多くの女性のお悩みとして挙げられる、「どれだけダイエットをしてもお腹や太もも、お尻にあるボコボコのセルライトがなくならない!」というセルライト問題。
実は、セルライトは「太っている、痩せている」「体重の増減」には関係がなく、標準体重以下のスレンダー体型であっても、セルライトがある方は少なくありません!
ですが、多くの方にセルライトがあるとはいえ、やはり見た目のデコボコが気になってしまいますよね。さらには、セルライトは冷え性やむくみなど、身体的な弊害も起こしてしまうため、できるだけ対処をしたほうが良いのです。
そこで、そもそもセルライトとは何なのかをご説明した後で、セルライトが出来る原因と対処法をご紹介します。
セルライトができる原因と仕組み
肌をつまんだ時や何もしなくても、肌表面がボコボコとしている「セルライト」。「セルライトは脂肪の塊だから、太っているとできるんじゃないの」と思われている方もいますが、「セルライト=太っている」は誤解です!
そもそも、セルライトとは何なのでしょうか。その正体は、「皮膚の下層部分(新皮の下の層「皮下組織」内)で脂肪細胞が肥大化し、数ミリ上の皮膚表面を引っ張っている状態」です。
では、なぜ脂肪細胞が肥大化してしまうのかと言えば、ストレスや運動不足、ホルモンバランス・自律神経の乱れ、偏った食生活、冷え、加齢など複数の原因によって代謝が低下するからです。
代謝とは、簡単に説明すると動脈の血液とともに酸素や栄養素を全身の細胞に届け、不要な老廃物や水分などを静脈やリンパ管で回収し、体外に排出する働きのこと。
そのため、何らかの原因によって代謝機能が低下してしまうと、老廃物や余分な水分などがたまってしまい、脂肪細胞に付着し、結果的に脂肪細胞が肥大化してしまうのです。
脂肪細胞が肥大化すると、その周りにある毛細血管や毛細リンパ管が押しつぶされてしまいます。するとさらに代謝が悪くなる悪循環が生まれ、他の脂肪細胞もまた肥大化することに。
このようにして、代謝が悪くなったことがキッカケとなり、セルライトがどんどんと生まれていってしまいます。冒頭で述べたように、セルライトが引き起こす冷えやむくみもまた、代謝・血行不良から生まれているのです。
やせ型体型であろうとも、脂肪細胞は存在します。そのため、この脂肪細胞が肥大化し代謝が悪くなればなるほど、やはりセルライトは出来ることに変わりはないということですね。
生活習慣の見直しでセルライト予防
セルライトは一度できると自然になくなることはほぼないため、予防と改善対策が必要です。
予防としては、とにかく代謝を滞らせない生活を送ることが重要です。たとえば、睡眠不足によって自律神経が乱れると、血行不良となります。同じくストレスや摂取栄養素の偏りも、血行不良を招くことに。
見逃しがちですが、塩分の摂りすぎやタンパク質・水分不足もまた、むくみを誘発して代謝機能を下げ、血行不良となってしまいます。
また、運動不足による筋力の低下も、代謝の低下と結びついています。そのため、日常生活において心当たりがある場合は、その点を改善するようにしましょう!
なお、冷えが気になる方は血行促進を目的に、湯船にしっかりと浸かるようにしてくださいね。
セルライト改善マッサージ方法
ここからは、出来てしまった太もものセルライトを改善し予防するマッサージ方法をご紹介します!
※マッサージする際はボディクリームやオイルを塗布し、皮膚に摩擦を与えないようにご注意ください。
①イスなど少し高めの場所に、マッサージする側の足を置きます。
②足首を直角にし、膝はまっすぐにして、太ももの裏側に力を入れて、筋肉を締めます。
③握りこぶし、またはマッサージ器具などを使い、膝の裏側のリンパ節から太ももの付け根に向かって、強めにもみほぐしながらリンパを流します。
④太ももの内側も同様に、足首を直角にし、膝はまっすぐにして、膝から太ももの付け根へと流します。
⑤太ももの前側も同様に、(ただし膝は曲げて)膝から太ももの付け根へと流します。
⑥数回流したら、リンパ節のある鼠径部(そけいぶ、太ももの付け根にある溝の内側)に向かって流します。
入浴後の体が温まった状態で行うと、さらに効果的になります。
数回では出来てしまったセルライトがなくなることはありませんが、毎日コツコツとマッサージすることで、セルライトの改善と予防が期待できますよ!
生活習慣とマッサージでセルライトを撃退!
セルライトは日々の生活習慣と毎日のマッサージで小さく、範囲を狭くすることができるため、すでに出来てしまったからとあきらめないことが肝心です。
代謝を上げて血行を促進させ、セルライトの目立たないすっきりボディを目指しましょう!