹んでいるため爪先と根元にジェルが溜まりやすく、凸凹のアンバランスな状態に。
爪先にボリュームが出ることによって反り爪が悪目立ちするだけでなく、ただでさえ邪魔をしやすい爪先が、さらにものを引っかけやすくしてしまいます。
反り爪さん必見!ジェルネイルのキレイな塗り方
中央部分が凹んだ反り爪さんは、ジェルネイルをする時にはひと工夫必要です。ぷっくりとキレイなネイルに仕上げたい方は、次の塗り方をぜひ参考にしてみてください。
手順⑴プレパレーションで下準備
まず、ジェルを塗る前のプレパレーションを行います。
甘皮処理とサンディングを済ませ、ジェルクリーナーで爪表面の油分を除去。清潔な状態に整ったら下準備完成です。
POINT〉〉反り爪でもプレパレーションは必須
プレパレーションは反り爪であってもなくても、ジェルネイルには欠かせない大事な工程。ジェルの密着を安定させることに加え、グリーンネイルを防ぐために必ず行いましょう。
■グリーンネイルについて詳しくはこちら
『「グリーンネイル」(自爪が緑色)の原因と対処法|リフトしたジェルネイルで菌が繁殖する!?』
手順⑵ベースジェルを爪全体に塗る
下準備が終わった爪に、ベースジェルを塗っていきます。爪全体に薄く塗ってLEDライトで硬化させましょう。
手順⑶ベースジェルをさらに塗り重ねる
ベースジェルをもう一度全体に塗ったあと、再びブラシにジェルを多めにとります。
ブラシをしごくように爪先にジェルをのせ、爪先を上に向けてジェルが根元へと流れるのを待ちましょう。やや流れたら根元側に塗り広げ、表面が丸みを帯びたら硬化させてOKです。
POINT〉〉自爪に圧をかけずに塗り広げる
1度塗りの時と違って、筆先を寝かせてなるべく力を抜いて塗るのがコツ。
自爪に力が伝わると凹みに引きずられてしまうため、あくまでジェルだけを動かすよう意識しましょう。
手順⑷ハイポイントを作って形を整える
表面が平ら~ややなだらかになったら、次はハイポイントを作っていきます。
⑶と同じく多めにベースジェルをとり、爪が凹んでいる中央部分にオン。そっとブラシを離した後は、一番盛り上がっている部分を残して、周囲のジェルをサイドと爪先・根元側に流していきます。
中央が盛り上がったフォルムができたのを確認し、LEDライトで硬化しましょう。
POINT〉〉引き際の工夫で美しいハイポイントに
ブラシを離した後にくっついてきたジェルは、ハイポイントの周囲にバランスよく垂らしていきます。
最後は中央部分で引き上げるとフォルムが損なわれにくいです。ちなみにぷっくり加減がベストなら、⑷をスキップするのも一つの案ですよ。
手順⑸もう一度ベースジェルを塗って完成
最後にもう一度、ベースジェルを全体に薄く塗って表面を均一に整えます。
ぷっくりとしたフォルムになったら、LEDライトでしっかりと硬化して完成。クリアネイルにするならトップジェル、色を付けたいなら【カラージェル → トップジェル】の順で塗って仕上げましょう。
POINT〉〉凹凸チェック&照射は抜かりなく
ベースジェルを塗り終わった爪に照明を当てると、表面の凹凸が分かりやすくなりフォルムチェックがスムーズ。
また何度も塗り重ねたベースジェルを硬化させるため、最後の照射時間はやや長めに設定するのがおすすめです。
アンバランスな反り爪を美爪にアップデート!
爪先にジェルが溜まりがちなバランスの悪い反り爪も、ちょっとの工夫でぷっくりと滑らかなフォルムに整います。
反り爪解消のポイントは、ベースジェルで凹みを埋めて、きっちりとハイポイントを作ること。何度もベースジェルを塗るのは大変なようにも思えますが、練習を重ねるほどに美しい仕上がりを楽しめますよ。